熊本城雑感

 先の休日、ファミリーで熊本城に行きました。

熊本城天守閣でござる。

 熊本県民なので、やはり熊本城にご挨拶はしておかないとですね。地震のためとはいえ、遅ればせなんですけど。でも、家のテレビでは熊本県域放送の映りが悪いんですよねー。福岡県はおろか、佐賀県の放送まで入るのに。

 実は私、熊本城は2回目です。学生時代最後の学会(電気化学会第72回大会)が熊本大学であったので、そのついでに見学していました。電気化学を離れて幾久しいですが、今も研究のベースには電気化学の考え方があります。当時九州新幹線は全通していなかったので、博多からリレーつばめに乗って。まさか途中の大牟田で働くことになろうとは、全く思いもしませんでした。

 当時の発表内容は、

鷹林 将, 大橋 理人, 真島 和志, 中戸 義禮, “Ptナノ粒子担持・アルキル終端n-Si電極(II) ~アルキル鎖長のPt電析および光電変換特性への影響~”, 電気化学会第72回大会, 熊本大学 (熊本県熊本市), 2005年4月.

鷹林 将, 中戸 義禮, “Ptナノ粒子担持・アルキル終端n-Si電極(III) ~Iイオン吸着によるフラットバンド電位の負シフト~”, 電気化学会第72回大会, 熊本大学 (熊本県熊本市), 2005年4月.

でした。学会では複数回登壇するのが好きでした。ぷちハイジャックみたいにやりすぎて、怒られたりしましたが。当時ポスドクだった大橋理人先生 (現大阪府立大学教授)に、有機金属化学のアルキルリチウム反応を教わりながら、掘立小屋みたいな実験ラインを組み立ててはひたすら実験していました。今やっているプラズマやDLCなんて、全く縁も所縁もなかった若い頃です。無知でも、勢いで何とかしていた頃です。

 話を熊本城に戻しますと、当時本丸御殿が建築中でして、闇り通路も明るかったです。天守閣には入りませんでしたが、大きい空堀の傍らで花見をしている人達が見えて、大阪城にも劣らぬ大きいお城だなーと感服していました。

 今回は、ファミリーで天守閣に登りました。中は現代建築で真新しい史料館となっていました。「ふむふむ・・・なるほど」と、熊本に縁のない我々にとっては勉強になりました。

 姫路城などの時代建築に忠実なものと比較すると、現代建築によるお城は一見風情がないように思えます。しかしながら、立派な史料館となっている姿を見ると、それも悪くないかなーという気になりました。

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