法理の限界と絶対的存在

 現在の社会は、法で詰められた社会です。法で詰めることにより、皆が幸福な社会を作ろうとしています。若い人ほど、白黒をハッキリさせようとします。かくいう私もそうでした。

 しかしながら法を詰めていくと、却ってその盲点、矛盾点がきらびやかに浮かび上がってきます。所謂グレーゾーンです。つまり、法で人間の行動全てを制することはできないということです。

 法の限界線ギリギリにいる人ほど、矛盾を責めて自己に有利な状況に持ち込もうとします。それが良識(common sense)では到底歓迎されないことであっても、法を詰めた社会では罰することができないことがあります。その人を一時的に利することになったとしても、社会が利されることはありません。そう、その利は一時的にしか過ぎません。

 民主主義の世の中は、視点を変えてみれば、法を詰めた世の中です。生きやすいと思われる反面、法匪が跋扈しやすい危険性があります。古代中国、法が定められた秦の社会は瞬く間に滅びました。法三章の漢が取って代わり、長く続きました。人間社会は、個人と同様に、流転するのでしょうか。

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2025年締めくくりは熊本大学(旧制第五高等学校)

 12/26(金)は本年2025年最後の仕事として、関係学生達と共に熊本大学 工学部 半導体デバイス工学課程の山本 圭介先生を訪ねました。研究テーマの一つに炭素質エレクトロニクスの創成をとして掲げておりまして、その共同研究の打ち合わせです。

 山本先生は本年度より九州大学(筑紫キャンパス)から熊本大学へ移られました。でも両大学の中間に位置している有明高専にとっては、北行きが南行きに変わるだけです。熊本大学の方が九州大学(筑紫キャンパス)より近いのですが、まだ道程に慣れず、かつ熊本市内は交通渋滞が激しいため、ちょっと余計な時間を要しています。

 打ち合わせを無事終えて、少し大学構内を散歩することにしました。熊本大学は医学部・歯学部・薬学部を除いて、今回訪れた黒髪地区にあります。一般道路を挟んで北側が文系(黒髪北)、南側が理系(黒髪南)キャンパスとなっています。歴史的建造物は旧制第五高等学校であった黒髪北の方にあります。南から横断歩道を渡って北へと散歩しました。道路の脇に、大学入試共通テストの看板がありました。高専にいると縁がないですね。

道路の脇に大学入試共通テストの案内看板がありました。
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