コミュニケーション能力を考える

 属人化の排除に続いて、「信頼性工学」ではコミュニケーション能力というものも教授しています。続いて、「おまえが言う?」はナシで(^_^;)

 就活では、コミュニケーション能力を自慢する学生が雨後の竹の子の如く沸いてきます。コミュニケーション能力を、友達作りと勘違いしているかと思います。

 一方、企業活動の根幹はもちろん、ISO9001:2015にも謳っている通り、「顧客満足」です。それは平たく言えば、「完全な製品/サービスをお客様に届ける」ということです。

 しかしながら、社員は皆人間ですから、ミスをします。ミスをしない人間は存在しません。完全な製品を世の中に提供することと、携わる人間が避けられないミスとのギャップをうまく取り持つことが、真のコミュニケーション能力だと思います。

授業スライドの一コマです。

 完全な製品を求めることは、ややもすれば、理屈先行や精神論に繋がります。「何で分からないんだ!!」とか、「ちゃんとしろ!!」とか、「気合いが足りない!!」とかです。学生さん達に上述のギャップへの解決策について問うと、精神論的な回答が出てくることがあります。

 講義では、「企業活動に精神論は不要」と言っています。企業とは単なる経済活動単位であり、修行道場でも精神道場でもありません。数年ならば、学校の体育会系クラブ活動のような精神論に耐えられるかもしれません。しかしながらそこで何十年も勤めるとなると、精神的に保ちません。

 精神論的な回答をした学生さん達には、「皆さんの回答は、ブラック企業への第一歩となりますよ」と話しています。ブラック企業は、何も遠い世界の話ではありません。各自の心の内にあります。

 そんなブラック企業への芽を摘むことができる能力こそが、真のコミュニケーション能力であると説いています。

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