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吉田学術教育振興会

 11/18(木)に、財団法人吉田学術教育振興会の令和3年度学術奨励金の贈呈式に行ってきました。本振興会は、久留米の大電株式会社創業者である吉田直大氏により昭和60年に設立された歴史ある財団です。本奨励金は、福岡県内の大学、工業高等専門学校、ならびに公立の研究機関等に在籍する人を対象にしています。

 今回は、私を含めて5名が受賞しました。有明高専からは、平成17(2005)年のI 原 武嗣先生以来16年振りの受賞となりました。

 贈呈式では、授与の他に研究内容のプレゼンテーションを行い、互いに議論を深めました。帰路でも意見交換をしました。

 受賞の栄誉に恥じぬよう、研究を頑張っていきます。なお詳細は、11/27(土)付の西日本新聞 筑後版にも載りました。

式場の大電株式会社本社玄関です。緊張しました。
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2期生配属されました

 研究室の第2期生である4E学生さん達(創造工学科3期生)5名が研究室配属されました。宜しくなのです。

 高等教育は、研究室配属されてからが本番です。それまでの生活は序章であり、成績は仮の姿です。

 それまでの成績は特に気にしません。丸暗記で要領よくこなした100点よりも、地道に不器用に苦労して得た60点の方がはるかに価値があるからです。テストなんてものは、正解が既に分かっていることを時間内に効率よく解くことを求められるだけの、クイズの一種です。世の中には、時間をかけないと分からないことや、またいくら時間をかけても分からないことばかりです。クイズ王が世の中を救いますか?

 例えば、電気磁気学で本当に必要なものはMaxwell方程式ですが、これを解くのは時間がかかるので試験問題は作りにくいです。そう、テストは必要悪でしかありません。

 研究室配属されてから大きく成長する学生さんもいれば、その逆もあります。じっくり考える研究活動は、大器晩成を引き出します。

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九州・山口プラズマ研究会

 11/6(土)・7(日)に長崎県佐世保市にて、「第37回九州・山口プラズマ研究会」という研究会に参加、講演してきました。九州と山口県のプラズマ研究者の集まりでした。 中国地方のセンター広島県出身の立場からすれば、「山口取るなよ~」ですけど。

https://annex.jsap.or.jp/kyushu/sympo/sympo_211106.html

 コロナで会議関係はオンラインばっかりだったので、通常の口頭講演は久しぶりでした。まあ、毎日授業で90分しゃべってはいますが。

 佐世保へは、鳥栖駅まで出てから特急に乗り換えていきました。生まれたときには新幹線は既にあり、広島県には在来線の特急はなくなっていました。そのため在来線特急に乗ることは、結構楽しみなのです。

鳥栖駅で「特急ハウステンボス & みどり」号に乗ります。
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研究と人気

 これまでの研究人生、「電気化学」とか「プラズマ」とか、学際的な分野を渡り歩いてきました。いずれも従来からの伝統的な自然科学分野の縦割りでは、分けにくい分野です。そしてこれら分野に共通するのは、「人気がない」ということです。

 偏屈な人でない限り、化学科の人は化学、物理科の人は物理、電気科の人は電気、というように、各科分類が容易にイメージできる研究分野が人気です。

 高等教育は、研究室に入ってからの生活が本番です。クラス単位の座学は序章でしかありません。ただし研究分野の選択は、その序章の段階で行われます。ですから研究分野によっては、それまで学んだことのないようなことがたくさん出てきます。

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魚沼産コシヒカリとBrainstormingとAufheben

 まだ続くグルメ話です。No. 4。フォーッ!!

 魚沼産コシヒカリを買いました。言わずと知れた最高級ブランド米です。

 他のお米より抜けて高いです。しかし食材一般の広い観点から見ると、お米という食材は量の割に安価な食材です。

 味わって食べてます。炊飯器も、いささか古くはなりましたが、拘っています。量で食べる歳ではないので、ここ数年考えるようになりました。

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仙台味噌

 グルメシリーズ第3段!! 仙台味噌です。1はこちら。 2はこちら。

 研究者という職業人は、博士号を通行手形にして、己の才覚のみを頼りに世界中を回って武者修行をし、自身を磨いていきます。「もののふ」ですね。終身雇用制がまだ制度としても脳裏の深層心理としても存続している日本人の感覚からすれば、不思議な人種ですね。

 転職数が多いことは日本人未だ大多数の感覚からは敬遠されがちですが、世界的には歓迎されます。だって、行先の相手が才能を認めてくれないと転職できないんですから。

 頼るべきは己のみ。相手が大金を支払っても良いレベルになるように、日々研鑽していくまでです。

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ドライクランベリー

 ドライフルーツは美味しいですが、量が少なくて高いのが難点です。

 しかしその中のクランベリーは、一粒が小さくて数があり、お得です。ハマる味です。

 クランベリーの赤い実♪

ふるさと納税で手に入れた有田焼のお皿と共に。

教材と研究

 教材は全てオリジナルで作っています。教科書は一応指定していますが、これは主に最終確認と自習用です。最終確認というのは、私自身が誤って理解していないかを確認することです。自習用とは学生さんので、私の伝達法だけでは理解が偏ってしまうかなと恐れるからです。高等教育は高度な分、教授法も千差万別です。

 初等教育、たとえば1 + 1 = 2というのは、誰が教えても大差ないと思います。しかし高等教育となり、内容も高度になってくると、上述のように教授法は千差万別ですから、教える側の力量が効いてきます。何を教えるかよりも、「誰が教えるか」です。

 力量がないと、教科書の字面だけを追って授業することになります。教科書というのは、人類が長年に渡って積み重ねてきた知見をコンパクトにまとめたものです。人類は成功よりも失敗を多く積み重ね、その失敗を都度乗り越えてきたことで、現代の高度文明があります。

 教科書は、失敗をほとんどカットして、成功事例のみを集めたものです。皮肉な話ですが、基本的にそれだけを読んで真に理解できるようにはできていません。失敗せずして成功することなんてないのですから。失敗事例まで組み込んでしまうと、分野によっては、教科書の厚さは富士山よりも高くなるかもしれません。

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CLコースにこんにちは

 本日、5年CL(応用化学/環境生命)コースへの乗り入れ授業「電気工学基礎II」の第1週を行いました。

 化学の世界に戻ってくるのは、博士号を取って以来です。どうも、帰ってまいりましたー。

 電子工学の基礎をやります。トランジスタを使うやつですね。電子工学って、化学の素養があると、割合親しみやすいんですよね。だって、トランジスタ材料を用意するのに化学要りますから。

 固体物理的数式祭りやガチガチ回路計算のアプローチではなく、化学をベースにして、できるだけ数式を使わずに視覚的にやっていきまする。

表紙でござる。

 半年間、よろしくです。

 え? 「Eコースでは数式ガチガチでやっているやないか!!」ですって? だってー、仲良くなるのに数式は要らないでしょ。

 さあ、CLでタクトを揮いますよ。

後期授業始まりました

 今週から後期授業が始まりました。

 2ヶ月の夏休みがあり(※仕事自体は休みではない!!)、久しぶりに90分授業フルでしゃべりました。2コマもあったら、もうその日はささっと帰宅して爆睡です。

 後期となり、2年生のコース配属も決まりました。顔合わせは予定が合わず欠席しまして、かつ2年生の専門授業も担当していないので、2Eの皆さんとはまだ面識なしです。

 カバンを買いました。貨物列車っていいですよね~。

カープ坊やと共に。

 それにしても、計画的に仕事をやっていかないと、こなせないですー。

オープンキャンパス2021

 昨日はオープンキャンパスでした。

 中学生と保護者様のペアに、所属Eコースの電子分野の説明をしました。昨年は初年度だったので自身がオープンキャンパスしてましたが、今年はバッチリ説明担当でした。全12回の説明機会のうち、研究室学生達2人と4回ずつのローテーションで。

情報通信をテーマに。理論を添えて。

 説明のコンセプトには「楽しさ」や「分かりやすさ」を求めるのがありますが、私は「これから乗り越える高い壁」をコンセプトにしました。中学生にはちょっと難しかったかもしれませんが、高専生活でできるようになりますですよ。

佐賀県工業技術センターでラマン分光

 夏季休講最終日の本日は、佐賀県工業技術センターラマン分光(Raman spectroscopy)測定に行きました。夏季休講中といっても、教員はぜーんぜん休みではないのは先に述べた通りです。

 先日SAGA-LSで熱処理&測定した試料を、今度はラマン分光測定です。SAGA-LSで行った光電子分光は、対象原子と結合する原子(主として第一隣接原子)間の結合エネルギー(binding energy)を測定し、その変化から対象原子の化学結合状態ひいては試料の化学構造を考えていくものでした。

 これに対してラマン分光法は、もっと大きなスケール、すなわち対象分子やその集合構造の幾何学的対称性から化学構造を考えていきます。

 どちらも分光法(spectroscopy)というくくりでは一緒ですが、試料に与えるエネルギーとその結果出てくるエネルギーの大きさが違います。専門的に言いますと、電子励起と振動励起の違いです。各測定法には長所もあれば短所もありまして、一つの測定法だけでは分からないことや見えないことがありますので、複数の手法を用いて複眼的に研究を進めていくのです。

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