社会で働いている人なら至極当然のことですが、言葉遣いは気をつけます。年長者や地位が上の人だけではなく、下の人にもです。だって明日、下だった人が上に来るかもしれないのですからね。今日の学生さんは、明日の上司かもしれません。
ただ一般に、学校という文化圏の中では、何故かそれが廃れています。
自分の人生を振り返ると、中学校から大学までがそうでした。中学校に入ったら、やたら教員の言葉遣いが荒くなったのを不思議に思ったものです。
そんな環境を受け入れて成長して、大学院に入りました。そうすると、周囲は一変して丁寧な言葉遣いをされるようになりました。大学院生ともなりますと、学生とはいっても一角の研究者として認められたからです。逆に言うと、自身の振る舞いは自身で責任を持たねばならない立場になったという事でした。
ちょっと話が横道にずれました。言葉遣いというものは、相手をどう思うかではなく、自身が周りにどう見られるかということが重要です。敬語一般にそうですね。言葉遣いは結局、自分を守るためのものです。言葉遣いが荒い人と仲良くなりたい人は、少数派だと思います。人が近寄らない人は、得るものが得られませんね。
私は相手の言葉遣いを直すほど、マナー講師ではありません。ただし、無作法な語り口の人を相手にするにつけて、「なんでこの人はわざわざ自分を貶めているのだろう」と哀れに思ったりします。世の中にはアナタの代わりはいくらでもいますよ、と。周りが見えていないというか。
テレビを見ていると、まぁ演出なんでしょうが、マナーがとても悪いマナー講師っていますね。
学校という文化圏には、「態度が不遜でも自らの地位は保証される」と勘違いしている人が若干多い気がします。まあ、その人の人生なんですけどね~。
なお、有明高専の学生さん達は大抵、こちらも驚くくらい丁寧です。親御さんの躾が行き届いているのかなーと感心します。ずっとそうあって欲しいのですけどね・・・。
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