文書管理体系と非常事態

 今回の地震のような未曾有の災害などの非常事態に遭遇した際は、日頃の訓練が活かされると言われます。確かにその通りではありますが、その訓練を確かなものにするための土台となる文書の管理体系化ができているかについては見過ごされやすいです。

 訓練の際に、「弛んでいる!!」などと小言を言っても意味がありません。精神論は、愚者の安易な拠り所です。誰でも言えます。

 ISO9001:2015では、「認識」という用語が出てきます。これは「関係者全員が品質に関する事項を理解しておく」ことです。言い換えますと、「いつでも、どこでも、誰でも、必要な際に必要な文書を手に入れられる」環境を整えておくことです。新入社員とベテランの区別があってはなりません。いくら高名ご立派な文書を作っても、活かされなければ何も意味もありません。

 まあ毎度言っていることですが、ちゃんと授業でやってるんですけどね・・・。

ISO9001:2015の専門用語です。
続きです。
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地震が来ました

 目下盛んに報道されている熊本地震は、こちら有明にも来ました。昨日7/28(火)16時過ぎ、前期末試験期間ということで居室で試験問題を作っていたら、突然スマホから緊急地震速報が鳴り響きました。

 「どこかで地震かな?」と思ったのも束の間、自分の足下が揺れに揺れました。後の報道では、震度4だったそうです。

 東日本大震災を仙台で直に経験しているので、落ち着いて行動できました。天井から粉が降ってこないところを見ると、まだ被害は抑えられているかなと。仙台のときは粉まみれになりました。

 校舎は外廊下なので、外へ出て周囲を歩いて確認しました。火の手は上がっていなくて安堵しました。試験期間中ということで、ほとんどの学生さんは早々に帰宅していたのも幸いでした。時間割は通常一日4コマですが、試験は最大3コマまでなので。

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メガネを新調しました

 こちらに来てから間もないときにメガネを買いました。それも時を経てコーティングの剥がれが目立ってきましたので、この度新調しました。

 メガネ屋さんに行きました。

 店内でまずはフレームを選びました。昨年辺りから老眼が入ってきたようで、トランジスタやコンデンサの型番を示す刻印が見えなくなってきました。というわけで、近くを見たいときは裸眼で見られるように、レンズを跳ね上げられるタイプのフレームにしました。日本のメガネの一大産地である福井県鯖江製のものを選びました。お高かったですが、生活必需品であり仕事道具でもあるので、出費を惜しむわけにはいきません。

 続いて度数検査をしました。すぐに終わるかと思いきや、どうも乱視が入っているようで、その確認と調整に結構時間を要しました。自覚症状はないのですが、乱視ってそういうもののようですね。

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情と理の狭間で

 これまでの人生、色々なところで色々な仕事をしてきました。大学院、大学付置研究所、企業、そして高専と。

 中でも一番自分が勉強し、また成長したなと思うのは、自ら望んだことではないですが、企業で品質管理業務に携わったことです。企業ですから人事や組織は経営戦略の下で都度変わりますが、尊敬する同僚、尊敬する上司の人達に恵まれました。

 アカデミックの世界は、彼らよりはるかに学歴の高い人達ばかりです。では人事がベストに働いているかというと、そうと言えないことが多いかと思います。残念ながら、「お客様にしっかり対応できるか!?」という視点が決定的に欠けてしまうからです。「学生ガー」が大好きですから。

 そんな経験もあって、学生FirstFMEAを脳内で回して、自身の行動指針(哲学)を建ててきました。

 学歴って何なのでしょうね?

 では何故、わざわざアカデミックの世界に戻ってきたかというと、この世界に忘れ物をしていたからです。7年目、その忘れ物をようやく取り戻せそうな環境を得てきました。

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旧律令国のアイデンティティー

 日本国は47の都道府県から構成されています。「県民性」という言葉にあるように、各都道府県毎に言葉だけでなく人の気質も違います。しかし、現在のような都道府県制度になったのはさほど古くはなく、1888年(明治21年)からです。150年も経っていません。

 都道府県の確立以前の約1000年もの間、日本はより細かい律令国(令制国)で構成されていました。郷里の広島県は旧安芸国備後国、福岡県は豊前筑前筑後の3カ国から構成されてます。四国は律令国制度でも都道府県制度でも4つで変わりませんが(※都道府県制度の試行錯誤時期を除いて)、大抵の都道府県は複数の律令国から構成されています。

 一概に県民性と言っても、やはり1000年の律令国政度に基づいています。広島県の安芸と備後では、気質に差を感じます。江戸時代の幕藩体制下では、安芸国全域と備後国の一部は広島藩浅野家、備後の南部は福山藩でした(※ただし備後には天領などもあり)。福山藩の藩主家は移り変わりましたが、基本的には徳川親藩で三河国出身だったので、福山の言葉の語尾は「みゃー」です。企業時代は福山でしたが、「ここは広島県か!?」と言葉の違いに驚いたものです。

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北九州市若松区への旅 with 九州沖縄地区高専体育大会 (3/3)

 更に続きです。折尾駅に着きました。筑豊本線との乗換駅です。かつて折尾駅は鹿児島本線と筑豊本線が十字に立体交差する日本初の立体交差駅で、複雑な駅構造として知られていました。しかし近年高架化されました。両線が交差しているのは変わりませんが、筑豊本線の方は高架駅部分を避けるように迂回され、南側を福北ゆたか線、北側を若松線と愛称をつけられました。

折尾駅の若松線ホーム。離れた鹿児島本線ホームが見えます。
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北九州市若松区への旅 with 九州沖縄地区高専体育大会 (2/3)

 続きです。競技が午前中のみであったため、午後以降は時間ができました。そこで洞海湾を巡る散歩をしました。まずは若戸渡船に乗りに行きました。若松側の乗り場である若松渡場へ向かいました。

若松渡場です。若戸大橋の下にあります。

 100円の運賃切符を買って、渡船に乗りました。戸畑側は正面視界にあり、乗船時間は3分ほどでした。

渡船から。正面に戸畑側の戸畑渡場が見えます。乗船時間は3分ほどです。
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北九州市若松区への旅 with 九州沖縄地区高専体育大会 (1/3)

 7/17(金)~19(日)は、九州沖縄地区高専体育大会の陸上競技に顧問として引率参加しました。場所は、福岡県北九州市八幡西区にある北九州市立本城陸上競技場(黒崎播磨陸上競技場 in HONJO)でした。3日間開催で通うにはちと遠いので、2泊3日の遠征となりました。

競技場に着きました。
フィールドです。

 陸上競技は日本陸上競技連盟からの熱中症対策として、午後日中の競技開催を避けようになってきています。高専部門も例外ではなく、競技は初日は17時からの開会式後に男子5000 m、2日目と3日目は午前中のみとなりました。

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鉛フリーはんだ

 1000年に一度の美少女とか、毎年最高の年となっているボジョレー・ヌヴォーとか、時間的感覚に疑義が生じる現代です。しかし真に1000年に一度の大発明といえば、鉛フリーはんだです。ノーベル賞をもらえてないのが不思議なくらい。

 電子回路の作製に欠かせないはんだは、考古学的には紀元前からあったそうです。はんだは鉛と錫との合金で、融点が金属としては低いのでちょっとした加熱で溶けて、またすぐ冷えて固まります。導電性があるので、回路配線の接続にはなくてはならない存在です。

 しかし鉛には毒性があります。代表的な例として、塩基性炭酸鉛2PbCO3・Pb(OH)2、通称鉛白の話があります。

 鉛白はその名前の通り、綺麗な白色の粉体です。古来、女性のおしろいに使われてきました。「色の白いは七難隠す」と言われますからね。しかし鉛白が鉛物質であることには違いないので、肌を通じて鉛の毒性が吸収されます。「佳人薄命」という言葉は、正に鉛白による鉛中毒と繋がっています。

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熊本高専熊本キャンパス訪問

 7/15(水)は午前の授業を終えてから、南のお隣さんの熊本高専熊本キャンパスへ行ってきました。水曜日は午後から空いているため、部活のお遣いでした。授業は4Eの電気磁気学IIでして、最終項目であるポインティングベクトルから電磁波の応用(偏波)までを行いました。その後研究実験を少し済ませて、出発しました。熊本高専へは全くの初めてでした。

 4E教室にて板書です。スライド授業が基本ですが、板書で補っています。スクリーンは写っていませんが、右手側にあります。

 有明から熊本へは、九州道経由で1時間かかりませんでした。北方面にはしょっちゅう行きますが、南へは数少なくて旅路は新鮮でした。

着きました。
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教育は国家の礎か?

 「教育は国家の礎」とか「教育は国家百年の計」など、教育の重要性を説く言葉があります。日本が世界で最も注目される国の一つ、マレーシアのマハティール元首相が掲げたLook East Policyに示される目標とされる国となったのは、長い歴史を紡いできた先人達の叡智の積み重ねが合ったからです。

 しかし一方で、日本は教育への公共投資がとても低い国としても知られています。反面、家庭の教育支出額は世界トップクラスです。

 高等教育機関の一つである高専は、全国に50数校あります。広い全国、各校の評価は様々でしょうが、有明は地元の大牟田・荒尾から高い評価と敬意を受けています。実際に地元出身の学生達のレベルは感心するほど高いです。

 そんな中、先日の大雨により校内で複数の雨漏り箇所が生じ、機器損壊が報告されました。幸い、自分関係では被害はありませんでした。しかし、敬意を集める教育機関が雨漏りで機器損壊なんてねぇ・・・。

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実践的教育とは?

 世の中で、「実践的教育」、言い換えれば「実学」という言葉を聞くことが多々あります。しかし私はこの言葉の意味がイマイチよく分かっていません。伝統的な講義教育手法に対する単なるアンチテーゼのようにも聞こえます。「座学なんて意味ねーよ」的な。

 とはいえ高専はその存在意義から、実践的教育というものをリードしていく立場にあります。所属するエネルギーコースのカリキュラムを見てみますと、その実験・実習授業には2つの流れが併行して存在しています。

 一つは毎週の学生実験です。345年と毎学年あります。私は4年をずっと担当しています。これを仮に「A実験」と呼ぶことにしましょう。A実験は毎週決まった実験テーマをこなして、取得したデータをレポートにまとめて考察していくという、世間一般的な学生実験です。もう一つは少し長いスパンで、1クォーターで1テーマ、すなわち半期授業では2テーマが標準的で、もの作りからレポート・プレゼンテーションへ体系的に仕上げていくというものです。これを仮に「B実習」と呼ぶことにしましょう。実践的教育とは、B実習を指すのかなと思っています。

 B実習に属するのは、3年生前期の専門創造演習、同後期の課題研究、4年生前期の創造設計基礎演習、そして5年生通年の電気電子設計です。これらのテーマは長ずるにつれて、枠が決められたものから自由裁量の度合いを増やしていきます。最終段階は卒業研究ですね。4年生後期にB実習がないですが、これは卒業研究が始まるからです。

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