実践的教育とは?

 世の中で、「実践的教育」、言い換えれば「実学」という言葉を聞くことが多々あります。しかし私はこの言葉の意味がイマイチよく分かっていません。伝統的な講義教育手法に対する単なるアンチテーゼのようにも聞こえます。「座学なんて意味ねーよ」的な。

 とはいえ高専はその存在意義から、実践的教育というものをリードしていく立場にあります。所属するエネルギーコースのカリキュラムを見てみますと、その実験・実習授業には2つの流れが併行して存在しています。

 一つは毎週の学生実験です。345年と毎学年あります。私は4年をずっと担当しています。これを仮に「A実験」と呼ぶことにしましょう。A実験は毎週決まった実験テーマをこなして、取得したデータをレポートにまとめて考察していくという、世間一般的な学生実験です。もう一つは少し長いスパンで、1クォーターで1テーマ、すなわち半期授業では2テーマが標準的で、もの作りからレポート・プレゼンテーションへ体系的に仕上げていくというものです。これを仮に「B実習」と呼ぶことにしましょう。実践的教育とは、B実習を指すのかなと思っています。

 B実習に属するのは、3年生前期の専門創造演習、同後期の課題研究、4年生前期の創造設計基礎演習、そして5年生通年の電気電子設計です。これらのテーマは長ずるにつれて、枠が決められたものから自由裁量の度合いを増やしていきます。最終段階は卒業研究ですね。4年生後期にB実習がないですが、これは卒業研究が始まるからです。

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