2年生シンガポール研修旅行(Special Version)

 一日遡って2日目の話の続きです。2日目は先に述べたマリーナ・バラージとシンガボール植物園の他に、シンガポール国立博物館にも行きました。そこではシンガボールの歴史について学びました。

 シンガポールが有史に現れてくるのは14世紀と遅く、サンスクリット語で「ライオンの町」を意味する「シンガプーラ(Singapura)」という名称が出てきます。その英語読みがシンガポールとなっています。Lion Cityですね。

 それから時を得ず大航海時代に至って、ポルトガルが侵攻してきました。1613年にポルトガルによりシンガポールの街は焼き払われて、以後200年間忘れ去られることになりました。ポルトガルはその後、後進のオランダによって放逐されました。

 1819年にイギリス東インド会社のイギリス人であるトーマス・ラッフルズがシンガポールに上陸しました。間もなくシンガポールはイギリスの植民地となりました。彼は自由港政策を推し進めて、現在に至るシンガポールの礎が作られました。ラッフルズは、シンガポール人が忘れてはならない人物の一人です。その後中国南部や南インドからの移民が進み、現在の多民族国家の原型となりました。

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2年生シンガポール研修旅行(3/4)

 シンガポール3日目は、自由行動の日でした。学生さん達は小グループに分かれて、現地大学生と一緒になって、街へ出かけていきました。

 私はというと、留守番を買って出ました。教員の誰かが留守番&緊急時対応者として必要でしたので。悲しいかな、科研費を含めて多くの仕事があったので、ホテル部屋に引きこもって仕事しました。それに、現代都市国家なので、個人的に行きたいところはさほどないかなーと・・・失礼。

 にしても、学生さん達は元気ですね。定時経過報告では、皆遊びまくっていました。

 昼はホテル向かいのバーガーキングとしました。物価の指標として。ワッパーのセットが約9 SGDでしたから、120倍して約1100円。日本だと900円くらいですから、少し高いですかね。アメリカよりは大夫マシですけど。逆に言えば、日本の物価って低すぎますね。やっぱ金融緩和による景気向上は必要ですよ。

バーキンで物価調査です。
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2年生シンガポール研修旅行(2/4)

 シンガポール2日目。まずは揃ってマリーナ・バラージ(Marina Barrage)へ行きました。マリーナ・バラージは、シンガポール海峡へ注ぐマリーナ湾を堰き止めてできたダムです。Barrageという語が「堰き止め」の意ですから、敢えて訳せば、「堰き止め港」と言った感じでしょうか。

 シンガポールの国土面積は719 km2です。日本で例えると、淡路島(593 km2)、琵琶湖(669 km2)、東京23区(628 km2)よりやや大きく、沖縄本島(1207 km2)より小さいです。この狭い土地に600万人もの人々が住んでいます。本籍広島県で学生時代を大阪で過ごした私としては、琵琶湖にこれだけの規模が収まるのかと思うと不思議です。でも東京23区は人口が約1000万人で羽田空港もあるわけですから、驚くことはないのでしょうか。

 国土最高地点はブキッ・ティマで163 mと低いので、川の流れは穏やかで、阿蘇山の恵みによる熊本市のような伏流水は期待できません。当然600万人の飲料水確保が問題となります。

 マリーナ湾は前日訪れたマーライオンを含みます。この湾をマリーナ・バラージで堰き止めることにより、湾を丸ごとダムにして、洪水対策だけでなく貯水池ともしているわけです。その他、国内には至るところに貯水池があります。マレーシアからも原水をパイプラインを通して買っていますが、政治的にあまり宜しくない間柄なので、飲料水確保は最重要政策です。

マリーナ・バラージです。右がシンガポール湾で、たくさんの貨物船が見えます。さすが海上国際貿易の要です。
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