いつの間にやら、城主です

 ただいま、怒濤の研究室整備に追われています。

 ふと気がつくと、私は研究室主催者となっています。一国一城の主です。いつの間にやら。

 学生時代の研究室は、旧帝大の伝統に従う講座制でした。つまり、教授の筆頭に、助教授・助手・秘書という複数の教職員が一つの研究室を構成していました。

 一方、他の大学は、教員一人で研究室を主催するスタイルが普通です。海外なんかもそうですね。

 「一人で研究室を主催するなんて、ムリムリムリムリ~」と、学生時代から思っていました。大教授の下でぬくぬくと生きていくのが理想でした。純粋に自分の研究だけを考えて。

 でも我が人生、そう自己中的に思ったことは、必ず逆の事実が降ってきます。そう、一人で研究室を運営することです。

 研究方針だけでなく、学生さん達への研究テーマ割り振りに教育指導、予算の獲得などなど、研究室運営は様々な仕事があります。日々暗中模索です。

 そんな理想とは真逆の現実の困難に悪戦苦闘しながら、何とか一期生を送り出しました。

 共同研究者に恵まれ、装置も揃い、予算も獲得しました。

 あれ? いつの間にやら城主です。

 人生、何とかなるものですね。

担任始めました

 今年度から、4年生エネルギーコース(4E)の担任となりました。

 目下、たまらなく忙しいです。「忙しい」ということを他人に言うのは好きではないのですが、まぁ忙しいです、ホントに。

 併行して、研究室の整備もしていかなければなりません。装置も移設でき、実験の立ち上げへ向けて、諸々の準備に追われています。

 帰宅したら即爆睡し、夜明け前に目が覚めて仕事始めます。電灯のない、平安時代の勤務体系かな。

 一般的には寝ている時間から、諸事連絡を飛ばします。悩んで眠れていないのではなく、早く寝るので、早く目が覚めるだけです。

 5月になったら、少しは落ち着くかなぁ・・・。

 幸いなのは、学生の皆さんが揃って優秀であることです。助かります。一人だったら確実に潰れています。

 研究室と4Eの学生さん達を、相応の実力を付けさせて世に出すことが使命です。