JEITA責任ある鉱物調達説明会2024

 6/27(木)、題目の「JEITA責任ある鉱物調達説明会2024」が開催されまして、オンラインで参加しました。この説明会は毎年、各企業で紛争鉱物管理業務に携わる人達のための説明会です。電子情報技術産業協会(JEITA)責任ある鉱物調達検討会が主催しています。

 紛争鉱物とは、米国のドット・フランク法より始まった、コンゴ民主共和国ならびにその周辺国の反政府武装勢力への資金源を規制するための法律です。資金源はその地域で豊富に産出される鉱物資源に基づくものが主ということで、そのサプライチェーン上のボトルネックとなる精錬所を管理する仕組みです。対象となっている鉱物資源は、タングステン(Tungsten)・タンタル(Tantalum)・錫(Tin)・金(Gold)の4種類で、英語名の頭文字を取って”3TG”と呼ばれています。本規制は日本ではなくて米国の法律なのですが、各企業が世界展開するにあたり、米国を抜きにしてはできないので、実質上各企業へ義務化されています。

 企業時代に品質管理業務の一環として、この紛争鉱物に携わっていました。有明高専に来てからは、5E後期対象の信頼性工学という科目の中で、この紛争鉱物について教えています。現代の企業活動では最も重要な業務の一つであるので、実業学校の一種である高専においても学生に必要不可欠な知識であると考え、教えています。

 しかしながら、この手の法律はまだ年数が浅くて日進月歩なので、毎年の講習会で知識をキャッチアップしておかないと、浮世離れした役立たずの講義と化してしまう恐れがあります。というわけで、毎年参加しています。

 紛争鉱物規制は米国に留まらず、EUにおいても続いて始まりました。ただしEUの規制は少し趣が異なっていて、児童労働を止めさせることを念頭に置いています。物資源開発に関する業務では、児童の強制労働が懸念されているからです。規制対象国・地域は米国と被っているところもあれば、独自のところもあります。EUが対象としている地域は、CAHRAs (Conflict Affected and High-Risk Areas, 紛争高リスク地域)と呼ばれています。鉱EUでの規制では、3TGの他にコバルトやマイカ(雲母)も追加で含まれています。

 さらに来年は、電池資源の規制も新たに入ってくるようです。この手の規制は年々厳しさを増すばかりです。学生時代に基本的なところを学んでおかないと、就職してからしんどくなります。今回で新たに学んだ知識を授業へ反映させていきたいです。

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