前回の続きとして、分権と集権について掘り下げてみます。
地方分権に絡めて、「地方創生」とかという言葉が世に出て久しいです。これって別に、日本史の中では特に珍しいものではありません。
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前回の続きとして、分権と集権について掘り下げてみます。
地方分権に絡めて、「地方創生」とかという言葉が世に出て久しいです。これって別に、日本史の中では特に珍しいものではありません。
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開講期が瞬く間に過ぎ去り、春休みとなりました。だからといって教員の仕事が減るわけではありませんが、学生の皆さんはゆっくりできる時期と思います。
この時期です。ちょっと専門から離れて、歴史からこれからを考えてみましょう。
昔々高校の時、世界史の先生が仰せになったことを今でもはっきりと覚えています。「歴史は、中央集権と地方分権の繰り返しだ」と。
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有明高専では4年生後期から1年半の間、卒業研究を行います。研究とは、それまでに行っていた座学とも学生実験とも違うものです。そもそも、「研究」って何でしょうか? 考えてみましょう。
私は博士であり、プロの研究者であります。そもそも、私がなぜこの道を志したのから始めましょう。
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春も射程距離に入り、進学や就職の準備をし始める頃になりました。これらについてちょっと考えてみたいと思います。
昔々の大学時代、あるお世話になった人によく言われました。「手段と目的を間違えるな」と。
目的は、手段の無限の積み重ねを経て、最終的に得られるものです。目的というのは実は遠くにあるもので、現在地から見れば漠然とぼやけています。他方、手段は目前にあり、把握するのは簡単です。そう、手段を目的とするのは非常に簡単で、たやすい拠り所にできます。
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ホームページを引っ越しました。
しばらくデザインにバタバタします。
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毎週、高専教員と地元企業の方々との交流を目的としたオンラインサロン会議が行われています。縁あって、ほぼ毎回参加させていただいております(※忙しいと、時々忘れます。ごめんなさい)。
先週の回では、「電気化学(Electrochemistry)」の話が出ました。電気化学、そう、私の博士号取得分野です(※正確には、その中の「光電気化学(Photoelectrochemistry)」)。
とはいっても、博士号を取ってからは、世の流れに身を任せて物理や電気にシフトしてきましたので、今や電気化学とは疎遠になっています。同窓会で話を聞くらいです。でも、当時の電気化学だけの知識力に、己の限界を感じていた(= 独立研究者として生きていけない)のもまた事実ですけどね。
会議では、ふと企業の方から電気化学について問われることになりましたが、スイスイ答える自分がいました。まあ、そりゃ一応、博士ですからね・・・。川は涸れても、水源はまだ生きているようです。
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今週、学生の皆さんは学年末試験に勤しんでいますが、私の方は佐賀県鳥栖市にあります「佐賀県立九州シンクロトロン研究センター」、略称「SAGA-LS」という放射光実験施設で実験です。ゲストハウスに泊まり込みながらです。
何やるかって? 炭素材料の光電子分光(photoelectron spectroscopy)です。
一般に、物質に光(電磁波)を当て、その透過、吸収、反射などを測定して物質の化学状態や構造を調べることを、分光学(spectroscopy)と言います。光は波長によって、X線などの放射線からコタツでお馴染み赤外線まで分類されます。波長により物質(含生物細胞)への化学的・物理的・生物学的作用が異なりますので、目的に応じて波長を選択します。レントゲン写真も、広い意味では分光学の一つです。
光電子分光では、一般にX線と呼ばれている放射線の一種を使います。私は、光電子分光法の他に、レーザーを使うラマン分光法(Raman spectroscopy)を専門にしています。そう、物理・化学・電気の時空の狭間に生きる人間です。
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学年末試験突入です。でも今回は、テストではなく、レポートについて考えます。
普通科と実業科のハイブリッドとも見なせる高専では、座学と同程度に実験・実習があり、最後にレポートが課されます。私もいくつかの実験・実習授業を担当しており、レポートを指導かつ評価する立場にあります。
座学からのペーパーテストでは、個々の能力を見分けるのは難しいです。丸覚えさえすれば何とかなりますから。しかし、レポートはそうはいきません。実力差が如実に表れます。たとえコピペをしても、自分の言葉で書いていない文章はすぐ分かります。論旨が繋がっていないし、似合わない文章は宙に浮くものです。
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あっという間に仕事納めとなりました。私にとっては、変化の大きい、激動の1年でした。
思い起こせば1年前は、メーカーの品質部門の会社員でした。有明高専のことなど知る由もなく。
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来週から学年末試験です。授業も、試験後の答案返却を除いてあと1回です。
これまでどの授業も、教科書をベースにしたPowerPointスライドショーで行ってきました(※こんな感じで)。印刷配布しつつ、アニメーション付きスライドショーでそれを説明と。電気磁気学のような三次元ベクトルの動きが重要になる科目にとっては、アニメーション機能は便利なものです。板書しかない時代だったら、授業できる自信は到底なかったです。無理でございます。良い時代です。
PowerPointスライドショーとの出会いは、遡ること大学院修士1年(M1)の時です。M1で聴衆として参加していた修士論文発表会の際に、他研究室がアニメーション付きで初めて披露しました。皆、「何だあれは!?」でした。PowerPoint自体は以前からありましたが、発表は印刷OHPの時代でした。正に時代の移り変わりに直面しました。
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受験シーズンですね。
いい歳をしてなんですが、私、今もって「勉強しなかったこと」にうなされる夢を見ます。潜在意識の中での後悔なんでしょう。
さて、ここ有明高専は創造工学科という総合学科制です。2年後期からの専門コース配属で希望のコースに行くために、入学早々必死に勉強している学生さんも多いことでしょう。
でも制度の反面として、希望のコースに行けない学生さんも当然出てきます。
それって人生のマイナスなんでしょうか? 私はそうは思いません。
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NHKのブラタモリを毎回楽しく見ています。昨日はしまなみ海道で村上水軍の話でした。準地元の話なので大体知ってました、はい。
次回はなんと、我が故郷、呉ではないですか!! Don’t miss itですね。
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