イギリスで政権交代が短期間に続きました。新しい首相ですが、元よりこの方がなるだろうなーと以前よりNHKニュースを見て思っていました。でもあれれ別の方になり私の予想は外れたかーと残念に思っていたら、その施政方針も遠く日本ではあまり聞かないまま、結局この方になりました。当たりと言って良いのかな?
新首相の演説をニュースで聞きましたけど、やはりイギリス英語は日本人にとって聞き取りやすいです。
イギリス英語とは、屋上屋の変な言葉ですね。日本日本語みたいな。と言いますのも、英語教育の主流はアメリカ英語、すなわちアメリカ合衆国で使われている英語となっています。綴りはアメリカ英語の方が合理的な感(centreとcenterなど)がありますが、発音は低くて聞き取りにくいです。
歴史を紐解けば明治維新の志士たちは、伊藤博文のように英語が堪能だったそうです。その当時の英語は、日本人に聞き取りやすいイギリス英語ではなかったのかなーと思ったりします。当時はまだ大英帝国の時代でしたし。
さて現代の私、今年度は国際交流室というところにも所属していて、学内での英語の講演会のお世話などをしています。有明高専ではグローバルエンジニア育成事業というものを行っておりまして、国際社会に対応できる人材の育成を行っています。先日は講演会の司会も行いました。
言葉って、単なるコミュニケーションツールであり、言語学をしたい人達を除けば、学問ではありません。単に話してナンボのものです。しかし日本の英語教育は、筆記が今なお主流です。筆記を1万と2000年続けたって、英語は話せないと思います。
そこでお上はリスニング強化策に出ましたが、これもあまり意味ないかなーと思っています。と言いますのも、リスニングも結局筆記と同じ「受け身」だからです。言い換えると、他人事です。実際に話して自分がその立場になってこそ、相手の話も聞き取れるかと思います。
あくまで「自分で話す」のが最上位に来るのですが、これだとペーパーテストや成績評価をし辛いからなのかなあ、日本人は消極的です。英語を物理や化学と同列の学問として論じるということから抜け出せない限り、日本人の英語力は低いままだと思います。
英語をできるようにさせたけば、3ヶ月ほど英語圏に一人放り込めば、OKと思います。だって、話せないとパンも食べられないのですから。
私は留学経験がありませんし、外国人の親類縁者もいません。英語は中学・高校の授業のみです。大学での英語教育はほぼありませんでしたし、記憶にもほぼ残っていません。それでも他人から英語ができるという評価を頂けるのは、話すことを強いられてきたからかなーと思います。職業柄、海外へ行ったり、海外の研究者と話したり、国際学会で登壇したりと。
そんな私ですが、先月の国際会議はハイブリッド開催だったこともあってか、今月末まで限定で録画公開されています。この度の研究室新4Eと一緒に自分の発表を聴講してみました。まあ、酷いものでしたね。我ながらこれが全世界に公開されているのは恥ずかしい限りですが、こんな英語でも聴衆には伝わったようです。
筆記で100点満点を目指している/目指さしている限り、英語を話せるようになる可能性はとても低いかなと思う今日この頃です。
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