Author Archives: 鷹林 将

受験は勉強に非ず

 普通科の進学校では高校3年ともなると、受験勉強にまっしぐらです。普通科では通常、職業訓練は行わないので、進学してから職能を身につけます。

 一方、高専はその名からして、高度な実業学校です。普通科並み、いや大学レベルの専門教育と併行して、実習・実験という形の実務教育を行っています。通常、高校+大学の7年間を要する内容を、教養的な部分は幾分削られはするものの、5年間で済ませますので、カリキュラムは非常に厳しいです。高専教員4年目ともなると、そんな環境に慣れてきて鈍感になってきましたが、新しく入ってきた方の視点を伺うと、やはり厳しい世界だなと改めて思います。

 そんな高専の成績上位学生さん達は、とても感心するほど優秀です。当然進学して、さらなるレベルアップを図りたいと思うのは自然の成り行きでしょう。その一方で、厳しいカリキュラムは普通科のような受験体制を設けることを妨げます。

 そこで進学、つまり大学3年次編入制度では、推薦制度が充実しています。成績優秀であれば、面倒なペーパーテストを省略できます。これはとても優れた制度だと思います。

 何故なら、「受験は勉強に非ず」だからです。

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仕事は何故減らないか?

 公務員というのは、基本的に個性を否定します。わかりやすく言うと、「○○さん特有のリーダーシップ」というのを認めません。公に資するということと、リーダーシップは矛盾することがあるからです。それは、何かしらリーダーシップを取るということは、何かしら方向性がありバイアスがかかります。公平を大前提とする公務員には相応しくないことになります。

 リーダーシップは特別職、つまり市長などに求められます。選挙で選ばれたのですから、バイアスがかかっていても、それが公約に基づくのなら大義名分が立ちます。

 リーダーシップに最も求められることは何か? それは何かを始める能力よりも、何かを終わらせたり、縮小したりする勇気だと思います。何かを始めることは、意外と容易いものです。しかし何かを終わらせたりすることは、とても勇気が要ることです。自然は変化を嫌うのです。たとえ現状が良くないことであっても。

 何かを始めることは部下に任せて、リーダーには、何かを終わらせたり、交通整理をしたりして責任を取ることが最も必要だと思います。

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入学式とパン祭り

 ちょっと時間が経ってしまいましたが、4/6(木)は入学式でした。生憎雨天で、桜は散ってしまいました。世界的に入学は9月なのですが、やはり日本のスタートには桜がよく似合います。早々に散るのがちょっと困りますね。北国だったら良い感じに時期が合うのですけど。

桜は散ってしまいました。

 ところで、校内の売店がコンビニ化されました。売り場面積も拡充されました。日本三大春祭りの一つである「ヤマザキ春のパン祭り」が開催されています。

コンビニ化しました。
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自立と信頼

 前回の続きです。

 若人には家族以外に頼れる大人が必要なのだと述べました。

 その年頃、つまり十代から、人には自立心が宿ります。俗に、反抗期っていうやつです。

 しかし自立心といっても、すぐに独りで世の中を立ち回り、ご飯が食べられるわけではありません。理想と現実との乖離です。

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教員とは何か?

 「教員とは何か?」を考えます。

 教員とは、「教育に関するサービス業の一形態」と思います。一形態とは、家庭や習い事も教育の一環に含まれるからです。

 サービス業とはいえ、指導する立場ですし、常に若人を相手にしますから、ややもすると上から目線になりがちです。それは、サービス業としては御法度なのは言うまでもなく、かつ教員自身の人間的成長を妨げます。教員は決して王侯貴族ではありません。

 残念ながら、社会経験をまともに経ずに若い頃から先生ともてはやされてきた人の中には、いつの間にか精進を忘れ、長じて能力不足やまた迷惑行為で社会を困らせる人がいることは事実です。そんな人は、潜在的な劣等感からなのでしょうか、揚げ足取りが好きな傾向があります。組織に居ては最悪の人であり、最も恥ずべき行為ですね。

 燕雀安知鴻鵠之志哉。

 かくいう私ですが、教員としてやっていくには、如何にして自分を正すべきかにひたすら悩んでいた時期もありました。企業経験など様々なチャレンジと失敗を経て、この歳になってようやく、少しは自分に自信が持てるようになってきたかなと思います。

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令和5年度開始

 令和5年度が始まりました。といっても4月は土日からのスタートですので、実質稼働は明日4/3(月)からです。

 研究室学生さん達は、後期に新4Eが入ってくるまで6名体制となりました。今年度は研究室3年目にして、初めて専攻科生を1名迎えることになりました。

 卒業生は、ポットを残して去って行きました。タコ足配線にしてブレーカーを落とさないよう、大事に使っていきます。大丈夫、実験装置は別系統です。

結構電力を使いますので、要注意。

 新年度といえば、異動ですね。長年の共同研究者である小川 修一先生が、日本大学 生産工学部 電気電子工学科 准教授として独立されました。

 吉冨 貴司先生は福岡県立八女工業高等学校です。近くですね。

 それぞれの新たなスタートです。

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技術職員さん

 技術職員さん、以前の言葉で言うと技官さんは、縁の下の力持ちです。研究活動他を遂行していく上でなくてはならない存在です。学生時代から現在に至るまで、腕利きの技術職員さん達には大変お世話になってきました。

 学生時代は化学系でしたから、ガラス器具をよく作っていただきました。化学実験にガラス器具は欠かせません。設計したちょっと煩雑な器具も難なく作っていただきました。必要なガラス器具のイメージ設計(スケッチ)はできますが、我ながらガラス細工は下手なので、専ら技術職員さん頼みでした。

 いや、練習はそこそこしたのですが、どうも向いていないらしく。ただし、電気化学のAg|AgCl参照電極だけはお手の物ですけど。

 長じて物理や電気方面にシフトしてきてからは、電気回路製作もお願いしてきました。素人だった電気回路設計も懇切丁寧に教えていただき、今や授業してますもんね。不思議なものです。

 こちら有明高専にお世話になってからも同じです。実験・実習授業から研究室の整備まで大変お世話になってきました。

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空港オフィス

 日本の端の方である九州にいると、出張は飛行機が多くなります。もう福岡空港へ何度通ったか。この3月も東京を2往復しました(KRIS2023応用物理学会)。もう目を瞑っても歩け・・・はしないか。

 ただし、出張してどこにいようとも、仕事は降ってきます。よくもまあこれだけメール来るよなと。最近は、メールを返信したり、書いたり、整理したりするのがめんどくさい、ていうか大変なので、Teamsチャットで個々対応しています。

 ちょっと話がずれましたか。このコロナの3年間、唯一喜ばしかったことは、リモートワーク制度の確立ならびにそのソフトウェア環境(Microsoft Teams、Google Classroom、Google Meet、Zoomなど)の充実です。一々会議で拘束されることが少なくなりました。たった少しの会議でその日一日拘束されるなんて、不合理であり、困ることこの上ないですから。

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高桑先生ご来校 (3/3) ~ TSMC工場と阿蘇山への旅 ~

 3/25(土)最終日は、車で熊本へ行きました。昨今話題持ちきりのTSMC工場の建設現場見学をメインに行きました。まあ要するに、ただのお上りさんです・・・。

遠くにTSMCが見えます。
5E有志と高桑先生で記念写真。
近くには牛さん達がいました。

 牛さん達がたたずむのどかな風景の中に、突如としてできた世界の大工場です。

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九大総理工セミナー

 3/24(金)は午前中ちょっとだけ作業をして、午後から私は九州大学 筑紫キャンパスへ出張でしたので、研究室は午後お休みとしました。

 まずはベーキングを停止です。2日間お疲れ様でした。

5E有志が確認しています。最後までご苦労様です。

・・・てあれ? 2本のリボンヒーターの電源がスイッチOFFになっていました。反省材料ですね。

 さて続いて「九大総理工セミナー」ですが、筑紫キャンパスにある九州大学大学院 総合理工学府が毎年主催しているセミナーです。筑紫キャンパスは、メインキャンパスである伊都キャンパスからは遠く離れています。総合理工学府は学部組織を持たない大学院独立専攻でして、各地の高専専攻科を終えた学生さん達が多く進学しています。筑紫キャンパスは福岡県春日市にありますので、俗に「九大春日」と呼ばれています。JR大野城駅の目の前です。

 実は、次年度を1期生、すなわち今春の卒業生、として、総合理工学府と九州・沖縄地区の高専9校との間で連携プログラムが走ります。今回のセミナーは、そのコミュニケーションの一環として行われました。

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高桑先生ご来校 (2/3) ~ 高専ダゴと柳川への旅 ~

 翌日3/23(木)は朝から、ベーキング状況の確認と他の作業を行いました。無事稼働中を確認できたので、後は時間を待つだけとなりました。。

 昼食は、5E卒業生有志と高専ダゴに行きました。言わずと知れた有明(大牟田・荒尾)地域の名物で、その名の通り、本校有明高専が由来です。高専は全国各地にありますが、このようにブランド化しているのは珍しいと思います。

天下無双ですね。

 ただし、一番美味しかったのは、追加注文したやきそばでした。

 その後、柳川に移動しました。大牟田からは、西鉄特急に乗れば約15分と至近です。まずは名物川下りと行きました。

高桑先生は船頭で夢中でした。
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高桑先生ご来校 (1/3) ~ 真空ベーキング ~

 3/22(水)~25(土)の間、東北大学 高桑雄二先生のご来校いただきました。今回は、真空ベーキングの実地教育のためにお越し頂きました。以前にも同様の件でお越し頂きましたが、前回はかもめ号だったので、今回はみずほ号を行いました。月日を経て装置も安定稼働でき、学生さん達も使い慣れてきましたので、再度の教育でマスターするための機会としました。

 卒業式は経ましたが、5E・4E有志一同で行いました。

 3/22当日午前はWBCの決勝だったので、まずはそれが終わってからということにしました。校内事務方でも盛り上がっていました。

なんやかんや言っても、日本は野球の国です。
作業開始です。
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