時間・空間・お片付け

 世の中には、何かと買いだめをする人がいます。買ったもので、部屋はもので溢れかえります。端から見ると、片付いていません。一つ間違えれば、ゴミ屋敷。「それ、必要?」というものをよくもまあ、溜め込みます。

 そんな人が主張することとしては、「いつか使うから~」や「安かったから~」ということがあります。しかし自分の人生の記憶のどこを探しても、この「いつか使うカード」が発動されたところは見たことがありません。

 子供のカードバトル白熱に眉をしかめ、口うるさく言う大人はいるでしょう。しかしその当人は、自分が「いつか使うカード」を買い溜めることには無頓着です。

 そんな人には、決定的に抜けている視点があります。それは「時間と空間はタダではない!!」ということです。モノで溢れ返させることによって、空間は狭められます。それにより、現在必要な作業ができなくなる場合があります。

 空間が狭められることにより、必要な作業空間が確保できず、時間が余計にかかり、無駄に流れてしまいます。

 そう、いくら購入当時安かったとしても、失われた時間と空間の価値は計り知れないのです。

 一般企業ではこのような無駄な時空間はコストでしかないので、「3定: 定位、定品、定量」を厳しく指導されます。例えば、私鉄はスペースを有効利用していますが、JR(旧国鉄)は無駄に広いですね。大牟田駅に行く度にそう思います。

 私もかつて品質担当で3定を指導する立場にあり、また現在担当授業(5E 信頼性工学)の内容の一つでもありますので、自分も守るようには勤めています。しかし、忙しいことを理由にして、居室は散らかっていますけどね・・・。すいません、頑張りまーす。

 ただし、防災グッズなどが分かりやすいですが、本当に必要な、有効量としての備えももちろん必要です。ここは、企業の調達部門の腕の見せ所です。「Just In Time」ですよ。

 ひたすら買い溜めする人は、空間が無限に使え、時間が無制限である羨ましい人です。う~ん、ラスボスっていうものですかね。

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