卒業式前の一大事

 卒業式を控えて散髪に行かないといけないなーと思いつつ、何かと忙しくて日々が徒に過ぎていました。そんな昨日3/13(水)、日中外に出る用務があって散髪屋さんの前をたまたま通りかかると、「閉店」の貼り紙がありました。

工エエェェΣ( ºωº ノ)ノェェエエ工

 確かにご高齢でしたけど・・・知らなかったです。明後日は卒業式ではないですか!!

 用務を終えて帰宅し、急いで近くの別の散髪屋さんに電話しました。「まだやってますか?」と。

 幸いまだ開いていましたので、事なきを得ました。

 散髪屋さんではお任せなので、お店を変えるのは人生一大事なのです。人生色んな所で過ごしてきましたが、最も気を遣うのは散髪屋さんです。海外でも地球の果てでも宇宙でも行くことは構わないのですが、散髪屋さんの選択には最も気を遣います。言葉や食べ物は何とかなります。

 まあとにかく良かったです。明日は本番です。

ISO9001:2015と教員活動

 昨夏、財団の報告会である質問をされました。「高専にいて何故研究成果が出せるのですか? 心がけていることは何ですか?」と。一字一句の記憶が定かではありませんが、問われた内容のベクトルは間違っていないと思います。

 とっさに「学生Firstです!!」と答えました。

 企業人、特に製造業に携わる者なら誰もが知るISO9001:2015において第一に求められているのは、「顧客満足」です。これを学校の視点から言うと「学生満足」となります。私は常に、”What is the best for students?”を基点にFMEA (Failure Mode and Effect Analysis)を回しています。

 一方でISO9001:2015は、「利害関係者のニーズ及び期待の理解」も求めています。ここで利害関係者とは、保護者であり、将来学生達を受け入れる社会です。これは、学生満足に対するカウンターパートであり、学生指導へと繋がっていきます。学生指導は、時に学生達へ厳しい形となり得ます。

 「学生満足」と「利害関係者のニーズ及び期待の理解」ががっちり組み合った土台の上に、教員活動が成立すると思っています。ただ世の中を見ると、後者に寄りすぎている感が否めませんね。そうなってしまうと、教員活動のベクトルも自ずとずれていきます。

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もうすぐ卒業式

 来週3/15(金)は卒業式です。2年に渡る担任生活に終止符です。色々、ホント色々あって人生でトップクラスの多忙な日々でしたが、人生で最も充実な日々を過ごせたと思います。

 これまで最も忙しいと感じたのは、大学3年の時でした。大学1・2年は授業もしんどくなくて、楽勝な感じでした。しかし3年になると、演習に実験に英文購読にと超忙しくなりました。ワケの分からない問題演習に、ワケの分からない実験、ワケの分からない専門英語に四苦八苦でした。

 次に忙しいと感じたのは、4年次の卒業研究でした。ただし、1年お休み期間を挟んでいたので、5年生ですね。光電気化学の道に進みましたので、いや、成績悪くて他に行くところなかったので、余ったそこに進まざるを得ませんでした。

 そしたらいきなり、オペアンプとかロックインアンプとか、化学系なはずなのにガチガチ電気工学の話で困り果て、またまたワケ分かりませんでした。しかし今や逆に電気の教員として、研究室学生達にワケの分からないであろう化学を教えているんですから、人生不思議なものです。

 ドクターコース、つまり博士後期課程は、もはや忙しいという感覚がマヒしていましたので、評価外です。

 いやいや、話が思いっきりずれました。忙しさは、裏を返せば充実であり、幸福です。至らぬ担任を支えて続けてくれたクラス学生達に感謝です。

 あと一週間です。

2/20(火)の終業式にて
先立つアート作成中。

前面展望と我が人生

 時に気晴らしにYouTubeの前面展望を見ます。前面展望とは、列車の先頭車からの風景のことで、誰もが子供の頃一度は興味が湧いたものだと思います。

 全国様々な路線が収録されていまして楽しんでいるのですが、この度初めて南海電鉄の南海本線を見ました。

 20代前半の若い頃、縁あってよく南海本線に乗っていました。大学と下宿は大阪北部の北摂地域でしたから、大阪府をひたすら南下していました。

 自身の人生で最も血気盛んな頃でした。限られた人生、何か一事を成したい。人生を充実させたい。しかし、何をどうすれば良いのか分からない。理想と現実のギャップにひたすら苦しみもがき、ひたすらぶつかっていっていました。

 今や研究者として、世に名を成している先生方と対等に話をし、そして評価されるまでになりました。ふと我に返ると、不思議でなりません。都度懸命にもがいてきましたが、これといって誇れる努力をしたことがありません。只々人に恵まれ、運に恵まれました。

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第一種電気工事士試験に挑戦します

 第二種電気工事士合格の勢いに乗って、第一種にも挑戦することにしました。まずは4月末くらいに学科試験です。CBT方式なので、日時が選べます。今年から第一種試験は第二種と同様に年2回の開催となりまして、楽になりました。

 まあまずは来月のQC検定ですが、勉強するヒマがないです・・・。言い訳ですね。

今年も来ましたね

 ここ数日、目がかゆいです。かゆいのです。そう、やったきたのです。花粉症が。まだ2月なのに。

 もう記憶の彼方になりつつあるコロナの日々ですが、結局私と親族一同は誰一人感染しませんでした。もちろん、ワクチン接種を含む人並みの感染防御はしましたが、かかる人はかかりましたもんね。

 実は私と親族一同は、インフルエンザにもかかったことがありません。ですから、インフルエンザの症状が分かりません。だって、誰もかかったことないから。予防接種は人並みにしていますけど。

 コロナの予防接種では、「あー、これがコロナなのかな」という軽い発熱症状は出ました。しかしながらインフルエンザ予防接種に関しては全く自覚症状がありませんでした。

 そんな私ですが、花粉症にはバッチリかかっています。若い頃、少なくとも故郷時代と大阪での学生時代はかかったことがありませんでした。ですから症状が理解できませんでした。「都会の人はダメだなー」とタカをくくっていました。

 しかしながら、コロナやインフルエンザと違って、歳を経る毎に花粉症は酷くなってきました。

 とにかく目がかゆいです。目薬必須です。

今年も宜しくお願いします。

次世代半導体デバイス価値創造特別講演会

 2/22(木)、九州大学 伊都キャンパスで行われた「次世代半導体デバイス価値創造特別講演会 “3 次元実装時代のキープロセス/CMP の基礎と応用技術を展望する”」という講演会に行ってきました。九州大学システム情報科学府附属価値創造型半導体人材育成センター近藤 博基教授主催の講演会でした。近藤先生には日頃大変お世話になっております。

 先立って応用物理学会 九州支部経由でメール案内が来て、何となく惹かれるものがあったので参加してみました。縁のない分野ですが、何となく。

会は午後からなのでお昼時に九大に着きました。そういえば、入試なんですよねー。
まずは学食でお昼ご飯。これで520円はさすがです。
食後にヤクルト1000です。健康第一です。
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春休みです

 2/20(火)は終業式でした。来月15日の卒業式を挟んで、4月初めまで春休みです。

 世間一般の認識では、教員のバカンス期間と思われるかもしれません。いえいえ、研究の書き入れ時です。高専の授業は密ですので、開講期間中の研究活動は何かと縛られます。授業のないこの長期休み期間中に如何に努力し進めることができるかで、以後の成果が決まります。研究室としても、学生さん達としても、私としても。プロ野球のキャンプと同じです。

 短期的には来月末の学会へ向けての仕上げです。その他、出張実験目白押しです。

書き入れ時です。
解析も。

怒りますか? 怒りますよ

 学生さんによく聞かれます。「先生、怒ることあるんですか?」と。

 いや、怒りますよ、ふつうに。何に怒るかというと、「人として超えてはいけない一線を超えること」に対してです。ここは非常に厳正にします。周囲が引くくらい。それ以外の日常の些細なことに対しては、どーでもよいことと思っています。角を矯めて牛を殺しても意味ないです。

 身近な例で言いますと、研究に関して、「内容はさておき、自分の力でやり遂げなさい」とか「研究は自分一人でできたものではないから、謝辞は大切にしなさい」とかは言いますね。相手への敬意です。

 いやー、当たり前のことを当たり前にやっているだけなんですけどねー。

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論文出しました

 日本表面真空学会発行の同学会誌「表面と真空」2024年2月号に下記論文を出しました。同号は「プラズマが誘起する表面反応の制御による膜作製」という特集号で、企画された福岡大学 篠原 正典先生に招待いただきました。

鷹林 将, 高桑 雄二, “光励起プラズマによるダイヤモンドライクカーボンの精密成膜とその応用”, 表面と真空, 67, 59-64 (2024).

 東北大学 名誉教授 (多元物質科学研究所)の高桑 雄二先生との共著です。前々職である東北大学 電気通信研究所時代に多元物質科学研究所 高桑研究室と共同で行った仕事です。続く会社員時代においてもその成果を原著論文として出し続けました。今回はそれらのまとめ論文で、有明高専での活動を通じて最近至った考えも新たに織り交ぜています。

よろしくです。

博士論文公聴会参加

 2/9(金)、岡山理科大学 フロンティア理工学研究所 中谷 達行教授研究室の大学院博士後期課程学生である今井 裕一さんと福江 紘幸さんの博士論文公聴会に参加してきました。中谷先生には20年来お世話になっており、人生の恩人の一人です。今井さんと福江さんにも同じく長年お世話になっており、特に福江さんには深く共同研究の繋がりがあります。

 博士論文公聴会とは、博士後期課程を修了して博士号を得るために必要な、いわゆる卒論発表会の一つです。ただし、名前が「公聴会」と別名になっているように、修士以下の発表会とは全く別の厳しいものです。時間は一般的に発表40分・質疑20分の計60分です。修士では長いところでも15分・10分だと思いますから、公聴会は倍以上と格段に長くなっています。この長さに対応するためには、事前に修了要件ともなっている学術論文を数報出版しておかないとなりません。つまり、公聴会開催自体へ辿り着くのもまた非常に厳しいものとなっています。

 本科卒業で准学士号、専攻科修了もしくは編入先の大学卒業で学士号です。その後どこかの大学院へ進学して、2年で修士号、さらに3年で博士号です。ただし、3年で博士号が取れる保証はありません。授業単位だけを揃えた「満期退学」では、博士とは見なされません。

 ちなみに私の時はどうだっかというと、人生で初めて「精根尽きる」を実感しました。質疑では初っぱなに「その研究意味があるの?」という大谷翔平投手顔負けの剛腕ストレートが飛んできて、窮したものです。その後の打ち上げでは、もう声が出ませんでした。博士後期課程から研究室を移り、核となるデータが出たのが2年生(D2)の10月です。今でもその驚きを覚えています。それから残り1年半で要件であった第一著者3報を仕上げました。100%出し切ったと言えます。

 このように、公聴会をくぐり抜けて博士号を取った人には、高い社会的地位が約束されます。私もその苦労を身に染みて知っていますので、博士には敬意を払います。日本ではまだまだですが、海外で”Mr. Takabayashi”と”Dr. Takabayashi”では扱いが雲泥の差です。

 日本の世の中では大学名でマウントを取ってくる人が多数いますが、博士の立場からすれば全く馬鹿馬鹿しいものです。博士号を得ているか、得ていないかだと思います。

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