さて、肝心の学会です。今回は、専攻科学生達はポスター、私はオーラルとしました。私のオーラルは学生達の前座的なものを考えていて、「詳しい内容はポスターで」と行きたかったのですが、最終的なプログラムは彼らの後になりました。昨年度のサンディエゴと同じ状況となりました。
というわけで、学生達のポスターです。どれだけ英語の授業を聴くよりも、こういうリアルな現場で経験を積む方がよっぽど語学力の向上に資することは疑いないですね。近年はTOEICがとかく持てはやされていて、確かに若手の研究者の方々の語学力は高いです。しかしTOEICでいくら好成績を取ったとしても、それはスタート地点であってゴールではないですからね。日本人特有の「手段と目的を履き違える」になってしまわないかなぁと一抹の懸念があります。
話がずれましたが、2時間の枠の中で、両名とも一生懸命訪問者に応対していました。
翌日、私自身のオーラルでした。学生達に苦労させて自分はふんぞり返っているというのは趣味ではないので、率先垂範、「先ず隗より始めよ」をモットーにしています。学会で相手にされないことから逃げて、まだ世間に疎い学生達に偉そうにするのは、教員として大変恥ずべきことです。学生達に物事を課すならば、自身には更に重荷を課すべきです。そうでないと、人は付いてこないですよね。
重荷に対して私は失敗するかもしれない。情けない姿を披露するかもしれない。しかしそれらも学生達にとっては良い教材であると信じています。
今回は、研究室として推進している炭素エレクトロニクス全般の話をしました。しかし一般発表15分枠でしたので、スライドの最後の方はスキップすることになりました。最近、一般発表枠では時間が足りないなーと感じています。ホント、いつの間にやらです。昨年の別学会での招待講演では、次の発表者が欠席(withdraw)したので、招待枠+一般枠でずーっと話しましたが、今後もそれくらいの時間は欲しいなと思うところです。
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