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ISIE2022

 12/20(火)と21(水)の2日間、ISIE2022 (International Symposium on Innovative Engineering 2022)という国際シンポジウムに参加しました。有明高専からは学生3名が発表し、内2名は当研究室の5E学生でした。これは、九州・沖縄地区(第5ブロック)の9つの高専(北九州・久留米・佐世保・熊本・大分・鹿児島・都城・沖縄・有明)とマレーシアのペトロナス工科大学(Universiti Teknologi PETRONAS, UTP)との間で毎年共同開催されている学生向け国際シンポジウムです。

 本年は北九州高専が主管でしたが、コロナ下のためオンラインで開催しました。学内会議室に配信セットを用意しました。いわゆる女優ライトも用意し、万全の体制で臨みました。

まずは福田君です。丸い女優ライトが光っていますね。写っていないところに鷹林他、担当教職員が控えていました。もっとも撮影者自身が鷹林ですけどね。
続いて、古賀君です。

 まだ5年生には英語での発表は重荷かもしれません。しかし色々チャレンジしていくことで、世の中の広さを知り、自分自身への課題を把握してもらい、今後の飛躍の糧にしてもらえればと思います。経験に損はありません。「若い時の苦労は買ってでもせよ」というやつですね。

電気磁気学II Advanced

 着任してから毎年、後期中間試験を終えて冬休みを跨ぐこの時期に「電気磁気学II Advanced」という補講をしています。正式な単位科目ではなくて、ボランティアでやっています。

 正規授業「電気磁気学I」と「電気磁気学II」では、最終的にMaxwell方程式の応用として、表皮効果と電磁波まで行っています。4年生でそこまで・・・という意見もあるかもしれません。しかし高周波回路設計をする上で、表皮効果は必要不可欠です。否、交流大電流を流す上でもその知識は要りますよね。教え子達が就職して、無知を叩かれるのは忍びないので、表皮効果を教えることを目標に授業計画を立てたら、ついでに電磁波までやっちゃいました。

 しかしながら電磁気学という学問全体を考えた場合、やはり特殊相対性理論まで行って完結かなと思います。なぜなら、相対論を考慮しないと、Maxwell方程式からローレンツ力が導出できないからです。Maxwell方程式から導けないものが残るなんて、何か落ち着かないですよね。

 というわけで、そこを補うためにこの補講を行っています。希望者のみの参加にして、かゆいところに手が届くスケールで行っています。

 そもそも、学問というものはこうあるべきだと思います。強いられて行うのではなく、自ら知りたい・学びたいという気持ちが大切です。高専の厳しいカリキュラムではそれを見失いがちです。何のために学ぶのか?

 伸びたい気持ちのある学生達に、自分の手の届く範囲で、伸びる方法を教えています。まあ、年の功っていうやつですかね。

デザコン

 12/10(土)と11(日)、大牟田市文化会館でデザコンが行われました。デザコンとは「全国高等専門学校デザインコンペティション」の略で、高専が行う何とかコンの一つです。ロボコンが最も有名ですが、プログラミングのプロコンやこの建築関係のデザコンもあります。本年度第19回大会は有明高専が主管校でして、会場は大牟田文化会館でした。教職員とA(建築)コースの学生さん達は総動員で運営に当たりました。

 前日9(金)の準備から動いていました。私は、構造デザイン部門の審判をしました。構造デザイン部門では、紙製の橋の耐力(何kgまで耐えられるか)の勝負でした。軽くて丈夫でデザイン性のあるものが優れているのですが、出場作品の中には一見軽くて華奢だけど、ものすごく丈夫なものがありました。もちろんそんな橋は上位入賞となったのですが、いや、素人ながらすごいなーと思いました。

構造デザイン部門会場の大牟田文化会館大ホールです。
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第49回炭素材料学会年会 at 姫路 (1/2)

 12/7(水)はクラスマッチでした。日中のその行事を終えて、夕方から翌日8(木)の炭素材料学会での発表のために、新幹線で姫路へ向かいました。よく働きます。

夜の姫路駅に着きました。

 姫路駅と言えば、名物えきそばですね。ホームでご相伴にあずかりました。昔から食べています。

えきそばです。天ぷら入り大盛りです。
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ドライポンプ勉強しました

 12/7(水)はクラスマッチでした。担任として、学生達が楽しみ頑張っている姿を写真に収めつつ、一方でドライポンプ(Dry Pump, DP)に関するオンライン講演会を聴講していました。

 私が無知だったのか、最近のDPの進化は著しく、その性能はロータリーポンプ(Rotary Pump, RP)と遜色ありません。RPはオイルの逆流が懸念材料なものの、歴史が古く、安価で安定な性能です。ですから、これまでDPをさほど注視してきませんでした。パワーがあるものはうるさいし、まあ、真空デシケーター用かなと。

 しかし過日のIVC-22での企業展示とその説明を受けて、最近のDPの高性能さと静音に衝撃を受け、勉強し直すことを決心した次第です。スミマセン。

 ただし、価格はRPの3倍ですね。う~ん、お金があればナー・・・。

第32回MRS年次大会 at 横浜 (2/2)

 さて翌日12/6(火)は発表の日です。朝イチで会場へと出かけました。会場までは横浜の歴史的建造物が目白押しです。さすが近代最初の港町ですね。雰囲気は小樽や神戸とよく似ていました。良いですねー。

神奈川県庁です。
象の花パークから近代赤レンガ倉庫(右)と現代高層ビル群(左)を望みます。

 会場は第二会場の波止場会館でした。

波止場会館玄関です。
発表前です。
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第32回MRS年次大会 at 横浜 (1/2)

 早いもので師走となりました。9~12月は学会シーズンです。その締めくくりとして、今週は学会を2件ハシゴしました。最初は日本MRSです。MRSという国際的な組織の日本支部の大会です。本場アメリカの大会には昔出たことがありますが、日本のは初めてでした。いや、8月のはその一つでしたね。今回の会場は、横浜の産業貿易センタービルでした。

横浜スタジアム(ハマスタ)です。しかし今回はこちらで用務ではありません。シーズンオフですからね。
会場に着きました。
案内掲示板です。
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応用物理学会 九州支部学術講演会 at 大分 (3/3)

 あっという間に2日間の予定を終えて、帰路につきました。帰路は来た道を遡るだけです。大分駅では時間があったので、食事とお土産とぶらつきました。駅にいると、名物ぶんぶん号が走っていました。

大分駅名物ぶんぶん号です。

 ホームに出ると、ななつ星in九州の機関車がいました。残念ながら、これに乗るわけではありませんのです・・・。

ななつ星in九州の機関車正面です。
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応用物理学会 九州支部学術講演会 at 大分 (2/3)

 さて11/26(土)、いよいよ始まりました。今回私は引率のみで登壇はナシです。登壇は、5Eの塚嵜君にお願いしました。

着きました。しかし早く来すぎて、受付は準備中でした。
発表開始前の5E 塚嵜君です。緊張の面持ちです。

 発表は無事終わりました。並み居る先生方や大学院生の前で堂々発表しました。高専生は誰よりも若いのでしんどかったと思いますが、今後の大成への大きなステップとなることでしょう。

 私はその後、座長の業務をこなしました。しかし見るだけというのは、退屈なものです。

応用物理学会 九州支部学術講演会 at 大分 (1/3)

 11/25(金)、日中の校務を終えて、翌日からの応用物理学会 応用物理学会九州支部学術講演会@大分大学に参加のため、大分へ向かいました。大分へは、久留米へ出てそこから特急ゆふ号に乗り換えて向かいました。広島県育ちで生まれたときには既に新幹線がありましたので、親戚宅などへの長距離旅行には新幹線ばかりでした。なので、在来線特急に乗れることに今でもとてもトキメキを感じます。

久留米駅にて。特急ゆふ号が入線してきました。

 夕食は車内でとりました。ここは、大牟田名物タル弁です。

やっぱりお弁当と言えば、タル弁ですね。タルの量は普通にしました。
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スピン角運動量 in コロナワクチン

 昨日11/22(火)にコロナワクチンの4回目を接種しました。翌日の本日は祝日なので、昨日接種した方が業務に支障は無いかなと判断しました。一日経ちましたが、さほど変わりなくです。

 先日ふと、スピン(スピン角運動量)に関するブルーバックスが目に留まり、ただいま読んでいます。と言いますのも、授業でGMR (Giant Magneto Resistive effect、巨大磁気抵抗効果)、TMR (Tunnel Magneto Resistance Effect、トンネル磁気抵抗効果)やスピントランジスタなどのスピントロニクスの概略を教えておりまして、そこではスピンの説明が必要です。スピントロニクスは、現代の電子工学では無視できないんですよね。

 でも授業は前期でそれとなく済ませたはものの、スピンってどうやったら分かりやすく教えられるのだろうかと、後期の今でも少々悩んでおります。現本科教育課程では量子力学をやっていないし、かといって量子力学を行ったとしても、少々深い話になってくるし。う~ん・・・。

 ランダウさんによると、軌道角運動量を公転、スピンを自転に例えるのは宜しくないらしく。

 う~ん。ワクチン打ったばかりですが、何となく頭から離れず。