今月のフィリピン視察のデ・ラ・サール・アラネタ大学(De La Salle Araneta University)では、各自自己紹介の機会がありました。当然英語ですね。私は2番目に回ってきまして、しゃべりました。文法も適当に場当たり的に。事前にアナウンスされていたんですが、適当に。
そしたら後で「留学されていたんですか?」と質問されました。要するに、英語が上手かったらしいです。いや、留学経験もなく、ただ適当にしゃべっただけなんですけど・・・。
英語が上手いとは昔からよく言われます。けど、本人にはその自覚は全くありません。アメリカのテレビドラマなんかサッパリ聞き取れませんからね。最近は便利な世の中になりまして、YouTubeで少し勉強しています。
つまりは、語学なんて「何とかなる」のではないのでしょうかねぇ。フィリピンで電気磁気学を知っている人は限られるでしょうが、英語はみんな話しますからね。
学生時代は、今のように留学の情報が身近にありませんでした。どうやって手続きしたら良いかも分かりませんでした。いや、あったのかもしれませんが、そもそもお金がありませんでした。
恩師には、「留学しなくても、日本は十分研究レベルが高い」と言われていました。アカデミックの世界では英語が第一言語ですから、英語が話せる/話せないは問題にならないわけです。できて当たり前の世界です。TOEICなんて誰も気にしません。まあそんなわけで、博士号を取った後も留学する機会を得ませんでした。1年くらい行った方が良かったなと思いつつも、その1年で研究が遅れることを心配してきたわけです。結局5年も企業に勤めておいてなんですが。
話がややずれました。今やインターネットを通じて留学情報は溢れており、容易に得ることができます。かつ有明高専では費用の大部分が校費負担(※人数が多ければ選抜になりますけど)されるので、学生さん達は幸せですね。この制度は他高専からも賞賛されています。若いうちに是非チャレンジしてほしいものです。そして、学生さん達から刺激をもらって私も頑張るわけです。教えることで、教えられるのです。
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