スコットランドへの旅(3/5) ~ 鉄道 ~

 イギリスは単一国家ではありません。複数の国家が集まった連合国家です。正式名称は、「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」と言います。略称UK (連合王国)です。

 イギリスという日本名は、ポルトガル語でイングランド(England)を表す「Inglez (イングレス)」という言葉から来ているそうです。しかしイングランドはUKを構成する国家の一つであり、他にはスコットランド(Scotland)・ウェールズ(Wales)・北アイルランド(Northern Ireland)があります。民族が違います。

 イギリスという日本語から、日本人はUKを単一国家と勘違いしやすいですよね。ここんとこをきちんと理解しておかないと、映画の”Braveheart“なんて訳分かんないですよ。

 今回やって来たのは、イギリスではなくてスコットランドです。下手にイギリスなんて言うと、現地の人にめちゃ怒られます。グラスゴーはスコットランド第二の都市です。

 学会の空き時間、せっかくなのでどこかに観光に行こうと考えました。スコットランドの首都であるエディンバラに行くことにしました。

 UKは、言わずと知れた鉄道始まりの国です。日本はUKから鉄道を学びました。そのため鉄道網が発達しており、移動は至便です。アメリカのような車社会では訪問者の移動は大変なのですが、こちらでは日本と同様に切符を買って電車に乗ればOKです。

 グラスゴー~エディンバラ間の路線は4つあります(North Clyde線(※下図中ベージュ色)、Glasgow–Edinburgh via Falkirk線(濃い赤紫色)、Shotts線(濃い赤紫色、Central駅より)、Glasgow–Edinburgh via Carstairs line線(灰色、Central駅より))。行きはQueen Street駅から、たまたま時刻が合ったけど時間のかかるNorth Clyde線に乗りました。グラスゴーにはQueen Street駅とCentral駅の2つがあります。Central駅は南部方面の長距離主体で、エディンバラへはQueen Street駅を使う方が本数も多くて便利です。両駅は徒歩移動できる至近にあります。この方向別頭端式ターミナルっていうのは、日本にはあまり馴染みがないですね。東北地方方面向けの上野駅や和歌山方面向けの天王寺駅が代表的でしたが、前者は東京駅、後者は大阪駅へと繋がって、近年はその意味合いも薄れてきていますね。

グラスゴーを中心とした路線図です。
Queen Street駅です。
地下(Low Level)9番線発のNorth Clyde線14:07の電車に乗りました。実は地上(High Level)ホームのGlasgow–Edinburgh via Falkirk線14:15発の方が圧倒的に速かったのですが、そんなことは露知らず。
ホームにて。背後に路線図の巨大表示があるので、迷いません。
電車がやってきました。到着時刻は正確です。
切符です。往復券です。Cental/Queen Street両駅から使えて、どの路線でもOKです(Valid via any permitted route)。
こちらはCentral駅です。

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