「教員とは何か?」を考えます。
教員とは、「教育に関するサービス業の一形態」と思います。一形態とは、家庭や習い事も教育の一環に含まれるからです。
サービス業とはいえ、指導する立場ですし、常に若人を相手にしますから、ややもすると上から目線になりがちです。それは、サービス業としては御法度なのは言うまでもなく、かつ教員自身の人間的成長を妨げます。教員は決して王侯貴族ではありません。
残念ながら、社会経験をまともに経ずに若い頃から先生ともてはやされてきた人の中には、いつの間にか精進を忘れ、長じて能力不足やまた迷惑行為で社会を困らせる人がいることは事実です。そんな人は、潜在的な劣等感からなのでしょうか、揚げ足取りが好きな傾向があります。組織に居ては最悪の人であり、最も恥ずべき行為ですね。
燕雀安知鴻鵠之志哉。
かくいう私ですが、教員としてやっていくには、如何にして自分を正すべきかにひたすら悩んでいた時期もありました。企業経験など様々なチャレンジと失敗を経て、この歳になってようやく、少しは自分に自信が持てるようになってきたかなと思います。
そんな七転八倒の経験から、若人には家族以外に頼れる大人が必要なのだなと確信しました。新年度は、5E担任となりました。彼らにとっては、家族以外で一番接する機会が長いのが担任でしょう。彼らにとって、その頼れる大人であらねばなと思います。
頼れる大人、別の言葉で言えば、「恩師」ですね。私も何やかんやと人生の岐路に立っては、自分の恩師のことを思い出します。「先生ならどうするだろうか?」と。
最終学年の担任です。就職する学生達にとっては最終学歴の最後の担任であり、正に恩師に該当する立場です。
「地位が人を作る」と言います。地位に負けないよう精進したいと思います。人生において最も喜ばしいときは、自分の成長を実感できるときです。その場面は、勉強だけでなく、スポーツなど色々です。最もな強敵は、過去の自分です。
最高の研究者ほど教育を語り、最高の教育者ほど研究を語ります。それぞれ、教育と研究を自らを映すの鏡としているからでしょう。半端者ほど、どちらかの職に拘泥し、他方を否定します。逃げています。担任の多忙さに甘えず、研究者としても動かねばです。研究と教育は車の両輪です。
しかし、学生さんに「父親みたい」と言われたのはショックでした・・・。お兄さんでありたいなと。いや、もうそんな歳なのかと・・・トホホ (ノД`)
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