批評と退化と倫理観

 教職にある人がよく行うのが、「学生批評」です。お茶飲みのツマミみたいな感じで、あの学生はどうだのこの学生はどうだのと批評します。これが好きな人は、ホント大好きです。

 でもこれって、教職にある人が一番陥りやすい過ちなんですよね。

 当然の前提として、教職にある人すなわち教える者は教わる者(学生)よりも知識や経験は上です。言わずもがな。学生は足りなくて当然です。学生なんですから。知識・経験が十分だったら、わざわざお金払って朝から来ないでしょう。

 学生が教職にある自分と比べて足りないことに対して「あーだ、こーだ」と批評するのは、心理学的には「未熟な防衛」に当てはまるんですかね。そんなヒマあったら、自己研鑽に努めれば良いのにと思います。研究するとか、実験するとか、論文読む/書くとか。研究室掃除して、装置が被った埃を取り払うとか。まあ、研究に限らずですけどね。

 要するに、「社会に対してアナタは十分な能力ですか?」ということです。学生相手にマウント取っても仕方ないです。

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