そういえば・・・

 そういえば、本日5/25(日)は、第二種電気工事士の上期学科試験の日ですね。

 我が3Eからも数名受けます。彼らにとっては初めての国家資格試験です。数名だけというのは、上期試験の日程が校内試験と近いからです。来月早々に前期中間試験が始まるので、このような国家資格試験を重ねることは多少なりとも負担になるからです。今回の中間試験は11科目もありますからね。たとえ学科試験に受かっても、続く技能試験は前期末試験の直前となります。こちらは全科目、実験・実習を除いた座学全13科目です。過酷です。学歴不問の資格でどの学年で取っても構わないのですが、これらの理由により、最も多いのが3E下期の受験となっています。こちらは校内試験日程との重なりがないので。

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第1種放射線取扱主任者他になりました

 3月末に参加した第1種放射線取扱主任者資格講習を経て、この度晴れて第1種放射線取扱主任者になることができました。放射線管理に関するあらゆる事ができると同時に、その責任を負う立場となります。

 これに付随して、労働安全衛生法に基づいたエックス線作業主任者ガンマ線透過写真撮影作業主任者にもなりました。放射線を利用した非破壊検査等に従事することができます。

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寄り添うということ ~ 就職編 ~

 高専では、学生さん達をまだ義務教育課程である中学レベルで選抜するため、そのキャラクターは多様です。

 正しい理屈が正しい結果を生むとは限りません。厳しく指導することは必要ですが、厳しくするだけでは良い方向には行きません。とはいえ、甘やかしてばかりでは乱れます。ルールは守らせるが、決して法匪になってはいけません。そのサジ加減が、この手の職のprofessionalであることなんでしょう。日々はその暗中模索です。今年度は3E 51名を率いています。三人行えば必ず我が師ありのところ、51名もいます。

 学生さん達を見ていると、自分でどんどん切り拓いていく者もいれば、背中を押してあげる必要がある者もいます。さらに後者では、誰もが有している潜在的なプライドが少し強めに出て、見える後押しを嫌う者もいます。多様です。

 さて、この時期は最上級生5年生の多くが就職活動中です。方向性を明確にしやすい進学希望者と違って、就職希望者は戸惑います。コースには約800社の求人が来ています。年々増加しています。就職希望者は毎年大体30人くらいのものですから、求人倍率は25倍を超えます。そこから自分に適する企業&職を見出すのは至難の業です。否、まず無理でしょう。

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ものは考えよう

 人生長くやってきて、色々な状況に遭遇してきました。それらは大抵、自分にとって不利であり不幸なものでした。若い頃は各々を真正面から力尽くで撥ね除けようと無理をしたものでした。しかし結局損にしかならず、自分は世界一不幸な人間だと悲しんだものです。

 しかし今は、一見不利な状況を、どのような手段を以て有利に変えていくかということを考えるようになりました。そしてそれが、人生で一番面白いことだと思うようになりました。

 「この仕事イヤだな・・・」と嘆くのではなくて、その仕事から何の利益が得られるだろうかと視点を変えて考えるべきだと思うようになりました。仕事は経験の一つであり、経験からは何かしらの絶対値が得られるもので、決して無駄なゼロにはなりません。その絶対値を如何にしてプラスに変換するかを考えます。さーて、どの手を使い、どのボタンを押してみるべきかなと。それでや世の中が動くと、面白いものです。

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一日の過ごし方

 6年目となり、今年度は3Eの担任となりました。51名の学生さん達を相手にするので、何かと忙しい日々です。そこで日々の生活を改めて見てみます。

 朝は5時半に目覚まし時計をかけています。けれど歳をとったせいか、それよりも早く目が覚めます。朝の用意をしたら、まず研究室です。8時過ぎでしょうか。研究室は通勤ルート上にあるので、ちょっと立ち寄ります。解錠して装置のイオンゲージ真空度をチェックします。そのうち湿度のチェックも入ります。装置に異常があれは、真空度の値がおかしくなっています。人間の体温みたいなものです。もし異常があれば、朝の時間の許す範囲で応急処置をします。

 続いて8時半から、コースの朝礼が始まります。その日の行事、変更情報の確認や学生さん達の状態などを教員間で確認します。その後8時40分から、3E教室で朝礼です。SHR (short homeroom)と呼ばれています。有明高専では、世間で高校生扱いとなる3年生までSHRがあります。大学生扱いとなる4年生以降はありません。ここでは、当日のクラスの予定や行事、変更情報などを学生さん達に伝えます。ただし月曜日は、副担任へお願いしています。続く8時50分からの授業で、離れた他コース教室へ出向かわなければならないからです(5CL 電気工学基礎I)。

 有明高専での授業時間は90分です。一般的な大学の時間割と同じで、一日最大4コマです。50分授業が基本の高校に例えると8コマにもなりますから、学生さん達は毎日大変だなと思います。特に3Eは毎日4コマと、最も厳しい時間割となっています。必修授業の一つでも欠席回数が全回数(15回)の1/3を超えたら、すなわち半期で4回以上欠席したら即留年という厳しい評価制度になっています。3年生までは完全学年制なので、留年したら全て一からやり直しです。4年生以降は、たとえ留年したとしても、一定の成績を残した科目は単位認定されます。

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特許あれこれ

 一昨年に有明高専にて初めて出願した特許が、この度公開されました。当時携わった研究室学生さん達ならびに地元企業との共同発明です。私は博士号を得て研究者すなわち学者として独立してから、偶然ではありますが、企業との共同研究に多くの時間を割いてきました。そこで学生時代に経験することのなかった特許制度を自ずと学び、現在に至ります。というわけで私、機会があれば、論文だけではなく特許をも狙ってきています。

 特許というのは、出願してから1年半後に公開されます。「公開特許」と呼ばれているものです。発明の権利は出願時点から生じますが、重複出願を防ぎ、またその発明がもたらす刺激により新たな発明を社会に促す意味もあって、公開されます。ただし、すぐに公開すると模倣もされやすいので、1年半後なのです。公開特許は、誰でも無料で閲覧することができます。特許は出願時に「特願-○○」という名前が付けられますが、公開後は「特開-△△」に改名されます。○○や△△は整理番号ですが、同じにはなりません。もちろん、相互の関連性は特許内容文に明記されています。

 ただし、特許権を正式に成立させる、俗に言う「権利化する」には、公開後に特許庁に審査請求をする必要があります。特許出願は有料とはいえ誰でもできますが、特許庁は審査請求を受けて、出願された発明が国家として特許権を与える、すなわち独占使用権を与えられるべきもに値するかを審査します。このように特許とは、国家が発明ならびに発明者を保護する制度であり、国家が果たすべき重要な役割の一つです。もし特許制度がなければ、発明は安易に模倣されて発明者の苦労は報われないことになり、科学技術を基盤とする現代社会は廃れてしまいます。

 なお特許の文章というのは独特なもので、たとえ発明者であろうとも素人が容易に書けるものではありません。出願手続きも煩雑です。そのために弁理士制度があります。私は特許を出したい際には毎度、発明内容をスライドなどで弁理士さんにお伝えして案文を書いていただいています。もちろん費用はかかりますが、業務とはいえ、赤の他人の発明をスッキリとした文章に仕上げる弁理士さんの能力には甚だ敬服するものです。自分が弁理士になるつもりはありません。むしろ弁理士さんを通じて、自分の発明(研究)が第三者にどう映るかを楽しみ、学ぶことができます。

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学会のお知らせ(2025年4~9月) (5/17 update!!)

 2025年4~9月の学会参加予定です。

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