顧客満足と就業精神

 品質の用語に「顧客満足」という語があります。”Customer Satisfaction”の訳語です。品質管理/保証の最終目標は、この顧客満足です。

 顧客に対して、製品ないしサービスを提供し、これに満足してもらうことで、顧客からその対価として金銭を受け取ることができます。こうして企業が成り立ち、経済が成り立ち、世の中が潤います。金銭は、世の中を豊かにする触媒です。

顧客満足は教えています。

 以上は一見至極当然のことと受け止めることができますが、昨今その認識が崩れていっているように思えます。

 「仕事が覚えられないことは指導が悪い」、「仕事が終えられずに残業することは管理が悪い」の類です。Z世代に他責思考が溢れています。規定時間拘束されたのだから、仕事の達成/未達に関係なく、相応の給与をもらって当たり前だと。

 視点が自己中心的なものとなっています。金銭の流れがどうなっいてるかは、眼中にありません。権利中心の教育がもたらした成果でしょうか。

 今の世の中は、労働環境改善のために、残業規制やハラスメント防止など様々な労働者の権利を保護してきました。それ自体は確かに認められるべきものです。

 しかしながら、その根底には「日常業務で顧客満足を十分行っている」という責任感の達成があります。その基盤が未熟な者達へ権利教育ばかりを施すとどうなるか。

 結果は、良識ある社会が示してくれています。

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