佐賀県工業技術センターでラマン分光

 全く偶然の経緯にはなりますが、博士号を取って広島大学にポスドクとして勤めてからダイヤモンドライクカーボン(DLC)の研究を始めました。当初はそのX線光電子分光(XPS)による解析をメインにしていましたが、東北大学に移ってからはラマン分光解析をするようになりました。偶然当時の学生さん達が出したデータの意味(神様のサインですね)を、あーでもない、こーでもないと考えて、論文論文にまとめたところ、えらく評価を受けました。・・・という具合に、狙っていたわけではありませんが、DLCのラマン分光解析が研究の主軸になってしまいました。でもどちらかというと、根は化学屋さんなので、色々材料作りがしたいなーとは思っているのですけどね。

 そのラマン分光装置なんですが、一台3000万円はする装置です。とても個人研究費でも全財産をはたいても買えません。研究のメインフレームにはなってしまっていますが、装置自体は持っていません。そこでこちら有明高専に来てからは、佐賀県工業技術センターの装置を使わせていただいております。有明高専からは、有明沿岸道路(無料)を使って車で1時間程度の距離で近いです。

玄関です。

 仕事柄、ラマン分光装置も含めて高価な装置が必要です。放射光分光、つまりXPSの親分みたいなこともしていますが、こちらのSAGA-LSも至便な距離にあります。

 有明高専は福岡県(大牟田市)と熊本県(荒尾市)の正に県境にあます。校舎は大牟田市ですが、学生寮は荒尾市です。加えて有明海沿岸を通じて佐賀県とも繋がっていますので、広域交通は至便ですね。

 そんなこんなで、11/16(水)にラマン分光のお話をします。

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