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2025年度日本表面真空学会九州支部学術講演会

 6/28(土)は、「2025年度日本表面真空学会九州支部学術講演会」に参加してきました。2025年初の学会となります。去る2024年12月の「2024年度応用物理学会九州支部学術講演会」と続く「第28回プラズマ・核融合学会 九州・沖縄・山口支部大会」を終えてからは休養期間として、春休み等の学会はパスしていました。昨年度のチームは非常に優秀で研究がどんどん進んだのは喜ばしいことなのですが、ちょっと立ち止まって一旦整理したい気持ちとなりました。では整理できたかというと、別の仕事が色々入ってきて、結局休養とは何だったのかということになった感じですけど・・・。

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どうでもいいこと ~ 就活編 ~ (2/2)

 前回の続きです。就活のキーワードとして、「ガクチカ」っていうのがあるそうですね。「学生時代に力を入れたこと」の略だそうで。これって昔からあることなのですが、今や単語化してますね。皮肉的な意味合いもあるのかな。

 ガクチカのために、課外活動やなんやかんやに力を入れている学生さん達は世の中に多いですね。

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どうでもいいこと ~ 就活編 ~ (1/2)

 以前にも話していますが、日本人の特徴の一つとして「手段と目的を履き違える」ということがあります。どうでもいいことに拘って、本質を疎かにすることです。悪弊と言っても良いのですが、日本人の細やかさの起因の一つにもなっているとも考えられますので、特徴という言葉に止めておきます。

 具体的事例を考えてみましょう。いくらでもあるのですが、今の時期を踏まえて、就活にスポットを当ててみましょう。

 就活と言えばまずは履歴書ですね。目下学生さん達は一生懸命書いています。よく言われるのが「履歴書は手書きで」というのがあります。これって、正にどうでもいいことかと思います。

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鹿児島への旅(その1/2)

 ちょっと遡って6/7(土)は、ファミリーで鹿児島へ行ってきました。知人からJR九州の株主優待である一日乗車券をいただいたので、これを使って九州新幹線で行ってきました(※特急券は別料金)。今までの人生で日本各地を廻ってきましたが、九州では鹿児島県だけが未踏の地でした。今回で九州全県制覇となりました。

JR九州の株主優待である一日乗車券です。

 しかし九州新幹線て速いですねぇ。新大牟田駅から乗って、たったの1時間ちょっとで鹿児島中央駅に着きました。

あっという間に鹿児島中央駅に着きました。

 豆知識ですが、「せんだい」は「川内」です。宮城県の仙台市ではありません。しかしながら仙台市にある東北大学のキャンパスの一つは、「川内(かわうち)」キャンパスです。

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献血しました

 6/13(金)は有明高専に献血車が来ました。有明では定期的に献血が実施されています。とはいえ、教職員学生みんな業務と学業が詰まっているので、なかなかタイミングが取れません。献血車が来たからってスケジュールが特別配慮されるわけではありません。

献血車来ています。

 しかしながら今期は金曜日に時間があるので、上手くタイミングが合いまして、献血することにしました。これまで9回行ってきました。年齢を考えると少ないと思いますけど、それなりにやってはきました。人生で輸血のお世話になったことはまだありませんが、まあこれも社会貢献です。

 最近頭に血が上っていたから? いえいえ、そんなことはないですよ。

通算9回です。令和3(2021)年以来ですね。
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正直者が報われる社会

 教育活動で最も大切にしていることの一つに、「正直者が報われるようにする」ということを掲げています。

 道理に基づいて行動しているつもりです。道理とは、人類が何千年何百世代にも渡って受け継ぎ育んできたものです。言葉や人種の違いはあれど、道理には大差ないと思います。昨日今日生まれた屁理屈や言葉遊びでひっくり返せるものではないし、ひっくり返そうとしてはなりません。社会が壊れます。

 人生で最も恥ずかしいことは、後生の賢者に笑われることです。私は後生に笑われないような道理に基づいた人生を送りたいので、がむしゃらに古人の叡智を求めてきました。もちろん、多くの間違いも犯してきましたけどね。笑われますね。最新の屁理屈の講釈を聞く暇があったら、二千年以上前の論語など古典を1頁でも読んだ方がはるかにマシです。古典とは、幾世代もの賢者の審判を耐え抜いてきた人類の叡智の結晶であり、何よりもの宝です。金銀パールは何も教えてくれません。どんなに科学技術が発達しても、人間は人間のままです。

 法匪による秦は瞬く間に滅び、道理に基づいた法三章の劉邦が天下を取ったのです。大帝国唐は貞観政要を礎とし、それはアジアに広く伝わりました。

 形骸化した律令に代わり、道理に基づいた御成敗式目が世を治めたのです。後代の武家諸法度も御成敗式目の亜流に過ぎません。

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作業日報と品質スクランブル

 前回で述べた作業日報は、就職後の日々の日報への練習です。作業日報は、ISO9001:2015の「9.1 監視、測定、分析及び評価」に属するものです。何か不具合が生じたときに、日報や関係する作業記録を調べて、どの時点で生じたを明らかにして、対策、そして再発防止策へと繋げていきます。特に製造/生産部門で生じた場合は、どこまでの製造品がOKで、どこからがNGかを明らかにする必要があります。

作業日報です。毎回の作業を明らかにしておきます。

 しかしこの作業日報、実は私書いたことがありません。教えておきながらね(^_^;)。いや別にサボっていたわけではなくて、品質部門では特例で免除されていたからです。

 何故免除されていたか? それは品質スクランブルに備えてです。

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連帯責任と社会の縮図

 連帯責任、それはチームの誰かが犯したミスを全体で責任を被ることです。この語を好きという人はまずいないと思います。現在では諸悪の根源みたいな扱いをされて、教育現場でも忌避されていることかと思います。しかし、連帯責任は本当に悪なのでしょうか?

 企業など組織で不祥事が起きると、世間から叩かれます。実際に不祥事を犯しているのは、組織の中の極少数というのが殆どの場合かと思いますが、組織丸ごとまとめて叩かれます。

 「組織には良い人もいるんだよー」とは、お約束のコメントの一つです。

 そう、結局世の中は組織単位で動いているんですよね。犯した個人を特定することはできるはず、科学技術の発達した現代なら造作もないことかと思いますが、人間の思考回路というのは自ずと単純を求めます。いくら科学技術が発達しても、人間は人間のままです。煩雑な個人や小グループの理解よりも、その大きな元組織を叩いた方が楽だからです。

 そこで全ての盾となる品質部門の出番があるわけです。新入社員では到底務まりません。

 未来を担う若人が集まる教育現場は、社会の縮図です。ならば、教育から社会を変えていけば良いではないかという発想に至ることがあります。しかしそれは歴史が証明しているように、危険な発想です。そうではなく教育とは、現実社会と折り合いを付けながらまた協調しながら、漸進的に社会を良くしていく地道な作業だと思います。その意味でも、企業とのコミュニケーションは必要不可欠です。

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続続・教育指導におけるISOとは?

 前回前々回でまあ、教育指導におけるISOについて考察してきました。

 目下就職活動の時期です。この少子化かつ人手不足が叫ばれるご時世、学生さん達の企業内々定は思うがまま・・・というわけではないようです。そりゃそうです。かつてバブルでの過剰人員により企業はイタイ目に遭っていますから。少子化でさらにコロナ禍による諸活動控えもあって切磋琢磨の不足が懸念されるため、企業が外国人の積極採用に舵を切るのも避けられないことかと思います。背負っているものが違うからです。右側の人は嫌でしょうが。まあ、今年度は進路指導担当ではないので、端から見ているだけですけどね。

 バブル世代は私の上の世代です。私は氷河期っていうやつですね。しかしアカデミックが長かったので、実感はないんですけど。その栄光のバブル世代は、今やリストラ祭りです。正に盛者必衰の理をあらはすです。

 しかしながらISO、つまり品質を理解しておけば、企業内々定とその後の人生なんて思うがままだと思います。企業は目立つ開発部門がなくても潰れはしませんが、品質部門がしっかりしてないと明日早々には潰れます。いくら開発部門が旺盛で、野球で例えると重量打線で10点取れるチームであったとしても、守りの要の品質部門が愚かであれば11点取られて負けます。ご飯が食べられなくなります。

 ホームページなどで簡単に情報収集できる企業の概要や製品情報をうまくまとめられても、採用人事の人は「またか・・・」と鼻○○をほじるかもしれませんが、品質について語ると、人事は目を丸くして興味を持ってくれるに間違いありません。そして来春の入社式時点から周囲に差をつけることができます。

 組織である以上、企業であれ学校であれ、品質の整備は必要不可欠です。「品質を理解し務めることができる者こそが真のエリート」だと思います。企業人の学歴とは結局、そのための下準備にしか過ぎません。下準備の段階でマウント合戦しているのは、滑稽の極みです。

品質を理解し務める者こそが真のエリートです。
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続・教育指導におけるISOとは?

 前回の不適合なアウトプットの事例で真っ先に生じる問題が、被害者の保護者からのクレームです。学校へ通うのは学生さんではありますが、授業料を出しているのは保護者です。授業料を出している以上、学校に適切な環境における最高の教育を期待するのは至極当然です。しかし残念ながら、この極めて当然の期待、ISO9001:2015で言う「利害関係者のニーズ及び期待の理解(Understanding the needs and expectations of interested parties)」が分かっていない人も存在します。ISO9001:2015の最終目標が「顧客満足(customer satisfaction)」であることを理解しておけば、造作もないことなのですが。

 是正措置に上げた「先ずは謝罪」というのは、最も基本的かつ効果的な対応策です。これだけで対応が満点というわけではありませんが、とりあえずの合格点は与えることができます。詳細な措置と再発防止策に関しては、追々詰めていきます。この「先ずは」が即座にできなくて、後々ドツボにハマってどうしようもなくなる組織というのは、枚挙に暇がありません。組織が複雑すぎて動きが遅い大企業ほどそうです。学校組織も似たようなものです。

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教育指導におけるISOとは?

 高専は職業学校の一種ですから、品質教育はとても大切です。まだ前期ではありますが、関係講義「5E後期 信頼性工学」の担当者として、日々研鑽を積んでいる・・・つもりではいます。

 その品質管理の中核となるISO9001:2015では、「不適合なアウトプットの管理」が定められています。日本語としてはこなれていないですが、原文では”control of nonconforming outputs“です。ISO9001:2015は製造業だけがターゲットではありません。サービス業も対象です。では教育はどうでしょうか?

 教育現場で不適合なアウトプットが発生することとして、次のような事例を考えてみます。

「あるクラスの学生達が騒いで、他のクラスの授業を妨害した」です。

「5E後期 信頼性工学」の授業資料の関係箇所です。
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