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Copy & Paste

 感想文から論文まで、世の中にはレポート(書き物)という類のものが無数にあります。

 文章・文体というものは、著者自身を表します。著者の生き様を表します。特に日本語は表現性が豊かな言語ですから、その人の人間性が如実に表れます。数式は一つでも、そこへ至る説明の文章は人それぞれです。自然科学の答えは一つでも、その思いは無数です。行間には、著者の思いと悩み、そして人生がちりばめられています。人が携わる以上、無色中立的なんて書き物は存在し得ません。

 さて私、論文を書く際、引用文献には気を遣います。さらにはその文面を参考にすることもあります。しかし、そのままをCopy & Pasteすることはありません。倫理観というよりも、文体が性に合わないからです。どうにも合わなくて、私なりに表現をアレンジします。

 そんなことしていると、しばしば、「文章が理科的ではなくて文学的すぎる」なんて批判されます。文学少年でも青年でもなかったんですけど、そうなる人生だったのかなぁと。自分は無意識でも、他人から見ればそうなのかと。

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4E実験

 着任以来ずっと、4年生エネルギーコースの学生実験(4E実験)を担当しています。4年生の実験は、電機(強電)分野と電子(弱電)分野に分かれていまして、私は電子分野の方をずっと受け持っています。つまり半分だけの担当になります。

 4E実験は通年科目ですが、半年後の後期から卒業研究が併行して始まります。5年生になっても学生実験は続きますから(※こちらは担当していません)、学生実験と卒業研究が併行するのは高専ならではです。学修内容とレベルからして、本来これらは直列に繋ぐべきものなのですが、5年間という短い学修期間では並列作業は仕方がありません。

 このような時間的位置付けもあって、私は4E実験を「卒業研究への試金石」と捉えています。ここで頑張れるかどうかで、その後の人生が変わってくるとさえ思っています。3年生までは目立たなかった学生達の中から、4E実験を通して大化けする者もいます。そしてそれが卒業研究へと繋がっていき、世間にその名を轟かすレベルにまで行く者もいます。このような、それまで見えてこなかった大樹の芽を見出すことは、科目担当として一番の喜びです。ペーパーテストの成績という一次元だけで人を判断するのは宜しくないです。

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刺さる言葉

 昨年末のブックハンティングで得た本が、まとめて図書館に届きました。同時に個人的に併行購入した分も届きました。そのうち、

について述べたいと思います。

 ハンティング中何となく目に留まった本で、当初の計画リストにはなかった本ですが、パラパラめくったその先で、とある言葉に突き刺さりました。しばらく動けませんでした。

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挑戦すること、逃げること

 昨日のニュースで、桐島 聡容疑者が逮捕されたという件がありました。ちょうど寮の宿直業務だったので、タイムリーなTVニュースは見られなかったです。

 子供の頃、街中の指名手配掲示板にいつも載っていた人です。それにしても50年の逃亡って、私の人生より長いですよ。

 末期ガンだそうですね。しかし、逃げて一体何を得たんでしょうかね。

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KOSENでの研究活動

 卒業を控えて5年生の担任業務も大方落ち着いたので、目下、学術論文を執筆しています。KOSEN(高専)に着任して4年、経験のない生活に慣れることや、多くの授業準備、そして研究室の立ち上げなどで研究活動が疎かになっていました。幸いにも共同研究先に恵まれて論文は出せていましたが、最貢献者たる第一著者としての論文が出せていませんでした。論文は、第一著者であってこそ意味があると思っていますが、その自負が果たせていませんでした。多忙さも後で振り返ってみれば、時間の使い方が悪かったなと反省するばかりです。

 この1年、研究室学生達が各学会で受賞し、華々しい活躍をしてくれました(これこれ)。この上ない喜びです。さらに旧秋には優秀な4年生達が研究室を選んでくれました。上級生達も、実験や後輩への指導を任せられるように育ってくれましたので、時間に余裕が生まれ、好循環となってきました。有り難いことです。その分、自らを磨いていかなければならないことに重みを感じています。時間的余裕は、学生達から与えられた試練とも言えます。

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2024年年始

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2024年の年始は郷里でゆっくりしています。ゆっくりすること自体久しぶりですね。

 とはいっても、今回は車でPC一式も持って帰っていますので、学会の登録や授業の準備等などこちらで行っています。要は、オフィスが移動しただけです。年賀状も書かなきゃならんのですが、デザインが思いつかないなと。結局、仕事に追われていることには変わりないです。

 でもこれまでに比べれば余裕ができているので、本(教科書)も読み直しています。手元に用意しているのは、「『気体放電』、第2版、八田 吉典、近代科学社 (1968)」です。生まれる遙か前に出た古い本です。

古い本ですが、刷られ続けていますので、本自体はまだ新しいです。
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年内最終日

 本日12/29(火)は、研究室年内最終日としています。明日から年末年始休みにしておりまして、広島へ帰省します。

 結局12月も、怒濤の日々となってしまいました。ようやく校務のなくなった昨日から、ぼちぼち居室と研究室の片付けをしています。散らかりましたよ。

 その傍ら、PA-PECVD装置のベーキングもしています。ベーキングとは、装置を起動させておきつつ外からヒーターで温め加熱することで、チャンバー内部に吸着したガス分子を熱脱離させて真空引きして追い出して、装置の真空度を上げる作業です。吸着ガス分子の挙動が真空度に大きな影響を与える超高真空領域(おおよそ10-5 Pa以下)においては、欠かせない作業です。とはいっても手間のかかる作業ですので、今回は全体ではなくてガスラインのみを行っています。

背面に写っているガスラインの温度を測っています。150℃の計画ですので、良い感じです。温度計測には、料理用の温度計が便利です。
熱いですよ。
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ブックハンティング

 昨日12/26(火)、年内最後の校務として「ブックハンティング」がありました。昨年度来、図書館運営の校務に携わっており、その一環です。博多駅の丸善様にお邪魔して、有志の学生さん達と図書館に揃える新たな書籍を見つけて行こうという企画です。半年毎に定期実施しており、今回は私が初の引率の役目となりました。

 博多ですので、西鉄ではなくてJRに乗って行きました。集合時間より早く着きましたので、ホームのラーメンで昼食を取りました。ホームの食べ物と言えばうどん/そばが定番ですが、博多はラーメンとなっています。もちろん、とんこつです。

博多駅ホームのラーメンです。オプションの高菜と紅ショウガをたっぷり載せました。

 集合時間となり、まずは店員さんに案内と説明を受けました。その後、散開して各自広い店内をハンティングに出かけました。あっという間に学生さん達を見失いました (゚Д゚≡゚Д゚)? 元気ですねー。

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第二種電気工事士技能試験

 本日は、国家資格である第二種電気工事士技能試験を受けてきました。熊本県組として、熊本大学で受けてきました。電気工事士は筆記試験と技能試験の二本立てで、10月に筆記試験をクリアしての挑戦でした。

 熊本へはしばしば行くのですが、熊本大学へはとても久しぶりでした。2005年3月、学生時代最後の学会(電気化学会)で訪れて以来、18年以上のブランクでした。分からないので、上熊本駅からとりあえずタクシーでした。今回同行したのは3年生3Eクラス学生有志達でしたが、そう、彼らが生まれる前なんですよ!! 歳を取ったものです。昔の発表スライドを探し出して、懐かしく見てみました。作りはショボいけど、内容的には今でも通用するな・・・というか、恩師におんぶに抱っこだったんですけどね。

何せ前回来たのが18年以上前ですので、全然分かりません・・・。
ていうか、会場は目の前にありました。
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コミュニケーション能力を考える

 属人化の排除に続いて、「信頼性工学」ではコミュニケーション能力というものも教授しています。続いて、「おまえが言う?」はナシで(^_^;)

 就活では、コミュニケーション能力を自慢する学生が雨後の竹の子の如く沸いてきます。コミュニケーション能力を、友達作りと勘違いしているかと思います。

 一方、企業活動の根幹はもちろん、ISO9001:2015にも謳っている通り、「顧客満足」です。それは平たく言えば、「完全な製品/サービスをお客様に届ける」ということです。

 しかしながら、社員は皆人間ですから、ミスをします。ミスをしない人間は存在しません。完全な製品を世の中に提供することと、携わる人間が避けられないミスとのギャップをうまく取り持つことが、真のコミュニケーション能力だと思います。

授業スライドの一コマです。
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属人化を考える

 後期は卒業を間近にした5年生に対して、「信頼性工学」という授業を担当しています。言い換えれば「品質管理」の話をしています。

 純学問的にしてしまうと無味乾燥な統計計算ばかりの話になってしまうので、就職を控えた学生さん達には、企業/組織に勤める際への心構え的なことも教えています。ある面では新人研修みたいな感じになっています。あ、「おまえが言う?」は、ナシで(^_^;)

 そんな中で、「属人化の排除」、すなわち「特定の人しかできない仕事を作ってはいけない」という話をしています。広く一般に学生さん達の中には、「企業勤めは社会のネジ/歯車になるのでイヤだ~」と言う人達がいます。そういう意見に対して、「属人化の排除をベースにしないと企業活動は成立しない」ということを説いています。皆さんが求める創造は、その上にこそ成り立つと。

授業スライドの一コマです。
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セカンドカー

 業務体制改善の一環として、セカンドカー(2nd. car)すなわち2台目の車を購入しました。

 ここ有明地域は車社会です。バスは、福岡県が西鉄バス王国ということと、九州自体がバス大国ということもあり、そこそこの本数が走ってはいますが、県境ということもあり生活するにはやや不便です。福岡県(大牟田市)側は西鉄バスが走っていまして、一部が熊本県側の荒尾駅や南関町まで乗り入れています。西鉄(西日本鉄道)は社の方針でしょうか、福岡県内で完結することを基本方針としているようですので、例外措置ですね。一方、熊本県(荒尾市)側は産交バスが走っています。こちらは県境ギリギリの四ツ山までとして、県境を越えることはありません。県境、つまり大牟田市と荒尾市の境は地元民でも分かりにくいですので、県境で何かしら途切れることは不便ではあります。

 また高専には車通勤ですので、長時間勤務になるとずっと校内に駐車となっていてファミリーとして不便でした。有明高専は街外れにありますからね。

 新年から研究や論文執筆に本腰を入れようと思うと、現在の自家用車1台体制では不便ということで、2台目を買うことにしたわけです。業務体制改善です。といっても、新車は経済的にしんどいので、地域内で乗り潰すつもりで安い中古車を買うことにしました。現有車のローンも完済しましたし。

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