科学的お料理

 和食というものは、素材本来の味を重視して、あまり手を加えないものです。西洋はその対極にあり、スパイスやソースを多く使います。どちらが良いかをここでは議論しませんが、まあ、美味しいものは美味しいです。

 さて我が家では以前から、ガスバーナーを使った魚調理をしています。この有明海地域は物価が安く、特に魚が安いです。600円ほどで魚一匹を捌いてもらえます。三枚に下ろしたお魚はそのまま刺身にしても良いのですが、一手間炙りを加えます。といっても、家で藁に火を付けて直火で炙るわけにはいきません。火災報知器が鳴って、消防車出動になってしまいます。というわけで、ハンディタイプのガスバーナーで炙っています。ホームセンターに売っている物です。

 和食の調理法としては、ちょっと浮くかなと思います。最近は伝統的な和食のお店でも行われつつありますが、まだ一般的ではないかと思います。

 写真ではハマチの切り身を炙っています。新鮮で脂がのっているために、身から炎が上がっています。こうすると、肉料理で言うレア状態みたくなります。刺身とは違った味です。マグロの赤身で行う際は、続いて漬けにしたりしています。

Fireです。

 食べられないものを合成するのが化学であり、食べられるものを合成するのが料理です。後者を特に調理と言います。化学と料理は根は同じですね。

 研究も料理も楽しくいきましょう。

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