電子工学とECLコース

 以前にも載せたように、今期からCL(応用化学/環境生命)コースに「電気工学基礎II」という科目で、電子工学の基礎を講義しています。ダイオードやトランジスタの基本的なお話です。

 授業をするからには、授業資料をつくるために勉強し直します。私はEコースにはいますが、彼らと同じ化学出身なので、自身の経験を基に授業計画をつくることができます。全ての物事を一気に叩き込んでは消化不良を起こしてしまいますので、必要なものを必要なだけ絞って、根本と基本をと取捨選択しています。

 さて世の中の報道で誰もが耳にするように、日本はかつて電子立国と呼ばれ、電子工学は日本のお家芸でした。しかし現在は、韓国や台湾などの周辺諸国に置いてけぼりにされています。それで、「俺たちは何故失敗したのか?」という様々な反省論は後を絶ちません。

 化学と物理と電気を渡り歩いてきた私からすれば、それは「電気と化学の不融和」にあるんじゃないかと思います。授業を進めていきながら特に最近強く思うようになりました。

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