スコットランドへの旅(4/5) ~ Alight ~

 前回説明したように、スコットランドは国家です。民族もケルト系と、アングロ・サクソン主体のイングランドとは違います。スコットランド人は、赤毛が特徴的ですね。赤毛のアンとかキルヒアイスですね。

 言語もスコットランド語という独自の言語があります。英語はもちろん通じますが、訛っていたり単語も違ったりします。各駅の名標(※撮るの忘れました)は、英語とスコットランド語(恐らく)の二重表記です。

 駅名標の下には、多分乗り換え案内だろうなーという表記がありました。どうも英語のようですが、”Alight”という未知の単語がありました。各駅に記してあるので、ずーっと気になっていました。

 後で調べると「下車する」という意味でした。下車といえば、”get off”とか”ride off”とかなんだと思っていましたが、へーこういう単語も使うのかーと初めて知りました。

 結局車内放送では、”Please mind the gap when alighting off the train”と言っているようでした。このalightingが理解できず、gettingともridingとも聞こえないから、何だろうなーとずっと思っていました。”mind the gap”も特徴的でしたね。”watch your step”じゃないんですね。英語の表現は広いですね。

 しかも丁寧ですよね。さすが鉄道始まりの国です。某国だったら、駅名連呼だけで終わるんですが。

 帰国後、GECで報告するとちょっとした話題になりました。英語の先生から下記のように説明されました。

 Alightという単語は、かしこまった表現で「下車する」という意味のようです。日本の教科書では見かけませんね。

 元来”light”という単語自体に「光をつける、電灯をつける、軽い」という意味の他に、「(馬・乗り物などから) 降りる, 下車する」という意味があるようです。動詞の頭に”a”がくっつくと、形容詞や副詞になることが多いのですが、alightは動詞のままです。

 中世英語では”alighten”という単語があり、「軽くする/軽くなる」という動詞としての意味があったそうです。そこから「馬に乗る人が下馬して軽くなる → 降車する」と意味が広がり、動詞化パーツである語尾の-enが省略されたという由来のようです。

 とはいえ、現代でalightが使用されることは希であり、理解できないnative speakerもいるかもしれないということでした。

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