感想文から論文まで、世の中にはレポート(書き物)という類のものが無数にあります。
文章・文体というものは、著者自身を表します。著者の生き様を表します。特に日本語は表現性が豊かな言語ですから、その人の人間性が如実に表れます。数式は一つでも、そこへ至る説明の文章は人それぞれです。自然科学の答えは一つでも、その思いは無数です。行間には、著者の思いと悩み、そして人生がちりばめられています。人が携わる以上、無色中立的なんて書き物は存在し得ません。
さて私、論文を書く際、引用文献には気を遣います。さらにはその文面を参考にすることもあります。しかし、そのままをCopy & Pasteすることはありません。倫理観というよりも、文体が性に合わないからです。どうにも合わなくて、私なりに表現をアレンジします。
そんなことしていると、しばしば、「文章が理科的ではなくて文学的すぎる」なんて批判されます。文学少年でも青年でもなかったんですけど、そうなる人生だったのかなぁと。自分は無意識でも、他人から見ればそうなのかと。
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