担任は花形

 高専と大学は共に高等教育機関に分類されますが、最も違う点があります。研究ではありません。担任業務です。確かに大学にも担任業務がありますが、高専ほど学生の人生に深く関わることはないでしょう。

 昨年度は4年生、今年度は5年生の最終学年の担任をしています。所属するエネルギーコースの慣例により、4年から5年は持ち上がりです。彼ら創造工学科第4期生エネルギーコース生が3年生の時には副担任を勤めていましたから、ずっと深い関係が続いています。

 特に最終学年では、進路指導が重要な業務になってきます。大学ではフリーだったり、研究室指導教員単位になったりしますが、高専では担任がまとめます。彼ら一人一人、保護者も交えながら、進路を一緒に考えていきます。就職するか大学/専攻科へ進学するか、そしてどのような人生を目指すのかを考えます。担任は、学生一人一人がどのような進路を歩めば幸せになれるかを一生懸命考えます。模範解答はありません。

 担任として、学生達には24時間チャット連絡OKと言っています。若い身空ですから、色んなことが起こります。歳を重ねたものにとっては大したことでなくとも、当人達は真剣です。個々丁寧に接しながら、私自身、教育とは何かを学んでいきます。まぁ我ながら、世話好きです。

 担任は、休めるときがありません。授業や研究は普通に上乗せされますから、過酷なものです。しかし、もし担任をしなかったら、とても寂しいと思います。時間はできるでしょうが、寂しいと思います。

 高専教員となったからには、担任は最たる花形業務だと思います。

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