学生さん達は週明けから、国内で最も有名な放射光実験施設であるSPring-8で夏季実習です。放射光実験設備は、常時超高真空状態に維持されています。残念ながら有明高専では真空工学の専門授業科目が設定されていませんが、真空はあらゆる工学に欠かせないものとなっていますので、行って学んでもらうことにしました(私はお留守番、ていうか減らない山盛りの仕事)。身近な掃除機やインスタント食品(フリーズドライ)から最新の半導体デバイスの加工まで、真空工学は欠かせない工学です。
一方私は東京でこの土日の2日間、第3種放射線取扱主任者の講習を受けました。時間が定められた法定講習なので、2日間カンヅメでした。この講習は東京でなくても全国各地で行われているのですが、何せ高専教員というものは時間が取れません。ようやくスケジュールを合わせられたのが、今回でした。
何でこの資格かと言いますのも、↑の学生さん達派遣にあたり、校内に放射線取扱主任者を置かなければならかったのですが、そんな人は校内におらず何かと手続きに苦労しましたので、私が取ることになりました。まあ実質、鷹林研究室しか必要のない資格なので。
これまで放射光実験施設はバリバリ使ってきました(表現が古臭いかな・・・)が、その都度の手続きは人任せでした。んー、責任を取らねばならないお年頃になったということですね。
資格を取るってことは、一見すごいことのように思えます。ただしゲームのクリアやハイスコアやレベルアップやレアアイテム取得とは違って、余計な仕事と社会に対する責任が降ってくるので好きではなかったのですが、仕方ありません。そういうお年頃なんですね。博士号さえあれば、ついでに応用化学の課程を修了したので付随してくる毒劇物取扱責任者の資格があれば、もう十分ですがな・・・とは行かないんですね。
「資格を取れば就職に有利!!」っていう人達、社会に対する責任が漏れなく付随してくるということを理解していますか?
ところでこの第3種は、講習を経てその後の修了試験に受かれば取れます。え? もちろん、受かりましたよ。第2種と1種もあり、これらは難しい試験に合格する必要があるのですが、とりあえず現行業務の遂行には必要ないと思われますので、これで良しとします。だってー、合格後の法定講習がキツイもん(第2種で3日間、第1種で5日間)。
さて講習が終わりまして、太陽はまだ高かったので、東京の街を散歩しました。神田に来ましたので、神田の古書街を散歩しました。
しかし日曜日で学術専門のお店は閉まっていました。仕方ないですね。
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