顧客満足と就業精神

 品質の用語に「顧客満足」という語があります。”Customer Satisfaction”の訳語です。品質管理/保証の最終目標は、この顧客満足です。

 顧客に対して、製品ないしサービスを提供し、これに満足してもらうことで、顧客からその対価として金銭を受け取ることができます。こうして企業が成り立ち、経済が成り立ち、世の中が潤います。金銭は、世の中を豊かにする触媒です。

顧客満足は教えています。

 以上は一見至極当然のことと受け止めることができますが、昨今その認識が崩れていっているように思えます。

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量より先に質は来ない

 ここ最近、「量より先に質は来ない」という類のルネサンスがよく目に留まります。

 今の世の中、SNSが全盛で、誰とでも電脳空間上において、その人の雰囲気や匂いを感じることなく気軽に付き合えます。ネット検索すれば、生成AIを使えば、情報は気軽に手に入ります。

 彼らは、義務や忍耐よりも権利を優先する教育を施されてきました。最先端の教育ということで。叱られない教育を施されてきて、個性を何よりも重視されて。コロナ禍が更に追い打ちをかけました。

 その結果、他者を責めることだけを学び、耐えることを知らない世代が生まれてきました。しかし一方で、良識ある社会は彼らを拒むようになりました。

 未来を憂う人達は、ルネサンス運動をするようになっています。デジタル全盛の昨今においても、教育は決して効率で計ってはならないことを、社会は反省し始めました。

 渦中の彼らは、不幸な世代かもしれません。教えられなかった不幸です。しかし全く順調な世代など、歴史上のどこにもありません。

 個人的には、人間は教育次第で如何様にでもなるのだなと、改めて教育の重要性を学びました。

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