カレーで有名な新潟の万代シテイバスセンターは、信濃川沿いで市内繁華街に近くにあります。万代シテイという複合商業施設の中心にあります。新潟の街頭インタビューでよく出てくる場所ですね。新潟駅から歩いて行けない距離ではないですが、少し離れています。個人的に、大阪の千里中央に雰囲気が似ています。
しかしながらバスセンターは、現在の視点からは狭い感があります。天井も低めです。センター内に全てのバスは入れず、周辺の道路沿いにもバス停が点在しています。
応物会場の朱鷺メッセへは、新潟駅から万代バスセンターを経由するバス(佐渡汽船線)で行ったのですが、気になる点がありました。それは、バスが右折でセンターに入らなければならない動線です。これでは交通渋滞を引き起こすよなと。広島バスセンターはその点動線が整理されています。歴史は似たようなものですが、違います。
戦後、人口増で市域が拡大するにつれて、バスセンターが各地に作られました。鉄道駅に比べて場所を取らないので、街の中央部に作られました。新潟然り、広島然り、熊本然りです。
鉄道駅は歴史的に街の郊外に作られました。京都・大阪(梅田)・広島・熊本と。当初は客貨一体が基本でしたので、場所を取りましたし、SLの煤煙が嫌われましたから。なお姫路・福山・三原は城内の敷地、仙台にいたっては駅を街に寄せるために東北本線自体を曲げました。各地事情がありますね。
立地の関係上、普段の交通は、鉄道よりもバスの方が身近な交通機関でした。しかしながら、貨物施設が整理され、空いた敷地に大規模商業施設が展開されていくと、離れていた鉄道駅周辺が発展してきました。新幹線の開業で在来線長距離列車枠が空いたことや民営化により、ローカル列車が充実されてきたことも追い風となりました。シティ電車ですね。
新潟駅は最近高架化されました。今や珍しいスイッチバック式だった旧バスターミナルは廃止され、地階の空いたスペースにバス乗り場が拡充されました。万代バスセンターに匹敵するどころか、バスセンターを超えるスケールです。
街と交通機関はどのように変貌していくのでしょうか。バスセンターに思いをはせます。
ちなみに、大盛りカレーも頼んでみました。コロッケ付きで。北国の人は炭水化物に非常なるこだわりがあるようで、大盛りでは西日本では考えられないくらいの炭水化物の量となります。
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