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静岡大学 増澤先生ご来校

 6/13(火)、静岡大学 電子工学研究所 (情報学部 情報科学科兼任)の増澤 智昭先生がご来校されました。3E対象のグローバルエンジニアリング講演のためです。本年度1回目です。昨年度はこちらこちらです。

 新大牟田駅にお出迎えし、そのまま本校へ。校内ご案内と軽い打ち合わせの後、講演へ臨みました。

ご講演中です。

 3E学生さん達にはベクトルが合ったらしく、ご講演は盛況に終わりました。

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2023年度 日本表面真空学会 九州支部学術講演会 (1/2)

 6/11(日)、2023年度 日本表面真空学会 九州支部学術講演会に参加してきました。前日6/10(土)から、6E 福田君と二人で会場の佐世保への旅となりました。

 福田君は、研究室創設3年目(3代目)にして、初の専攻科生です。私はと言いますと、前期中間試験の採点整理と来週の授業準備をのぞみ号もビックリのスピードで済ませましての出発でした。我ながらよく働きます。

 今回発表は福田君のみで、私はただの添乗員(ツアーガイド)兼写真係でした。

 まずは新大牟田駅から出発です。時間が惜しいので、在来線ではなくて新幹線で移動しました。新鳥栖駅まで九州新幹線つばめ号に乗り、そこから特急みどり号に乗り換えました。

新大牟田駅で時刻表を入念にチェックしています。さすがです。
乗り換えの新鳥栖駅で、特急みどり号が入線してきました。
乗っちゃいます。
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エアコンフィルター掃除

 暑くなってました。エアコンが欲しい季節になってきました。

 特に超高真空装置を2台も24時間運転している我が研究室では、ポンプの廃熱で夏はとても暑くなります。それなりに廃熱設備は作っているのですが、やはりエアコンがないとしんどいです。

 そんな季節に入る前に、業者さんにエアコンのフィルター掃除をしていただきました。あ、もちろん装置は一時停止です。危ないのでね。

 夏は、秋の学会に向けての研究の稼ぎ時です。暑さにめげずに頑張りたいと思います。

フィルターを取り外して掃除です。

Nice!! 真空

 みずほ号の真空度が、4.0×10-6 Paを切りました。Nice!! 真空です。

 もちろん、ずーっと引きっぱなしではなく、日々の実験の都度大気開放しての値です。なかなか素敵です。春先にベーキングした効果か、最近真空度は絶好調です。

 奥のかもめ号も10-6 Pa台に突入しました。みずほ号との差に関しては、かもめ号の方が性能が悪いというわけではなく、真空ポンプの組み合わせによる問題かと思います。

 信頼性工学で言うところの「補機(待機冗長系)」の概念に沿った設計と運転をしています。大小の真空ポンプを並列で動かしています。みずほ号よりもかもめ号の方が大小の排気量差が大きく、そのバランスの関係でちょっと悪くなるのかと思います。単独運転にすると良くなりますけど、万が一のトラブルに備えて、補機も運転させています。つまり、待機ではない冗長系ですね。

 いずれにしろ、市販の装置では良くても精々10-5 Pa台に入るか入らないか程度ですから、1桁以上性能が良いです。

手前がみずほ号、奥がかもめ号です。

OB指導

 今年のGWは最大9連休でしたが、本校では5/1(月)と2(火)は通常授業日でした。

 この期間、帰省してきた今春卒業生の塚嵜 琉太さんと実験し、現役学生さん達の指導もしていだたきました。有明高専では卒業研究期間が4年生後期からの1年半ですので、半年間上下4年生と5年生学年が交わることができます。培った技術と経験を代々伝えていくことにより、年を追う毎にレベルアップが期待できます。

お土産です。有名ですね。

 シリコンウェハーのカットから指導していただきました。この手の実験の基本中の基本ですね。私も割り疲れましたので、もう学生さん達に任せたく・・・。

まずはお手本。
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教員とは何か?

 「教員とは何か?」を考えます。

 教員とは、「教育に関するサービス業の一形態」と思います。一形態とは、家庭や習い事も教育の一環に含まれるからです。

 サービス業とはいえ、指導する立場ですし、常に若人を相手にしますから、ややもすると上から目線になりがちです。それは、サービス業としては御法度なのは言うまでもなく、かつ教員自身の人間的成長を妨げます。教員は決して王侯貴族ではありません。

 残念ながら、社会経験をまともに経ずに若い頃から先生ともてはやされてきた人の中には、いつの間にか精進を忘れ、長じて能力不足やまた迷惑行為で社会を困らせる人がいることは事実です。そんな人は、潜在的な劣等感からなのでしょうか、揚げ足取りが好きな傾向があります。組織に居ては最悪の人であり、最も恥ずべき行為ですね。

 燕雀安知鴻鵠之志哉。

 かくいう私ですが、教員としてやっていくには、如何にして自分を正すべきかにひたすら悩んでいた時期もありました。企業経験など様々なチャレンジと失敗を経て、この歳になってようやく、少しは自分に自信が持てるようになってきたかなと思います。

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九大総理工セミナー

 3/24(金)は午前中ちょっとだけ作業をして、午後から私は九州大学 筑紫キャンパスへ出張でしたので、研究室は午後お休みとしました。

 まずはベーキングを停止です。2日間お疲れ様でした。

5E有志が確認しています。最後までご苦労様です。

・・・てあれ? 2本のリボンヒーターの電源がスイッチOFFになっていました。反省材料ですね。

 さて続いて「九大総理工セミナー」ですが、筑紫キャンパスにある九州大学大学院 総合理工学府が毎年主催しているセミナーです。筑紫キャンパスは、メインキャンパスである伊都キャンパスからは遠く離れています。総合理工学府は学部組織を持たない大学院独立専攻でして、各地の高専専攻科を終えた学生さん達が多く進学しています。筑紫キャンパスは福岡県春日市にありますので、俗に「九大春日」と呼ばれています。JR大野城駅の目の前です。

 実は、次年度を1期生、すなわち今春の卒業生、として、総合理工学府と九州・沖縄地区の高専9校との間で連携プログラムが走ります。今回のセミナーは、そのコミュニケーションの一環として行われました。

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高桑先生ご来校 (2/3) ~ 高専ダゴと柳川への旅 ~

 翌日3/23(木)は朝から、ベーキング状況の確認と他の作業を行いました。無事稼働中を確認できたので、後は時間を待つだけとなりました。。

 昼食は、5E卒業生有志と高専ダゴに行きました。言わずと知れた有明(大牟田・荒尾)地域の名物で、その名の通り、本校有明高専が由来です。高専は全国各地にありますが、このようにブランド化しているのは珍しいと思います。

天下無双ですね。

 ただし、一番美味しかったのは、追加注文したやきそばでした。

 その後、柳川に移動しました。大牟田からは、西鉄特急に乗れば約15分と至近です。まずは名物川下りと行きました。

高桑先生は船頭で夢中でした。
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高桑先生ご来校 (1/3) ~ 真空ベーキング ~

 3/22(水)~25(土)の間、東北大学 高桑雄二先生のご来校いただきました。今回は、真空ベーキングの実地教育のためにお越し頂きました。以前にも同様の件でお越し頂きましたが、前回はかもめ号だったので、今回はみずほ号を行いました。月日を経て装置も安定稼働でき、学生さん達も使い慣れてきましたので、再度の教育でマスターするための機会としました。

 卒業式は経ましたが、5E・4E有志一同で行いました。

 3/22当日午前はWBCの決勝だったので、まずはそれが終わってからということにしました。校内事務方でも盛り上がっていました。

なんやかんや言っても、日本は野球の国です。
作業開始です。
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応用物理学会(8年振りX回目)

 第70回応用物理学会春季学術講演会に行ってきました。春の応物ですね。私のメイン学会の一つです。企業生活や高専に来てからのコロナ対応と研究室立ち上げ作業もありましたので、実に8年振りの参加、8年振りの全国大会となりました。

会場の上智大学 四谷キャンパスです。帝都東京のど真ん中です。
会場のメイン看板です。8年振りですよ、8年振り。長かった・・・(ノД`)

 この間、発表がハイブリッド形式に変更されてたりと、いやもう、過去の浦島太郎ですよ(※ハイブリッド形式の準備があり、タイトルページの写真は撮れませんでした)。なお、学生さん達は卒業式がありますので、私だけの参加となりました。

 田舎の高専からやって来たので、そこそこ話を聞いてもらえれば良いかと思っていました。秋は熊本で行われまして、学生さん達に頑張って欲しいと思っていますので、その事前調査ということでやって参りました。このコロナで学術の進捗も停滞していたことが、せめてもの救いかと。

 下記、共同研究2件を加えて計5件発表しました。最初の2件は、共同研究先の岡山理科大 中谷 達行先生の博士課程学生の福江さんです。直接お目にかかるのは初めてでしたが、非常に優秀な方でした。本来ならば私が露払いをするところですが、プログラムでは逆に編成されていました。

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雑誌コーナー

 ポスターコーナーに続いて、研究室に雑誌コーナーを作りました。狭い研究室はありますが、整備しております。

 私が所属している学会の学会誌を揃えています。学生さん達に手を取って覗いてみてもらえばなと。世の中の広さと、学ぶべきかつ目指すべき道の標になれば良いかなと。研究室所属したら、もうテストの点数を競う時期でも年齢でもありませんよ。

 と言いつつも、私はこの手の雑誌をあんまり読まない人なので、学生さん達には何か面白い記事があったら教えてもらえればなと。

 と言うのも、学生時代に恩師から、「論文雑誌を読むよりも、教科書を読みなさい」と教えられことを何となく律儀に守っておりまして。論文雑誌は最先端のことではありますが、最先端はグレーゾーンです。ホントかもしれないしウソかもしれない。まあそれが面白いことではありますが。一方で教科書は最先端のことではないですが、まず間違いはない。先でバタつくよりも、しっかりと基礎を固めなさいということで。

 いやいや、話が変な方向に行きました。雑誌コーナーは、元に立ち戻って、道しるべとしてですね。

それなりに映えるかと。
地震対策もしています。