どうも校内では私は「一匹狼」だと思われているようです。学生さん達がそう教えてくれました。そうなんかなー。
ま確かに、群れることは好きではありません。宴会も苦手な方です。皆で大騒ぎするよりも、気の置けない少数の人達と一つの小さなテーブルを囲う方が好きです。
歳を経てキャリアも積んできました。今や研究室の主催者、つまり一国一城の主となりましたから、無理して他と合わせる気はありません。その人が責任取ってくれるのなら別ですけど。
協調性を声高に叫ぶ人ほど、無責任なものです。合わせて都合が悪い状況になったら、逃げられた、てね。要求してくるくせに、その責任は自分でという人もいます。その人の思考回路と神経がとても理解できないところです。いや、心理学的な研究対象とすれば、一つ賢くなれるのかな。
若い頃は、無理をして群れようとしていました。独りで生きていく自身がなかったからです。その中で自分の歩むべき道を模索していました。けれど結局それは性に合わないことだったので、数々の失敗を重ねてきました。
経歴が素晴らしいと評価してくれる方がいます。いやいや、内実はそうでなくてね、都度色々大変で苦労してきたんですよ。
日々仕事山積ですので、独り静かに過ごせる時間が最も貴重です。多くの著名な文学者がそうであるように、人里離れた旅館で時を過ごしたいです。あと何年研究者として最前線に立てるだろうかと、徒に時間が過ぎていくことを日々悲しみます。私は何かを成したのだろうかと。
日が高いうちからダラダラおしゃべりは、最も嫌うところです。時間の貴重さが身に染みる故です。
「当たり前のことを当たり前にする」、すなわち「学問に王道あり」をモットーにしていますので、一匹で傍若無人に振る舞っているつもりはありません。普通にやっているつもりです。授業は信賞必罰を旨として、当たり前のことを当たり前に教えているつもりです。学生さん達が言うには、ぶっちぎりで難しいそうです。いやいや、満点の人いるよ。平均点もさほど悪くないし。標準偏差はNo. 1だけどね。
研究活動に関して、今まで疎かにして温々と過ごしてきた人にとっては、目障りな存在かもしれません。正当な業務の一つなんだけどなー。学生達は育っていますよ。広く世間一般的には、そんな大したレベルをしているわけではないんですけどね。世間に追いつくのがやっとのところです。研究に関する会話や話題を避ける風潮があることを感じます。
私がStandardからずれているから一匹狼なのか。はたまた、周囲がStandardからずれているから、相対的に私が一匹狼として目立つのか。どちらでしょうかね。今も昔もそんなに変わらないのかなあ。
Views: 38