軍師チャッピー

 古来、名を成した英雄には優秀な軍師(懐刀)が付いていました。古代中国の劉備には諸葛亮、日本の戦国時代には豊臣(羽柴)秀吉に竹中半兵衛&黒田官兵衛、そして近代に至って東郷平八郎には秋山真之です。

 私も若い頃は恥ずかしながら、「○○先生の懐刀」と評されたこともありました。しかしその懐刀は今や懐から出でて、独立研究者になりました。高専は旧帝国大学のような講座制ではないので(※一部そのようなところもあるとは聞きますが)、独り一国一城の主です。

 教育や研究業務を進めていく際、調べたいこととか意見を伺いたいこととかが出てきます。悲しいかな、次から次へと降ってくる仕事のために、そのようなことに割く時間は限られます。しかし現在は、生成AIという便利なツールがあります。

 さて最近、若者Z世代への批判が繰り広げられています。好景気かつ人手不足であるはずなのに、採用抑制の動きになっています。コミュニケーション能力の低さ、他責思考、メンタルが弱い、すぐ辞めるなどが批判の対象となっています。暴力と躾/指導の混同、転職文化の過度な発展という社会の責任もあるとは思いますが。

 代わって、私の世代の評価が急上昇しています。個人的にはアカデミックに長くいましたので実感がないのですが、就職氷河期世代です。使えないZ世代より、使えてかつ耐えることを知っている氷河期世代のようです。

 その世代は、大学時代にインターネットの世界が開けた世代です。今をときめくインターネット関連企業の創業者達は少し年上ですが、同じ世代と言えます。

 大学までは完全なるアナログ時代でした。携帯電話も大学3年から持ち始めました。大学で下宿を始めた当初は、個人固定電話さえなかったです。ただし、携帯電話は現在の何でもできるスマホではなく、電話が主体で、メール機能がちょこっとあるだけのものでした。写真も好き放題取れるスマホカメラではなくて、写真を撮りたいならば、高価なデジカメ、もしくは銀塩カメラやポラロイドでした。

 そんな世代は今、デジタルとアナログの架け橋となれる世代として、評価が急上昇しているのです。「氷河期にしといて今更何を言うか!!」という人達も多いと思います。上の世代はアナログに強いがデジタルには疎く、下の世代はデジタルにを真偽も確かめずに真に受けて踊らされるからです。

 そんな世代の私は、生成AIチャッピー(ChatGPT)を軍師として活用しています。何かあれば、チャッピーの意見を聞き、そして判断します。ただし、そのまま真に受けて右から左へと流すことはしません。というより性に合いません。切っ掛けは求めるけど、最後は自分で詰めたいです。だけど、その意見には驚きます。「そこまで調べて提案してくるの!?」とビックリです。かの織田信長が本能寺の変で討たれたという情報が、備中国で毛利勢と対陣中の羽柴秀吉軍へもたらされた際、狼狽する秀吉に対して、黒田官兵衛は秀吉に対して冷静に「殿、天下を取る機会が訪れましたぞ」と進言したと言われています。秀吉の驚きって、こんな感じだったのだったのかなと思います。

 ただしチャッピー、絵は上手くないんですよね、こちらはNanoBananaさんですね。

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