Author Archives: 鷹林 将

春はイキリ

 マンガなど物語の世界において、世の中の様々な業務に対して、スポーツが特に分かりやすいですが、普段の練習や訓練をしてなくて、本番でできてイキる人っていますよね。たまたまね。「普段してなくてもできるんだ、凄いだろっ!!」とね。

 この手の人というのは、物語という空想の世界ではキャラが立つので必要な存在(※黒子のバスケの青峰君とか)ですが、現実にいたら困ります。ただの迷惑な人だからです。

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実験する意義

 自然科学に実験は付きものです。当然高専でも、というよりガチガチに実験を行っています。授業の一つとしての所謂「学生実験」です。

 大学でも学生実験はあります。しかし高専に比べたらなおざりの感があります。大学では4年生になって研究室に入ったら、嫌というほど最先端の実験ができますので、学生実験への注力は弱くなりがちです。

 他方、工業高校でも実験はあるでしょうが、設備の面では高専に大きく劣ります。

 つまり、高専での学生実験環境はとても充実しています。しかしながら、個々人への用意まではさすがに難しく、グループワークとなります。3~4人が一般的です。

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学ぶ意義

 今年度も授業が始まりました。毎度授業を実施していく際に最も力を入れていることは、最初に「何のために学ぶか」を説明することです。これを教え込むことさえできれば、授業は冒頭ながら8割方終えたようなものです。

 大学の授業って、基本そうですよね。世間的にレベルが高いと言われている大学の学生達は、最初の授業でその学問の内容と意義を聴きさえすれば、その後多くは自分で勝手に勉強していきます。おまえの下手くそな講義を聞くより、自分で勉強した方が早いとね。ただし、私は丁寧にしているつもりですよー。

3E対象である電気磁気学Iの説明スライド(その1)
3E対象である電気磁気学Iの説明スライド(その2)

 意義さえ分かれば、以後出遭うどんなに難しい内容でも耐えてこなすことができるでしょう、逆に分からなければ、ただ苦しいだけの道程が待っています。

 昨年度の授業評価からは、「試験でヤマが外れた」、「暗記系で学ぶ意味がない」、「難しい」などなど、こちらの本意ではない散々な意見を頂きました。至極残念です。公式を丸覚えでは教育ではないだろうと、数式展開を一から詳しく説明してきたのに、暗記系科目だと解釈されたのは、全く心外なところです。

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6年目のシーズン到来

 4/3(木)は入学式で、翌日4(金)は始業式でした。2025(R6)年度、早いもので6年目のシーズンが始まりました。同時に入学した学生達6期生は卒業していきました

 振り返れば、同一職場で6年目を迎えるのは初めてです。学士&博士前期課程(3年)、博士後期課程(3年)、近畿大学(0.5年)、広島大学(4年)、東北大学(5年)、そして企業(5年)でしたから。

 先月3月は結局半分留守にしていましたので(これこれこれ)、あっという間の新年度です。準備が追いついていませんです。

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コーヒーは朝食の後で

 最近コーヒー、しかもブラックを飲み始めました。コーヒーを飲めないことはないのですが、今までわざわざ主体的に飲むことはありませんでした。コーヒーよりは紅茶です。ですから、コーヒーは自宅に置いてないですし、入れ方も分かりません。まあ、行く先で出されたら飲みますし、カフェオレはよく買いますけどね。

 と言いますのも、花粉症にはコーヒーが良いと知ったからです。ホントかどうかはともかく、辛いのが和らぐならば挑戦です。プラシーボでも構いません。

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英語上手かなあ・・・

 今月のフィリピン視察デ・ラ・サール・アラネタ大学(De La Salle Araneta University)では、各自自己紹介の機会がありました。当然英語ですね。私は2番目に回ってきまして、しゃべりました。文法も適当に場当たり的に。事前にアナウンスされていたんですが、適当に。

 そしたら後で「留学されていたんですか?」と質問されました。要するに、英語が上手かったらしいです。いや、留学経験もなく、ただ適当にしゃべっただけなんですけど・・・。

 英語が上手いとは昔からよく言われます。けど、本人にはその自覚は全くありません。アメリカのテレビドラマなんかサッパリ聞き取れませんからね。最近は便利な世の中になりまして、YouTubeで少し勉強しています。

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フィリピンへの旅 (4/4) ~ 帰国へ ~

 4日目3/13(木)は帰路でした。早朝に宿舎を後にして、ニノイ・アキノ国際空港へと向かいました。車社会ですから、早く出ないと渋滞に遭いますので。

広いチェックインロビーです。

 チェックイン時、セブ島から一日おいて出発でしたので、カウンターの方から”Are you working at an airline?”なーんて聞かれました。最初は何を言っているのか??分かりませんでしたが、”No, No, I’m just a passenger.”と答えました。そう見えた・・・のかなぁ?

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フィリピンへの旅 (2/4) ~ セブ島 ~

 3/11(火)の2日目は、Joyful Education Centerという英語専門学校を見学しました。といっても、宿泊したT-shineというホテルと一体化しています。日本人の多くがフィリピンに対して治安の懸念を持っていると思いますが、ここはホテルと一体化することで安全面を確保しています。

ホテルは上質でした。
ホテル隣のJOYFUL EDUCATION校舎です。
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フィリピンへの旅 (1/4) ~ 事前研修からスタート ~

 ちょっと時間を遡りますが、卒業式直前の3/10(月)~13(木)の間、フィリピン共和国へ行ってきました。フィリピン政府観光省主催による公的な現地語学研修施設の視察です。西日本の各高専や九州の高校で国際交流を担当している先生方と一緒に行きました。石川、徳山、宇部、新居浜、神山まるごと、北九州、熊本、佐世保、そして有明の高専の他に、福岡県の東福岡高校と熊本県の慶誠高校からという大集団でした。

 フィリピンの国語はタガログ語(※正しくはフィリピン語ですがほぼ同じらしい)ですが、英語も公用語として広く用いられています。特に韓国から最も近い英語公用語の国とあって、同国が国策レベルでフィリピンに英語学校の建設を進めてきました。一方で日本の国立高専も国際化に力を入れていまして、学生達に海外留学を薦めています。我が有明高専もGlobal Education Center (GEC)を組織して国際展開を行っています。今回新たにフィリピンへの道を開拓することになり、室員の一人である私と事務方1名の計2名が代表として派遣されることになったわけです。

 まずは全員福岡空港に集合して、ブリーフィングを行いました。ただし、ちょうどお息子さんの風邪攻撃の第2波をくらっている最中だったので、事前に処方された薬を飲みまくって臨みました。

福岡空港でブリーフィングです。向かって右端前列にいます。風邪でマスクでした。
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第1種放射線取扱主任者講習

 SAGA-LSを終えて3月最後の一週間は、東京で第1種放射線取扱主任者講習です。

 夏に受けた試験合格したやつです。合格率は32.3%だったそうです。ただし、試験合格だけでは第1種放射線取扱主任者にはなれなくて、続くこの法定の資格講習を受けて修了する必要があります。第1種のは以前受けた第3種と違って5日間の長丁場となりますので、なかなか校務との都合が合わず、年度末の東京となりました。

 スケジュールは5日間、座学に実習とびっしり詰まっています。普段の学生さん達の生活と同じです。歳と経験値のせいか慣れた感もありますけど・・・、うーん、さすがに毎日はしんどいかな。

会場の日本アイソトープ協会です。旧理化学研究所の建物で趣があります。
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なごり雪とSAGA-LS

 先週の卒業式では無事卒業生を送り出しました。

 一抹の寂しさの感傷に浸る時間もなく、週が変わって早速新シーズンのスタートです。

 一発目の今週はSAGA-LSで実験です。前回来、佐賀大学のビームライン(BL13)を使用させていただいています。ここ半年間は装置のupgradeのために使用できませんでしたが、それも完了して、そのこけら落としのユーザーとして使用することになりました。来月からは新年度で開講です。我々高専の者達にとってまとまった時間が取れるこの春休みは、実験の稼ぎ時です。開講してしまえば、時間が取れません。

 ただし、目下九州は寒波が来ており、外はなごり雪です。暖かさのとのせめぎ合いで、空からはみぞれです。

なごり雪です。

 ところで、佐賀県はいつもながら攻めていますね。

佐賀は佐賀は~♪
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