Realもったいないお化け

 続きです。昔、子供向けにもったいないお化けというキャラがありましたね(※対象は食べ物ですけど)。もったいない(Mottainai)という言葉は、以前世界的に話題になったように、こちらも一見批判の余地のない言葉のように思えます。

 しかし、ちょっと考えてみましょう。

 世間には、もったいないということで、何かとモノを溜め込む人がいます。空箱とか袋とかが典型的ですね。理由は、「もし後で使うことがあったら、新たに買うともったいないから」です。

 察しの良い方はお分かりですね。この方、「空間」を無視しています。それらを置く空間は無限ではないですよと。その不確実な予定のために、不確実な期間、もったいないは空間を占有します。目前に映る事象がもったいないと思い込むがために、トータルとしての時空間を無駄にしています。困った方です。

 「後で使うかもしれないから」と声高に言う人が、「実際に使った」ということを見ることはまずありません。いやたぶん、誰も見たことはないでしょう。「後で使う」とは、もう都市伝説です。半永久的に、空間は不法占拠され続けます。

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