阿修羅でござる

 今年度は、4年生(4E)のクラス担任を仰せつかっております。有明高専に鷹林は1人だけですが、

授業講師
独立研究者
クラス担任

と、3つの顔を持っています。阿修羅像ですね。なお部活動顧問は、研究奨励教員ということで今年はお休みしています。

 毎日、3Fの教員室と2Fの教室と1Fの研究室を、階段で行ったり来たり。一日にどれだけ階段を上下するのやら。正に阿修羅のような日々の忙しさです。

 どの業務も充実し、どれも気に入っていますけどね。しかしですねー、3つもあるとお腹いっぱいです。

 「ここで倒れても、神さまはきっと許して下さる」と学生さん達に言いふらしつつ、日々やっています。頼もしい学生さん達に支えられて、何とかやっています。はい。

アクセスカウンター変えました

 先週末から、アクセスカウンターが反応しなくなりました。

 訪問者0の日はたまーにありましたが、連続するということはなかったので、「おかしいな?」と思って、別のアクセスカウンターを導入しましたら、反応しました。

 というわけで、アクセスカウンターを変えました。

 これまでのカウンターで、訪問者数は3,482でした。総訪問者数は、新しいアクセスカウンターの値にこの数を足したものとなります。

よろしくです。

ベーキング(2/2)

 半日のベーキング後、1日かけて装置を冷ましました。放置しただけですが、真空は熱伝導しにくいので、装置チャンバー内部が室温まで冷えるのに1日かかります。魔法瓶と同じ仕組みです。

 そして数日後、装置制御機器を収めたラックの屋上に置いた真空計を見てみると、10-6 Pa台を示していました。ベーキング前が10-5 Pa台でしたから、1桁下げることができました。10-5 Pa台でもCVD装置としては十分ですが、研究用ですので真空を極めます。これより下は、頻繁にフタを開ける装置としては難しいです。良い感じです。

かもめ号は奥です。手前はみずほ号。共にラック屋上に置いた真空計が10-6 Pa台を示しています。
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ベーキング(1/2)

 今週初め、5月に引き続いて再度CVD装置整備のため、東北大学から高桑雄二先生にお越しいただきました。今回は、かもめ号のベーキング処理を行いました。

 真空装置において、高い真空レベルを求めようとすると、そりチャンバー内壁に付着している分子の挙動が最終的に影響してきます。特に水分子は取れにくく、そのままだと真空ポンプでいくら引いても真空は良くなりません。

 というわけで、真空チャンバー全体を真空引きを継続しながら加熱して、付着分子を脱離除去します。この作業をベーキング(baking)と言います。ベーキングをよく効かせて分子を脱離させることを俗に「チャンバーを枯らす」、できた状態を「チャンバーが枯れている」と言います。

 真空チャンバーはステンレスでできており、また内部を覗くためのガラス窓も付いています。これらは熱伝導率が悪いので、全体をアルミホイルで包んで、ヒーターによる加熱が満遍なく行き渡るようにします。真空装置に縁の薄い方がこのように装置がアルミホイルだらけになっている状態を不思議に思われますが、その理由はこのベーキングのためです。

高桑先生のご指導の下、学生さんがかもめ号をアルミホイルで巻いています。
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難しい学問

 申すまでもなく、教員は学問を教授するのが仕事です。わかりやすく教授するのは、腕の見せ所です。しかし高等教育ともなると、内容も高度になり、一筋縄ではいきません。誰しも暗中模索、試行錯誤しています。

 学校は、時間をかけてその難しい学問を修めるところです。難しさを克服するには、自分で乗り越えなければならない壁が存在します。教員はその幾分かのサポートはできますが、最後は自身の力です。

 「私が分からないのは、教えるお前が悪い」という人達がいます。私が歳を取ったのか、そんな人達が昨今多い気がします。しかしその人達から、自分の努力を聞くことはありません。

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後手復活

 最近、何かと後手に回ることが多いです。先手先手をモットーとしてきたのですが、気がついたら手遅れだったということが増えてきたようです。歳かな~と思いつつ、忙しいからだよね~と慰めつつ。

 ただし、「後手に回って不利になった状況を、どのようにして将来に上手く活用していくか」ということには長けてきたような気がします。

 人生、失敗や後悔は無数にあります。それらを一々後悔しても、タイムマシンが解決してくれるわけではありません。それよりも、目下得られた状況をどう活かして、自分の優位を創り出していくかです。

 さて、モンスター飲んで、また一仕事です。ただし、モンスターは中一日以上空けましょうね。

リアクタンス

 インピーダンス(Z)の虚数成分は、リアクタンス(X)です。Z = R + jX ですね。Xは2種類あり、コイルの場合はXL、コンデンサ(キャパシタ)の場合はXCと表記されます。これらは皆さんよくご存知ですね。

 さて、XCについて考えてみます。今までの人生、

XC ≡ -1/ωC ・・・(1-1)

としてきました。ωは角周波数、Cはキャパシタンスですね。

 しかし電気工学では、

XC ≡ 1/ωC ・・・(2-1)

と、負号をつけない方が主流のようです。知りませんでした・・・。

 英語のwikiは(1-1)メインで書いていますが、日本語のwikiは(2-1)メインです。英語の方が詳しく、参考文献も充実しています。時間があったら、文献を読んでみます。でも、時間・・・ないんですよね。次から次へと仕事が降ってきまして。

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