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鉛フリーはんだ

 1000年に一度の美少女とか、毎年最高の年となっているボジョレー・ヌヴォーとか、時間的感覚に疑義が生じる現代です。しかし真に1000年に一度の大発明といえば、鉛フリーはんだです。ノーベル賞をもらえてないのが不思議なくらい。

 電子回路の作製に欠かせないはんだは、考古学的には紀元前からあったそうです。はんだは鉛と錫との合金で、融点が金属としては低いのでちょっとした加熱で溶けて、またすぐ冷えて固まります。導電性があるので、回路配線の接続にはなくてはならない存在です。

 しかし鉛には毒性があります。有名な話として、塩基性炭酸鉛2PbCO3・Pb(OH)2、通称鉛白の話があります。

 鉛白はその名前の通り、綺麗な白色の粉体です。古来、女性のおしろいに使われてきました。「色の白いは七難隠す」と言われますからね。ただし鉛白が鉛物質であることには違いないので、肌を通じて鉛の毒性が吸収されます。「美人薄命」という言葉は、正に鉛白による鉛中毒と繋がっています。

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熊本高専熊本キャンパス訪問

 7/15(水)は午前の授業を終えてから、南のお隣さんの熊本高専熊本キャンパスへ行ってきました。水曜日は午後から空いていたため、部活のお遣いでした。授業は4Eの電気磁気学IIでして、最終項目であるポインティングベクトルから電磁波の応用(偏波)までを行いました。その後研究実験を少し済ませて、出発しました。熊本高専へは全くの初めてでした。

 4E教室にて板書です。スライド授業が基本ですが、板書で補っています。スクリーンは写っていませんが、右手側にあります。

 有明から熊本へは、九州道経由で1時間かかりませんでした。北方面にはしょっちゅう行きますが、南へは数少なくて旅路は新鮮でした。

着きました。
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教育は国家の礎か?

 「教育は国家の礎」とか「教育は国家百年の計」など、教育の重要性を説く言葉があります。日本が世界で最も注目される国の一つ、マレーシアのマハティール元首相が掲げたLook East Policyに示される目標とされる国となったのは、長い歴史を紡いできた先人達の叡智の積み重ねが合ったからです。

 しかし一方で、日本は教育への公共投資がとても低い国としても知られています。反面、家庭の教育支出額は世界トップクラスです。

 高等教育機関の一つである高専は、全国に50数校あります。広い全国、各校の評価は様々でしょうが、有明は地元の大牟田・荒尾から高い評価と敬意を受けています。実際に地元出身の学生達のレベルは感心するほど高いです。

 そんな中、先日の大雨により校内で複数の雨漏り箇所が生じ、機器損壊が報告されました。幸い、自分関係では被害はありませんでした。しかし、敬意を集める教育機関が雨漏りで機器損壊なんてねぇ・・・。

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実践的教育とは?

 世の中で、「実践的教育」、言い換えれば「実学」という言葉を聞くことが多々あります。しかし私はこの言葉の意味がイマイチよく分かっていません。伝統的な講義教育手法に対する単なるアンチテーゼのようにも聞こえます。「座学なんて意味ねーよ」的な。

 とはいえ高専はその存在意義から、実践的教育というものをリードしていく立場にあります。所属するエネルギーコースのカリキュラムを見てみますと、その実験・実習授業には2つの流れが併行して存在しています。

 一つは毎週の学生実験です。345年と毎学年あります。私は4年をずっと担当しています。これを仮に「A実験」と呼ぶことにしましょう。A実験は毎週決まった実験テーマをこなして、取得したデータをレポートにまとめて考察していくという、世間一般的な学生実験です。もう一つは少し長いスパンで、1クォーターで1テーマ、すなわち半期授業では2テーマが標準的で、もの作りからレポート・プレゼンテーションへ体系的に仕上げていくというものです。これを仮に「B実習」と呼ぶことにしましょう。実践的教育とは、B実習を指すのかなと思っています。

 B実習に属するのは、3年生前期の専門創造演習、同後期の課題研究、4年生前期の創造設計基礎演習、そして5年生通年の電気電子設計です。これらのテーマは長ずるにつれて、枠が決められたものから自由裁量の度合いを増やしていきます。最終段階は卒業研究ですね。4年生後期にB実習がないですが、これは卒業研究が始まるからです。

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プラズマ・核融合学会誌の編集委員になりました

 今年度3つ目学会役員として、プラズマ・核融合学会が発行するプラズマ・核融合学会誌の編集委員に就任しました。九州に来て7年目、一気にアカデミック関係の仕事が増えました。全く無名の存在から、名前を知られるようになってきました。

 九州大学との連携制度を通じてのご縁などから、一昨年2024年に本学会に入りました。まだ3年目で支部大会に1回参加したくらいで、本大会に出たことないのですが、この度ご指名いただきました。

 7/3(金)はその第1回目の編集委員会出席のため、名古屋へ行ってきました。学会の事務局というのは大概東京にあるのですが、こちらは名古屋にあります。新大牟田駅から新幹線で名古屋駅へ向かいました。4時間くらいの旅でした。九州の人達は、新幹線よりも飛行機を好む傾向にあります。実際、飛行機の方が安い場合があり、東京へとなると逆に新幹線では経費的にNGとなることもあります。名古屋へは意見が分かれるところですが、個人的には名古屋までは新幹線です。

名古屋駅は大きいですねぇ。
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大雨3日連続自宅待機の日々

 6/24(水)~26(金)の間、大雨のために学生さん達は3日連続自宅待機となりました。休講ではありません。というのも、授業は後日補講とオンライン実施が半々だったからです。私は担当科目毎にそれぞれ選択しました。すべてを後日補講としたかったのですが、3日間も続くとそうも言ってられません。

 有明高専には、オンライン教育設備が整っています。全国の国立高専にはMicrosoft Teamsが完備されています。それとは別に、有明は独自にGoogle Classroomも備えています。日々の授業連絡や事務連絡に大いに活用されておりまして、有明には校内放送や掲示板の類がほぼないです。そのMeetシステムを使えば、オンライン授業も容易なわけです。校内にいると、このようなICT環境は普遍のものと思ってしまいがちですが、学生主事室の渉外担当としてあちこち他校を回っていると、有明はこの点が結構揃っているようです。

 教職員については、出勤できる者は出勤、難しい者は在宅勤務という形でした。今回の件で他教職員と意見交換する必要もあって、私はすべて出勤しました。補講手続きと準備でライフはゼロになりました。

もうやめて、鷹林のライフはゼロよ。合法ドーピングで凌ぐ日々でした。
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2026年度日本表面真空学会九州支部学術講演会

 6/20(土)と21(日)は、2026年度日本表面真空学会九州支部学術講演会でした。毎年参加している講演会ですが、特に今年は九州支部ができて10周年という記念会で、1日多い2日間に渡って開催されました。初日は午後開始で、市民講座を兼ねた特別講演会でした。

 場所は、JR鳥栖駅東側のサンメッセ鳥栖という公共施設でした。鳥栖駅そばということで、大牟田からはJRで行きました。普段は西鉄利用が多いですが、西鉄とJRは併走しているようでしていないので、鳥栖へはJR一択です。

 ただし、初日は朝から大雨でした。カラスさんも長く行水するほどでした。

大雨ということで、カラスさんは水たまりで長く行水です。
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ありあけ水テラス

 6/10(水)の前期中間試験期間中、本校地域共同テクノセンターの太田さんと共に、ありあけ水テラスを訪問・見学しました。

 ありあけ水テラスはメタウォーター株式会社ならびにその関連会社の建物で、昨年完成したばかりの新しい建物です。荒尾市中心部にあり、有明高専からは車で10分程度の距離で至近です。

 メタウォーター社は、荒尾市から水道事業包括委託を受けており、あらおウォーターサービス株式会社を設立して事業を行っています。

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人生の黄金期とは?

 年の功か、一つ一つの仕事はこなせるようになってきた一方で、量がこなせなくなってきました。例えば、実験データの整理など、若い頃は50データ分くらいササッと軽くこなせていましたが、今は放っとらかしです。リ○Dなどの助力がないとしんどいです(※合法です)。

 一昨年あたりから老眼が入ってきて、近くのものが見えにくくなりました。トランジスタやコンデンサの刻印が辛いです。つい直前の記憶が吹き飛んで、ものを探し回る羽目になったり、人の名前を思い出せないことが度々あります。

 これはもう、人生下り坂かなあと思っていたら、こんな動画がありました。

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2026年度有明広域産業技術振興会総会

 6/4(木)の前期中間試験前日は、特別授業日でした。特別授業日というのは予備日のことで、感染症や自然災害による学級閉鎖や休校への措置として、年に数日備えられているものです。幸い、今期はまだそのような目に遭ってないので、学生さん達にとっては全くの休日、ていうか自宅で試験勉強しまくりの日となりました。

 教員にとっては午後から、2026年度の有明広域産業技術振興会(通称「振興会」)の総会&懇親会でした。毎年参加している会であり、毎年楽しみにしているものです。

 振興会からは毎年研究資金援助を頂いており、会はその成果発表会も兼ねています。毎年援助いただき発表していますので、そこそこ顔が売れてきました。黙って引っ込んでおいても・・・と思うこともあるですが、まあでも、登壇しないとつまらないんですよね。学会と同じく、登壇すると忙しくなりますが、しないと退屈でつまらない。

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数学もやっています

 担当している電気磁気学は、物理の一大分野ですが、ほぼ数学です。数学ができなければ困ります。逆に言うと、センスを要求される力学と違って、地道な数学力があれば進められる分野です。物理で一番難しい分野は何ですかと問われたら、やっぱ力学ですよねぇ。一番最初に習うんだけど、一番難しいです。

 さて、所属するエネルギーコースでは、下の図のように年月をかけて電気磁気学を勉強しています。私はその中核となる3年次~4年次前期の1年半、電気磁気学IIIを担当しています。

赤文字の科目を担当しています。ほぼ担当していますね。
クーロンの法則からMaxwell方程式を介して表皮効果&電磁波まで。

 1年半という短い期間で、クーロンの法則からスタートして、Maxwell方程式を導き、表皮効果&電磁波のMaxwell方程式の応用までやっています。願わくばあと半年欲しいところですが、こればかりというわけにもいかないので、やりくりしています。

 電気磁気学は、3年生から本格的にスタートです。と言いますのも、学習に必要な微分・積分、ベクトルなどの基本的な数学を2年次で習うためです。これらが不十分なうちに見切り発車しても、全滅は必至だからです。

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デジタル社会と不文律

 デジタルという概念は、1と0、白黒をはっきりさせます。

 いわゆるデジタルネイティブなZ世代を観察していると、ルールすれすれの生き方をして、効率の良い人生を歩もうとする人が多いように見えます。

 ルール違反をしているわけではありません。しかし印象は悪くなります。世の中には不文律というものがあります。デジタルでは計れないアナログなグレーゾーンです。言い換えると、行間を読む力のことで、Z世代に最も欠けている能力のようです。

 人間社会を全てルールで完全に白黒はっきりさせることは不可能です。人間はデジタルではありませんから。それは詰まるところ警察国家と社会へ行き着き、とても生き辛い世の中になります。正に、清き流れに魚は住まずです。

 遙か昔に、秦から漢への歴史がこれを実証しています。歴史は人類最大のデータベースです。

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