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下積みの大切さ

 独立研究者となり研究室主催者となって5年目になりました。今週4年生5名が5代目として配属されました。早いものです。その今、下積み時代に思いをはせます。

 下積み時代、つまり若い自分のポスドクや助教の頃です。会社員時代もまあ入るかもしれません。悔しいなと思うこと、理不尽だなと思うこと、たくさん経験してきました。その時々に憤りを感じ、大きな力に抗っては打ちのめされたものですが、今となってはその経験が活きています。

 どのようにしたら他人を活かし、また自分も活かされるかを実践できるようになりました。主催者ですから、あらゆることを自分で判断しなければなりません。思い悩むことの連続ですが、結果としてうまく回っていることを不思議に思います。それらは充実した今をもたらしています。

 遠回りと思っていたことが、実は一番の近道だったのだと感じています。

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電子工学と化学

 Eコース(電気電子工学)教員として、当然同コース専門科目を担当していますが、一方でCLコース(応用化学/環境生命)の授業も担当しています。5年生向けの電気工学基礎I電気工学基礎IIです。前者は電気の基礎の基礎(2E~3Eのレベル)、後者は半導体(3E~4Eのレベル)について講義しています。

 電子工学すなわち半導体工学は、半分は化学です。特に製造関係ならば、ほぼ化学です。しかしながら、日本の教育カリキュラムでは、電子工学と化学は壁で分けられています。電子工学の学会発表を聴くと、化学的な点で「何言ってんだこいつ?」と思うことがあります。逆に化学の学会発表では、電子回路的な点で「??」と思うこともあります。

 目下、半導体が世間を賑わせています。化学の人で半導体業界に進む人は珍しくありません。今その道でなくても、将来そうなるかもしれません。そんな学生さん達を念頭に置いて、上記授業を展開しています。他コースだからって、手を抜くことはないですよ。学生さん達は、皆平等です。

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PCが遅い!!

 五島から帰ってきて、メインのノートPCをWindows11 24/H2にアップデートしました。そしたらやたら遅くなりました。PCはWindows10時代に買ったものですが、スペック的には11に上げても十分動くようなので、何ヶ月か前に11に上げていました。しかし最新の24/H2にアップデートすると、とにかく遅くなりました。ブラウザが重いのなんのって。

 PCが遅いと、仕事の効率が格段に落ちます。もう遅いのなんのって。そのため、考えられる高速化を試しまくってみましたが、改善しませんでした。

 治らないので、10にダウングレードしようと思いました。ただし、そうするとクリーンインストールになってしまい、日常業務に支障を来すので、思い切って新しいPCを発注しました。来月来ます。痛い出費です。

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決算と情報公開

 11月も半ばを過ぎました。年度末までに消化しなければならない予算枠について、決算に向けての整理が必要な時期になりました。幸い今年度は資金が潤沢でして、消化しなければならない予算枠、来年度以降も使える予算枠と多くの選択肢があります。ただし、専属の秘書さんも会計担当者さんもいなくて、一人で事務処理しているものですから、未整理が貯まってきています。そこで事務方の助けを借りつつ、数字とにらめっこしています。

 つい昔の「いや、もうどうしよう・・・」という何もない日々に比べれば、随分楽になりました。予算を稼ぐのは、研究室主催者として一番の仕事です。どんなに綺麗事を言っても、お金がなければ研究も何もできません。学生さん達を学会に連れて行くこともできません。

 研究設備もさりながら、こういう高等教育機関で研究室を主催するにあたって最も大事なことは、「学生さん達の可能性を開花させる」ことだと思います。そう、以前にも書いたように、教育とは、「何人であれ、その者が活きるように導くこと」だと思います。

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第40回九州・山口プラズマ研究会(3/4)

 五島には観光に来たわけではありませんよ(^_^;) ちゃんと勉強しに来ました。この九州・山口プラズマ研究会は、九州・山口地区のプラズマ関係の先生方を中心とした歴史ある研究会です。九州はプラズマ関係の先生方が多いです。縁のない九州にやって来て、またプラズマ研究歴の浅い私にとっては、この研究会は並み居る著名な先生方にアピールする絶好の機会です。全くのチャレンジャーです。

会場入口の案内板です。
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第40回九州・山口プラズマ研究会(2/4)

 午前中に無事到着したので、少し先に街を観光しました。まずはお城、石田(福江)城です。幕末の異国船に備えて完成された城なので、比較的歴史は浅いです。当時は海に面していたそうです。今は周囲が埋め立てられて中心街となっていますが、堀の水は海水のままだそうです。

石田(福江)城です。堀の水は海水です。
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第40回九州・山口プラズマ研究会(1/4)

 11/2(土)-4(月)の間、第40回九州・山口プラズマ研究会に行ってきました。高専はちょうど学祭(ありタムフェスタ)中でした。九州にやってきて、3年前の第37回に初めて参加しました。一昨年と昨年は担任をしていて学祭の方を優先したので、参加できませんでした。今年は副担任ということで、参加しました。

 会場は、長崎県五島列島福江島にある五島コンカナ王国でした。11/2初日は午後からの開催でしたので、始発の西鉄電車で大牟田から発ちました。生憎台風の影響で大雨でした。

5時前の西鉄大牟田駅です。まだ改札が閉まっていました。
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保身とは何か?

 「保身」という言葉は、良い意味で使われることはありません。しかしながら、世の中にはそう見えてしまう、ないしそう断言せざるを得ないケースが多々あります。良い意味ではない言葉が何故このように多く使われるのでしょうか?

 それは、「能力もないのにその地位に就いている」ということが根本かなと思います。年功序列とかで。日本の組織ではありがちです。ならば潔く辞すれば良いとなりますが、そう簡単ではありません。それは、その人は能力がないのですから、その地位をなくすと生きていけないかもしれないからです。生存本能ですね。能力に相応しくない肥大化したプライドもあるでしょう。

 保身はベクトルを狂わせます。本来顧客、アカデミックで言えば学生さん&保護者、の方を向いていなければならないベクトルが、我が身と組織内政治に向きます。そうして行くうちに、組織は次第に腐敗していきます。大企業や親方日の丸組織にありがちです。自身の腐敗ごときで大船は沈まないと思うからです。何かをすると目立つし、しんどいから、何もせず黙って定年まで過ごせればOKみたいな。

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教育とは何か?

 教育とは何か? 私なりの理解では、

「何人であれ、その者が活きるように導くこと」

だと思います。教育に携わる者はそのプロフェッショナルでなければなりませんし、これが教育者の最大の務めだと思います。

 人を責めるのは簡単です。他人は自分とは違います。責める理由の大部分は、自分との差異が許せないからでしょう。そう、何人でも他人を責めることができます。

 反省ないし再起を促す意味で責めるのは良いとしても、ただ単に自己満足のために責めることは頂けません。信賞必罰は指導の根本ですが、そのバランスにはよくよく注意しなければなりません。

 過失に対してバランスを欠いた過剰な責めには、得るものがありません。「窮鼠猫を噛む」のように、かえって失うものが多くなります。

 つまり、責めるのならば、先々の落とし所を想定して振る舞っているかです。

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第15回プラズマ橋掛け研究会

 10/27(日)は、プラズマ橋掛け研究会に参加しました。この研究会は、プラズマ関係の研究者間の親睦と今後の新展開などを議論するためにできた小さな会合です。岡山理科大学の中谷 達行先生の音頭で始まり、第15回まで積み重ねてきました。

 私は会社員時代の2018年3月の第7回(岡山理科大学開催)から受け入れて頂いて、そこからレギュラー参加してきました。数ヶ月おきに行って来ましたが、2019年11月の第14回(高知工科大学(八田 章光先生)開催)を最後に、ここ5年間はコロナのため開催ができていませんでした。

 今回は私が幹事でした。当初有明高専での開催を計画し、その後の意見交換会を大牟田市内で考えていました。しかしながらその後の話の流れで、「どうせなら、意見交換会は近くの玉名温泉でしよう」→「移動がしんどいので、最初から玉名温泉でしよう」という変更となりました。

順番は前後しますが、解散時の集合写真です。
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九州の新幹線

 ISSS-10では、新大牟田駅から九州新幹線小倉駅へと向かいました。在来線で大牟田駅からも行くことができます。先の門司港駅までの直通列車もあり、快速便もあります。今回は時間が制限されていましたので、新幹線で向かいました。

 しかしながら途中で乗り換えを要しました。久留米駅でさくら号に乗り換えなければなりませんでした。つばめ号は博多駅までしか行きませんから(※早朝夜間の数本を除いて、乗降客の少ない新大牟田駅には各駅停車のつばめ号しか停まりません)。早朝の一本を除いて、「九州」新幹線であるのに小倉まで直通で行けません。小倉は九州で、堂々旧豊前国の中心です。不便です。なお乗り換えは、2面2線でホーム移動の必要ない久留米駅が便利です。

 小倉‒博多間は山陽新幹線で、JR西日本の管轄です。博多駅で必ず乗務員交代があります。しかしこれは運営側の都合上で、乗客にとっては関係ないことです。同じ九州、同じ県内なのに不便です。

陽も落ちてきたISSS-10の帰りの小倉駅新幹線下りホーム。博多行のこだま号に列を成しています。小倉から博多へ向かう乗客は多いです。
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