オープンキャンパス

 この土曜日は、中3生対象のオープンキャンパスでした。

 有明高専にいながらもまだ校内で迷子になるレベルの私は、中3生と引率の専攻科生の後にくっついて、My オープンキャンパスしていました(※課せられた業務はしました)。

 今やオープンキャンパスというイベントは珍しくもないですが、私の頃(わりと昔)は記憶にありません。大学生になって、世の中で化学物質を混ぜる事件が頻発してから、このような教育/研究機関の情報公開と周知が促されてきたと思います。大学院生時代は、年に複数回やたらと高校生に説明をしていました。いや、ひたすら丸投げされていたな・・・と。(※有明高専では、教職員がしっかりと企画運営しています。)

 ということで、私にとって高専とは長らくナゾの組織でした。戦隊ものの敵組織、仮面ライダーのショッカーみたいなものでした(例えが古いですが、今や私もショッカーの一員)。実家の隣町にしかも母の郷里に高専はあるのに、内情は全く知りませんでした。何せ結局進学した高校も、場所を知ったのは入試の前日でしたから。周りに流されていたなと。当時このようなイベントが充実していたら、進路選択はどうしていただろう、今頃どんな人生を歩んでいただろうかとよく思います。まあ、隣の芝生は青く見えるものですけど。

 来てくれた中学生には、今回得た情報が、これから先の望む人生に繋がればと願います。有明高専に来る来ないは別として、これを軸に自分の人生を考えてくれたらいいなと。

 案内した専攻科生と中3生は、7歳離れています。来てくれた中3生の何人かは7年後、案内側になるのだろうと思うと、時の移り変わりをしみじみ感じます。

 古人曰く、「ゆく河の流れは絶えずして、しかもゝとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまりたるためしなし。世中にある人と栖と、又かくのごとし」。

 

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