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歴史は人類最大のデータベース

 2026年となりました。この年末年始は長い休みだそうですね。ぼちぼち休みながらも、けどぼちぼち仕事しています。年賀状も初詣も無縁です。しかし、平日の騒がしい喧噪から離れて、研究データの整理や研究室学生さん達の卒業研究の書類を見ていたりすると、楽しいです。ゆとりは大事ですよ。ホントに。

 さて話は変わりますが、歴史は人類最大のデータベースです。歴史を学ぶことにより、どのように人生の進路を取り、どのように生きていけば良いかが分かります。・・・なーんてこと言いながら、学んだことが行かせずに世渡りが下手な私です。けど、何とか生き延びてきてマネージメント世代になったのですから、のんきなことも言ってられません。

 日本の歴史で最も人気があるのは、戦国時代ですよね。個性多彩な戦国大名達が割拠する時代ですね。しかしながら、割とストレートで分かりやすい時代に見えて、歳を取るにつれて興味が薄れてきています。

 私がこのところ魅力を感じて止まないのが、そのちょっと前の時代である室町時代中期です。室町時代と言えば、室町幕府という足利将軍を筆頭にしながらも、大きな力を持つ有力守護大名の連合政権による時代であり、争いに事欠かない時代です。そんな時代を、権謀術数を駆使しながらも世を治めてきたことに大変魅力を感じます。魅力を感じるものというのは、自身に足りないものです。

わりと面白いです。
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法理の限界と絶対的存在

 現在の社会は、法で詰められた社会です。法で詰めることにより、皆が幸福な社会を作ろうとしています。若い人ほど、白黒をハッキリさせようとします。かくいう私もそうでした。

 しかしながら法を詰めていくと、却ってその盲点、矛盾点がきらびやかに浮かび上がってきます。所謂グレーゾーンです。つまり、法で人間の行動全てを制することはできないということです。

 法の限界線ギリギリにいる人ほど、矛盾を責めて自己に有利な状況に持ち込もうとします。それが良識(common sense)では到底歓迎されないことであっても、法を詰めた社会では罰することができないことがあります。その人を一時的に利することになったとしても、社会が利されることはありません。そう、その利は一時的にしか過ぎません。

 民主主義の世の中は、視点を変えてみれば、法を詰めた世の中です。生きやすいと思われる反面、法匪が跋扈しやすい危険性があります。古代中国、法が定められた秦の社会は瞬く間に滅びました。法三章の漢が取って代わり、長く続きました。人間社会は、個人と同様に、流転するのでしょうか。

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気遣いしてるつもりです

 割と気を遣う性格です。何かお願いをするとき、「このお願いで不幸になったりしないかな」と考えます。不幸というのは大げさですが、他の何かしらの予定や希望、そして今後の人生を邪魔しないかなと憂います。

 人を使うは苦を使うです。自分でやってしまった方が早いと思うことはしばしばです。他人を気にしなくて良いから。とすると、「自分勝手」と思われることがあります。いやー、そうではないんだけどなー。

 お願いのことをしてもらうことによって、私は楽になります。同時に、その経験がその人にプラスになったらいいなと思います。経験値獲得やキャリアアップですね。

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正直者が報われる社会

 教育活動で最も大切にしていることの一つに、「正直者が報われるようにする」ということを掲げています。

 道理に基づいて行動しているつもりです。道理とは、人類が何千年何百世代にも渡って受け継ぎ育んできたものです。言葉や人種の違いはあれど、道理には大差ないと思います。昨日今日生まれた屁理屈や言葉遊びでひっくり返せるものではないし、ひっくり返そうとしてはなりません。社会が壊れます。

 人生で最も恥ずかしいことは、後生の賢者に笑われることです。私は後生に笑われないような道理に基づいた人生を送りたいので、がむしゃらに古人の叡智を求めてきました。もちろん、多くの間違いも犯してきましたけどね。笑われますね。最新の屁理屈の講釈を聞く暇があったら、二千年以上前の論語など古典を1頁でも読んだ方がはるかにマシです。古典とは、幾世代もの賢者の審判を耐え抜いてきた人類の叡智の結晶であり、何よりもの宝です。金銀パールは何も教えてくれません。どんなに科学技術が発達しても、人間は人間のままです。

 法匪による秦は瞬く間に滅び、道理に基づいた法三章の劉邦が天下を取ったのです。大帝国唐は貞観政要を礎とし、それはアジアに広く伝わりました。

 形骸化した律令に代わり、道理に基づいた御成敗式目が世を治めたのです。後代の武家諸法度も御成敗式目の亜流に過ぎません。

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ものは考えよう

 人生長くやってきて、色々な状況に遭遇してきました。それらは大抵、自分にとって不利であり不幸なものでした。若い頃は各々を真正面から力尽くで撥ね除けようと無理をしたものでした。しかし結局損にしかならず、自分は世界一不幸な人間だと悲しんだものです。

 しかし今は、一見不利な状況を、どのような手段を以て有利に変えていくかということを考えるようになりました。そしてそれが、人生で一番面白いことだと思うようになりました。

 「この仕事イヤだな・・・」と嘆くのではなくて、その仕事から何の利益が得られるだろうかと視点を変えて考えるべきだと思うようになりました。仕事は経験の一つであり、経験からは何かしらの絶対値が得られるもので、決して無駄なゼロにはなりません。その絶対値を如何にしてプラスに変換するかを考えます。さーて、どの手を使い、どのボタンを押してみるべきかなと。それでや世の中が動くと、面白いものです。

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自己顕示と哲学

 ようやく風邪も明けてきました。体調を崩して何もしないでいると、色んなことを考えます。

 インターネットを通じて、各自の意見がメディアを介さずに自由に披露できるようになりました。インターネットは既存オールドメディアによる情報操作、いわゆる洗脳から人々を解放した反面、自己顕示欲を煽る側面もあり、度が過ぎた内容で社会的地位を失う人々も見受けられます。

 このホームページを立ち上げて、4年半が過ぎました。元々は当時人気のなかった所属するEコースの打開策として、入ったばかりの私なりに考え出したものです。有明高専は総合学科制で、2年生後期から専門コース分けとなります。このようなシステムを採っている以上、コース毎に人気の良し悪しは出てくるのは必然です。ならば切磋琢磨していけば良いだけの話です。人気がなくても志ある学生さんは少ないでしょうが必ずいますので、彼らに対して粛々と成すべきことを成しておけば良いだけとは思うのですが、現実にはそうも言ってられないようです。

 当初はコースのホームページに間借りしていたのですが、お気に召さない方々から自分で独立して行うように言われました。何もしないのに文句だけ言う人は、どこにでもいるものです。何事に対しても、チャレンジすれば何かしらの損失は出ます。しかしその損失にばかり目を向けていたら、何もできません。

 「なんやこいつら!!」と何苦楚の精神でこのホームページを独立させました。このホームページは、完全私費で運営しており、一切の公費は入れていません。良い機会なので、自分の考え・思いを披露し伝えてきました。同時にそれらを自分自身でも整理してきました。何のために教育するのか、何のために研究するのか、そして今後どうしていきたいのかと。自己顕示と言われれば、確かにそうです。

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下積みの大切さ

 独立研究者となり研究室主催者となって5年目になりました。今週4年生5名が5代目として配属されました。早いものです。その今、下積み時代に思いをはせます。

 下積み時代、つまり若い自分のポスドクや助教の頃です。会社員時代もまあ入るかもしれません。悔しいなと思うこと、理不尽だなと思うこと、たくさん経験してきました。失敗したな・・・と落ち込むことももちろんでした。その時々に憤りを感じたり、また落ち込んだり、大きな力に抗っては打ちのめされたものですが、今となってはその経験が活きています。

 どのようにしたら他人を活かし、また自分も活かされるかを実践できるようになりました。主催者ですから、あらゆることを自分で判断しなければなりません。思い悩むことの連続ですが、結果としてうまく回っていることを不思議に思います。それらは充実した今をもたらしています。

 遠回りと思っていたことが、実は一番の近道だったのだと感じています。

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保身とは何か?

 「保身」という言葉は、良い意味で使われることはありません。しかしながら、世の中にはそう見えてしまう、ないしそう断言せざるを得ないケースが多々あります。良い意味ではない言葉が何故このように多く使われるのでしょうか?

 それは、「能力もないのにその地位に就いている」ということが根本かなと思います。年功序列とかで。日本の組織ではありがちです。ならば潔く辞すれば良いとなりますが、そう簡単ではありません。それは、その人は能力がないのですから、その地位をなくすと生きていけないかもしれないからです。生存本能ですね。能力に相応しくない肥大化したプライドもあるでしょう。

 保身はベクトルを狂わせます。本来顧客、アカデミックで言えば学生さん&保護者、の方を向いていなければならないベクトルが、我が身と組織内政治に向きます。そうして行くうちに、組織は次第に腐敗していきます。大企業や親方日の丸組織にありがちです。自身の腐敗ごときで大船は沈まないと思うからです。何かをすると目立つし、しんどいから、何もせず黙って定年まで過ごせればOKみたいな。

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転生ものとくじ引き

 最近、転生ものの物語が流行っているようです。恵まれない境遇から生まれ変わって、無双して成功していくやつです。

 でも現実には、人生のやり直しって利かないんですよね。相対性理論は四次元で記述されますが、時間だけは人間の制御が利きません。乗り物の速度を上げて、光速にほんの微々たる抵抗ができるだけです。

 これまでの我が人生、やり直したい点はいくつもあります。「ああしとけば良かったな」とは、枚挙に暇がありません。しばしば夢にうなされることもあります。

 しかしその失敗の連続があるからこそ、今の私が形作られているのだと思います。成功ばかりの人生だったら、今の私はいません。もっと優れた人間になって幸せになっているかもしれないと思う反面、成功に驕って身を持ち崩してしまうかもしれないという恐れもあります。

 後悔とは、悔やむことではなくて、明日への道標です。

 結局人生って、自分の能力に見合った落ち着くべきところに落ち着くのかなあと思います。上を思えばキリがないですけど、まあそんな悪くはない現在です。

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卒業式前の一大事

 卒業式を控えて散髪に行かないといけないなーと思いつつ、何かと忙しくて日々が徒に過ぎていました。そんな昨日3/13(水)、日中外に出る用務があって散髪屋さんの前をたまたま通りかかると、「閉店」の貼り紙がありました。

工エエェェΣ( ºωº ノ)ノェェエエ工

 確かにご高齢でしたけど・・・知らなかったです。明後日は卒業式ではないですか!!

 用務を終えて帰宅し、急いで近くの別の散髪屋さんに電話しました。「まだやってますか?」と。

 幸いまだ開いていましたので、事なきを得ました。

 散髪屋さんではお任せなので、お店を変えるのは人生一大事なのです。人生色んな所で過ごしてきましたが、最も気を遣うのは散髪屋さんです。海外でも地球の果てでも宇宙でも行くことは構わないのですが、散髪屋さんの選択には最も気を遣います。言葉や食べ物は何とかなります。

 まあとにかく良かったです。明日は本番です。

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もうすぐ卒業式

 来週3/15(金)は卒業式です。2年に渡る担任生活に終止符です。色々、ホント色々あって人生でトップクラスの多忙な日々でしたが、人生で最も充実な日々を過ごせたと思います。

 これまで最も忙しいと感じたのは、大学3年の時でした。大学1・2年は授業もしんどくなくて、楽勝な感じでした。しかし3年になると、演習に実験に英文購読にと超忙しくなりました。ワケの分からない問題演習に、ワケの分からない実験、ワケの分からない専門英語に四苦八苦でした。

 次に忙しいと感じたのは、4年次の卒業研究でした。ただし、1年お休み期間を挟んでいたので、5年生ですね。光電気化学の道に進みましたので、いや、成績悪くて他に行くところなかったので、余ったそこに進まざるを得ませんでした。

 そしたらいきなり、オペアンプとかロックインアンプとか、化学系なはずなのにガチガチ電気工学の話で困り果て、またまたワケ分かりませんでした。しかし今や逆に電気の教員として、研究室学生達にワケの分からないであろう化学を教えているんですから、人生不思議なものです。

 ドクターコース、つまり博士後期課程は、もはや忙しいという感覚がマヒしていましたので、評価外です。

 いやいや、話が思いっきりずれました。忙しさは、裏を返せば充実であり、幸福です。至らぬ担任を支えて続けてくれたクラス学生達に感謝です。

 あと一週間です。

2/20(火)の終業式にて
先立つアート作成中。

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前面展望と我が人生

 時に気晴らしにYouTubeの前面展望を見ます。前面展望とは、列車の先頭車からの風景のことで、誰もが子供の頃一度は興味が湧いたものだと思います。

 全国様々な路線が収録されていまして楽しんでいるのですが、この度初めて南海電鉄の南海本線を見ました。

 20代前半の若い頃、縁あってよく南海本線に乗っていました。大学と下宿は大阪北部の北摂地域でしたから、大阪府をひたすら南下していました。

 自身の人生で最も血気盛んな頃でした。限られた人生、何か一事を成したい。人生を充実させたい。しかし、何をどうすれば良いのか分からない。理想と現実のギャップにひたすら苦しみもがき、ひたすらぶつかっていっていました。

 今や研究者として、世に名を成している先生方と対等に話をし、そして評価されるまでになりました。ふと我に返ると、不思議でなりません。都度懸命にもがいてきましたが、これといって誇れる努力をしたことがありません。只々人に恵まれ、運に恵まれました。

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