For the Faithful

 時を遡って、GEC2024@サンディエゴのお話の続きです。10/3(木)の会議を終えた夕方に、同行した先生方と一緒にメジャーリーグを見に行きました。ちょっとお高かったので、学生さん達はお留守番ということで。サンディエゴと言えば、パドレスですね。ダルビッシュや松井 裕樹が所属しているチームですね(※本日の試合では出場はありませんでした)。

 今シーズン、パドレスはナショナルリーグ西地区ドジャースに次いで2位で通過し、ポストシーズンのワイルドカードシリーズ出場権を得ました。そしてアトランタ・ブレーブスとの試合を重ねて、この日を勝てばディビジョンシリーズに進んでドジャースと対戦できることになります。

 実はパドレスはワールドシリーズを一度も制覇したことがなく、「For the Faithful」を合い言葉に、今年こそはと盛り上がっていました。パドレ(Padre)という言葉はスペイン語で神父という意味ですので、そのファンを信者(faithful)としているわけです。

 会場であり本拠地であるPetco Parkは、トロリーで行くことができます。Gaslamp Quarter駅もしくは12th & Imperial駅で降りて少し歩くと着きます。交通は至便です。車社会のアメリカでは異色ですね。

本拠地Petco Parkです。

 地元チームの、しかもワイルドカードの決定戦とあって、球場内はすごい人達と盛り上がりでした。

球場に入りました。すごい人です。

 さすがメジャーの球場です。立派な施設です。日本の球場も昔に比べれば立派になりはしましたが、やはり歴史が違います。

試合が始まります。

 メジャーの試合では、日本違って応援団というものがありません。トランペットのような鳴り物もありません。しかしそんなのがなくても、球場はそれ以上に全体で盛り上がりました。

 ヤジもありません。たとえ敵であれ、正々堂々と戦うことに敬意を払う姿勢を日本は学ばなければなりませんね。

試合中です。アトランタブレーブス(A)が相手です。

 国土の広いアメリカ(カリフォルニア州だけで日本より大きい)では、相手チームの観客が来られない場合が多いです。サンディエゴとアトランタ間の距離は約2,100マイル(3,360 km)です。飛行機でも4時間以上かかります。ですから、観客の99%以上は地元パドレスのファンでした。ポツポツいたブレーブスのファンには申し訳ないくらい盛り上がりました。3階席にいましたが、盛り上がりの振動で床が揺れまくりました。

クライマックスです。停電ではありません。

 リードしていよいよ最終回を迎えました。一瞬灯りが全て消えました。停電ではありません。守護神ロベルト・スアレス登場の演出でした。ソフトバンクと阪神にも在籍していましたね。

背番号75番の守護神、ロベルト・スアレス登場です。

 スアレスは難なく相手を押さえて、5-4で競り勝ちました。時速100マイル(160 km/h)の投球は3階席からでもとても速いことが分かりました。花火が上がり、球場は最高の瞬間となりました。隣に座っていたお姉さんとハイタッチとなりましたが、本気のハイタッチで手が痛かったです。

“THAT’S THREE” 3アウト取って試合に勝ちました。”For the Faithful”の黄色いタオルが舞いました。
“BEAT LA”が連呼されました。

 ”BEAT LA!!”の大合唱が起こりました。「ロサンゼルス(ドジャース)をやっつけろ」の意味です。アメリカ人の地元愛は、日本に劣らずすごかったです。翌日のTVニュースでもパドレスの報道がひっきりなしでした。

 やはりアメリカに来たのなら、メジャーでしたね。

 後日談として、その後パドレスはドジャースとの試合に負けてしまいました。来年また頑張りましょう。

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