偏光サングラス

 先日、佐賀県鳥栖市にある九州シンクロトロン光研究センター (SAGA-LS)に研究打ち合わせに行ってきました。鳥栖プレミアム・アウトレットの正に隣です。アウトレットに行ったことがある人は、すぐ隣が日本有数の研究施設であることに気づかれましたか?

 帰りに、アウトレットで偏光サングラスを買って帰りました。

 有明高専に来てからの生活では東西の移動が多く、車の運転中に朝日や西日がよく目に入ります。前のメガネの時は眩しくて仕方なかったのですが、新しくしてからは耐えられるようになりました。それでも視界が確実とは言えないので、偏光サングラスを探していました。

 偏光? 一般には何のことだか分かりませんよね。それもそのはず、人間の目は偏光を認識できません。

 Eコースで電気磁気学を学んだ集大成の一つとして、電磁波の概念があります。電磁波を構成する電界は、地面に垂直なもの(垂直偏波)と水平なもの(水平偏波)の二つに分けられます。電磁波の波長の長いものを一般に「電波」と言い、短いものを「光波(光)」と言います。以前にも書いたように、電波と光は同じものです。つまり、偏波と偏光は同じものです。

 水面や物体への反射などによる眩しさは水平偏光に因るものが主体なので、偏光サングラスは水平偏光をカットするものです。

 かけとみると、おおーっ、視界がクリアです。

 これで郷里に帰ったとき、早朝に広島呉道路を通って広島方面へ向かい、仁保インターから仁保料金所を出てすぐの黄金山通りとの交差点(仁保インター入口交差点)の信号が朝日で眩しくて見えないという難題を克服できます。マニアックすぎて誰も知らないな・・・。

 それでは、偏波の方について考えてみましょう。地デシ放送の電波にも、水平偏波と垂直偏波があります。ほとんどの場合は水平偏波なのですが、一部で垂直偏波を用いているところがあります。水平偏波と垂直偏波はお互いに干渉しない(数学的に言うと、直交する)ので、垂直偏波は山などで電波の届きにくいところへのサポートが主な役割です。

 地デジ受信用の八木・宇田アンテナでは、バーが地面に水平ならば水平偏波用、垂直ならば垂直偏波用です。

 有明高専の周辺で観察してみましょう。有明高専を出たバスが坂を下って丁字路を右に曲がり、さらに萩尾公園の丁字路を左に曲がって大牟田駅方面に向かうところを、右に曲がって勝立方面に行ってみましょう。家々の屋根にあるアンテナバーが垂直に立っていますよね。この辺りは垂直偏波が飛んでいることが分かります。

 物事を学んでいくと、見える世界が広くなります。学ぶということは、人生の選択肢を増やすことです。

 そうそう、SAGA-LSのお話はまた後日ということで。

Views: 10

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA