ものは考えよう

 人生長くやってきて、色々な状況に遭遇してきました。それらは大抵、自分にとって不利であり不幸なものでした。若い頃は各々を真正面から力尽くで撥ね除けようと無理をしたものでした。しかし結局損にしかならず、自分は世界一不幸な人間だと悲しんだものです。

 しかし今は、一見不利な状況を、どのような手段を以て有利に変えていくかということを考えるようになりました。そしてそれが、人生で一番面白いことだと思うようになりました。

 「この仕事イヤだな・・・」と嘆くのではなくて、その仕事から何の利益が得られるだろうかと視点を変えて考えるべきだと思うようになりました。仕事は経験の一つであり、経験からは何かしらの絶対値が得られるもので、決して無駄なゼロにはなりません。その絶対値を如何にしてプラスに変換するかを考えます。さーて、どの手を使い、どのボタンを押してみるべきかなと。それでや世の中が動くと、面白いものです。

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一日の過ごし方

 6年目となり、今年度は3Eの担任となりました。51名の学生さん達を相手にするので、何かと忙しい日々です。そこで日々の生活を改めて見てみます。

 朝は5時半に目覚まし時計をかけています。けれど歳をとったせいか、それよりも早く目が覚めます。朝の用意をしたら、まず研究室です。8時過ぎでしょうか。研究室は通勤ルート上にあるので、ちょっと立ち寄ります。解錠して装置のイオンゲージ真空度をチェックします。そのうち湿度のチェックも入ります。装置に異常があれは、真空度の値がおかしくなっています。人間の体温みたいなものです。もし異常があれば、朝の時間の許す範囲で応急処置をします。

 続いて8時半から、コースの朝礼が始まります。その日の行事、変更情報の確認や学生さん達の状態などを教員間で確認します。その後8時40分から、3E教室で朝礼です。SHR (short homeroom)と呼ばれています。有明高専では、世間で高校生扱いとなる3年生までSHRがあります。大学生扱いとなる4年生以降はありません。ここでは、当日のクラスの予定や行事、変更情報などを学生さん達に伝えます。ただし月曜日は、副担任へお願いしています。続く8時50分からの授業で、離れた他コース教室へ出向かわなければならないからです(5CL 電気工学基礎I)。

 有明高専での授業時間は90分です。一般的な大学の時間割と同じで、一日最大4コマです。50分授業が基本の高校に例えると8コマにもなりますから、学生さん達は毎日大変だなと思います。特に3Eは毎日4コマと、最も厳しい時間割となっています。必修授業の一つでも欠席回数が全回数(15回)の1/3を超えたら、すなわち半期で4回以上欠席したら即留年という厳しい評価制度になっています。3年生までは完全学年制なので、留年したら全て一からやり直しです。4年生以降は、たとえ留年したとしても、一定の成績を残した科目は単位認定されます。

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