明日から保護者面談です。有明高専では、全学年全クラス一斉に行います。5年担任なので、渦中です。5年生は最後の面談になります。今月は学会準備で多忙度Max、まぁいつもそうなんですが、何とか時間をつくりました。

　3月の面談は進路が議題でしたので、学生さんと揃ってお越し頂きました。もう卒業を半年後に控えていますので、今回は保護者だけでOKです。だけど最後の機会なので、学生さんと一緒でも一族で揃ってきても構わないです。

　高専はこのように、高校の延長で5年生になっても面倒見が良いです。別の見方をすれば、過保護かもしれません。意見の分かれるところです。

　個人的には、面談は楽しみにしています。ご家庭によっては、1時間以上話が盛り上がることがあります。クラス全家庭を相手にすると、結構長くなります。我ながら、人生経験はそこそこ豊かなので、話の引き出しはまあまあ持っています。どこからボールが飛んできても、大体対応できるかなと。

　でも、人生経験が豊かということは、言い換えれば、失敗経験が山盛りの人生ということです。我が人生を振り返ってみると、失敗ばかりです。「成功? なにそれ、美味しいの?」ですよ、ホント。表向きの履歴書ではそれなりの経歴だと思いますけど、中身は惨憺たるものですよ。

　皮肉なものですよね。教員、すなわち指導者としてやっていくには、失敗の多い人生の道程の方が良いなんて。そのくせ、教員は学生さん達にsuccess storyを強います。「甘いかな～」と思うこともしばしば。

　不思議なものです。