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有明広域産業技術振興会総会

 6/7(水)に、有明広域産業技術振興会の総会に参加してきました。本会は一言で言うと、有明高専の企業応援団です。昨年は研究者として参加しましたが、今年は進路指導を担う5年生担任として、企業の皆様に挨拶してきました。

 こういうパーティーの場って苦手なんですが、「地位は人を作る」ですね。色々学べて有意義な会となりました。

 会場は、荒尾グリーンランドの隣にあるホテルヴェルデでした。パーティーの料理は美味しかったです。

会場の看板です。

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エアコンフィルター掃除

 暑くなってました。エアコンが欲しい季節になってきました。

 特に超高真空装置を2台も24時間運転している我が研究室では、ポンプの廃熱で夏はとても暑くなります。それなりに廃熱設備は作っているのですが、やはりエアコンがないとしんどいです。

 そんな季節に入る前に、業者さんにエアコンのフィルター掃除をしていただきました。あ、もちろん装置は一時停止です。危ないのでね。

 夏は、秋の学会に向けての研究の稼ぎ時です。暑さにめげずに頑張りたいと思います。

フィルターを取り外して掃除です。

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2年生コース紹介

 5/30(火)に、2年生向けの専門コース紹介を行いました。有明高専は、創造工学科という総合学科体制を取っています。2年生後期から志望する専門コースに分かれますので、その参考にと前期中に各専門コースが紹介を行う機会があります。

 総合学科制という制度は、最近増えていますね。確かに、入試時点で専門学科を決めるよりも、入ってから低学年の間に広く学んでからの方が良いと思います。中3の時点で、専門分野の深さと広さなんて分かりっこないですからね。

 我がエネルギーコースは毎回、強電系と弱電系の2部屋を巡ってもらう形を取っています。私は弱電系にお店を出しています。電気磁気学に基づいた電磁波と導波管コーナーと、研究内容の2つのお店を出しています。前者は授業内容で、私がお話ししました。電気は単純な、回路配線した電圧と電流だけの世界ではないですよと。

 後者は5年生の研究室メンバーに説明を委託しました。聞き手のレベルに合わせて、短く分かりやすく説明するのもまた勉強です。細かい話をするのは案外簡単です。説明の仕方を考えることにより、自分自身の理解も深まります。

右から、電磁波の自作アニメーションと、導波管セットと、スミスチャート by NanoVNAです。銅板で作った導波管は、過去の2021年度卒業生の作品です。
5年生諸君が説明の準備中です。機会は4回、メンバーも4人なので、一人1回のノルマとしました。

 他コースと切磋琢磨していて、より良い学校にしていければと思います。

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協調性と独立

 就職活動の自己PRのお約束として、協調性やコミュニケーション力の強調があります。春から初夏にかけては、そんな「コミュ力お化け」が大量発生します。夏のセミもびっくりです。

 一方で私、学生さん達が相談に来たら、「一生懸命学んできたのだから、それを話しなさい」と言っています。それだけの苦労はしてきたでしょと。高専の学習生活は甘くはありません。ネット検索大好き世代ですけどね、世間のおかしな情報を入れるのではなく、しっかりと自分自身を見つめることが大事かなと。

 それに、コミュ力お化けは日本を劣化させてきた主因じゃないかと思ってます。

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原子力と日本人とマックス・ウェーバー

 電気料金が高騰している昨今、原子力発電所の反対運動が静かになったような気がします。こちらエネルギーコースにいますと、その専門授業があることもあってか、自ずと原発の話が耳に入ってきます。耳を立ててみると、原発は安全設計に万全を期していることが分かります。へー、よくできているなと。

 時を遡ると、2011年3月の福島のときは仙台で被災しました。地震後間もなく、避難所で河北新報という地元紙に目を通すと、メルトダウンのトップ記事。我が目を疑ったものでした。

 さて、昔からずーっと思っていたことがあります。原発反対運動自体は否定するものではないですが、その人達は併行して「節電」を唱えたり実践しているのだろうかと。原発の低コストは魅力的であり、かつメルトダウンしない限り、例えば火力と比較したクリーンさは棄て難いものがあります。資源の乏しい我が国にあって、エネルギー供給の安全保障の点から、原発を選択することは現実的な選択かと思います。

 これから暑くなってきます。まさか、クーラーつけまくって運動しませんよねぇ?

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Nice!! 真空

 みずほ号の真空度が、4.0×10-6 Paを切りました。Nice!! 真空です。

 もちろん、ずーっと引きっぱなしではなく、日々の実験の都度大気開放しての値です。なかなか素敵です。春先にベーキングした効果か、最近真空度は絶好調です。

 奥のかもめ号も10-6 Pa台に突入しました。みずほ号との差に関しては、かもめ号の方が性能が悪いというわけではなく、真空ポンプの組み合わせによる問題かと思います。

 信頼性工学で言うところの「補機(待機冗長系)」の概念に沿った設計と運転をしています。大小の真空ポンプを並列で動かしています。みずほ号よりもかもめ号の方が大小の排気量差が大きく、そのバランスの関係でちょっと悪くなるのかと思います。単独運転にすると良くなりますけど、万が一のトラブルに備えて、補機も運転させています。つまり、待機ではない冗長系ですね。

 いずれにしろ、市販の装置では良くても精々10-5 Pa台に入るか入らないか程度ですから、1桁以上性能が良いです。

手前がみずほ号、奥がかもめ号です。

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OB指導

 今年のGWは最大9連休でしたが、本校では5/1(月)と2(火)は通常授業日でした。

 この期間、帰省してきた今春卒業生の塚嵜 琉太さんと実験し、現役学生さん達の指導もしていだたきました。有明高専では卒業研究期間が4年生後期からの1年半ですので、半年間上下4年生と5年生学年が交わることができます。培った技術と経験を代々伝えていくことにより、年を追う毎にレベルアップが期待できます。

お土産です。有名ですね。

 シリコンウェハーのカットから指導していただきました。この手の実験の基本中の基本ですね。私も割り疲れましたので、もう学生さん達に任せたく・・・。

まずはお手本。
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受験は勉強に非ず

 普通科の進学校では高校3年ともなると、受験勉強にまっしぐらです。普通科では通常、職業訓練は行わないので、進学してから職能を身につけます。

 一方、高専はその名からして、高度な実業学校です。普通科並み、いや大学レベルの専門教育と併行して、実習・実験という形の実務教育を行っています。通常、高校+大学の7年間を要する内容を、教養的な部分は幾分削られはするものの、5年間で済ませますので、カリキュラムは非常に厳しいです。高専教員4年目ともなると、そんな環境に慣れてきて鈍感になってきましたが、新しく入ってきた方の視点を伺うと、やはり厳しい世界だなと改めて思います。

 そんな高専の成績上位学生さん達は、とても感心するほど優秀です。当然進学して、さらなるレベルアップを図りたいと思うのは自然の成り行きでしょう。その一方で、厳しいカリキュラムは普通科のような受験体制を設けることを妨げます。

 そこで進学、つまり大学3年次編入制度では、推薦制度が充実しています。成績優秀であれば、面倒なペーパーテストを省略できます。これはとても優れた制度だと思います。

 何故なら、「受験は勉強に非ず」だからです。

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仕事は何故減らないか?

 公務員というのは、基本的に個性を否定します。わかりやすく言うと、「○○さん特有のリーダーシップ」というのを認めません。公に資するということと、リーダーシップは矛盾することがあるからです。それは、何かしらリーダーシップを取るということは、何かしら方向性がありバイアスがかかります。公平を大前提とする公務員には相応しくないことになります。

 リーダーシップは特別職、つまり市長などに求められます。選挙で選ばれたのですから、バイアスがかかっていても、それが公約に基づくのなら大義名分が立ちます。

 リーダーシップに最も求められることは何か? それは何かを始める能力よりも、何かを終わらせたり、縮小したりする勇気だと思います。何かを始めることは、意外と容易いものです。しかし何かを終わらせたりすることは、とても勇気が要ることです。自然は変化を嫌うのです。たとえ現状が良くないことであっても。

 何かを始めることは部下に任せて、リーダーには、何かを終わらせたり、交通整理をしたりして責任を取ることが最も必要だと思います。

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入学式とパン祭り

 ちょっと時間が経ってしまいましたが、4/6(木)は入学式でした。生憎雨天で、桜は散ってしまいました。世界的に入学は9月なのですが、やはり日本のスタートには桜がよく似合います。早々に散るのがちょっと困りますね。北国だったら良い感じに時期が合うのですけど。

桜は散ってしまいました。

 ところで、校内の売店がコンビニ化されました。売り場面積も拡充されました。日本三大春祭りの一つである「ヤマザキ春のパン祭り」が開催されています。

コンビニ化しました。
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自立と信頼

 前回の続きです。

 若人には家族以外に頼れる大人が必要なのだと述べました。

 その年頃、つまり十代から、人には自立心が宿ります。俗に、反抗期っていうやつです。

 しかし自立心といっても、すぐに独りで世の中を立ち回り、ご飯が食べられるわけではありません。理想と現実との乖離です。

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教員とは何か?

 「教員とは何か?」を考えます。

 教員とは、「教育に関するサービス業の一形態」と思います。一形態とは、家庭や習い事も教育の一環に含まれるからです。

 サービス業とはいえ、指導する立場ですし、常に若人を相手にしますから、ややもすると上から目線になりがちです。それは、サービス業としては御法度なのは言うまでもなく、かつ教員自身の人間的成長を妨げます。教員は決して王侯貴族ではありません。

 残念ながら、社会経験をまともに経ずに若い頃から先生ともてはやされてきた人の中には、いつの間にか精進を忘れ、長じて能力不足やまた迷惑行為で社会を困らせる人がいることは事実です。そんな人は、潜在的な劣等感からなのでしょうか、揚げ足取りが好きな傾向があります。組織に居ては最悪の人であり、最も恥ずべき行為ですね。

 燕雀安知鴻鵠之志哉。

 かくいう私ですが、教員としてやっていくには、如何にして自分を正すべきかにひたすら悩んでいた時期もありました。企業経験など様々なチャレンジと失敗を経て、この歳になってようやく、少しは自分に自信が持てるようになってきたかなと思います。

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