世間と研鑽

 夏休みは休みなく終わり、後期が始まりました。夏休みはまず学会を巡り、その後は3E担任として保護者との面談でした。51名も学生がいるので、全てをこなすのに休日返上で2週間かかりました。個々の保護者とじっくり向き合いたく、面談時間は30分を基本にしたので、長い日程を要しました。いずれも教育熱心な保護者ばかりで、学生達を預かる教員として自らを成長させていかなければならないことを考える良い機会となりました。学生達個々に対して何がBestか、何ができるかを考えます。一人一人皆違いますし、一人一人が私の教材です。

 常に同じ若い世代を相手にする教員は、知らず知らずの間に裸の王様になってしまう危険性を孕んでいます。俗に言うと、上から目線ですね。そんな世間ズレした教員に進路を相談ないし委ねなければならない学生さん達は、不幸でしかありません。

 そんな教員になるのがで、経緯は紆余曲折あったにせよ、企業人として数年を過ごせたのは幸いでした。今やその経験を基に企業様方とも円滑なコミュニケーションが取れます。話題に事欠かないです。

 加えて学会活動があります。研究活動をしていれば、自ずと学会に関わります。そうすると、研究に対して厳しい評価をされることは多々です。これも世間です。しかし高専において研究は評価価値が低く、研究しなくても責められません。研究しなくて上から目線なんて、もう最悪ですね。浅い経験ばかりを誇る愚者にはなりたくないものです。

 保護者と企業、そして学会と、今の世間を知る方々と対話を重ねていくことは、自身の研鑽になり得ます。

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