学問に王道あり

 来週から前期末試験が始まります。毎度のように、学生さん達からは悲鳴が上がってきています。まあ、主担当が電気磁気学ですからねー。

 教員たる者、教えること、すなわち授業における教授が根幹だと思います。研究であれ部活動であれ何であれ、根幹たる教授を蔑ろにしては何も成立しないと思っています。研究時間を確保したいから教授は適当に、部活動を優先したいから教授は適当に、はあってはならないと思っています。根幹、すなわち基本を疎かにしては何事も成立しません。

 基本を疎かにする者に限って、「学生ガー」などと他人に責任をなすりつけたがります。果たしてアナタは本来の業務にBestを尽くしていますか?

 これまでの人生経験を踏まえて、電気磁気学では表皮効果を中心にカリキュラムを組み立てています。だって電気電子回路設計において、表皮効果を知らないということはあり得ないですから。表皮効果のためにはMaxwell方程式が必要であり、Maxwell方程式のためにはベクトル解析が必要であり・・・と電気磁気学のスタートであるクーロンの法則まで遡って組み立てています。逆に、表皮効果までやったのなら、電磁波までやっておこうかなということになっています。

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