Tag Archives: 社会

仕事は何故減らないか?

 公務員というのは、基本的に個性を否定します。わかりやすく言うと、「○○さん特有のリーダーシップ」というのを認めません。公に資するということと、リーダーシップは矛盾することがあるからです。それは、何かしらリーダーシップを取るということは、何かしら方向性がありバイアスがかかります。公平を大前提とする公務員には相応しくないことになります。

 リーダーシップは特別職、つまり市長などに求められます。選挙で選ばれたのですから、バイアスがかかっていても、それが公約に基づくのなら大義名分が立ちます。

 リーダーシップに最も求められることは何か? それは何かを始める能力よりも、何かを終わらせたり、縮小したりする勇気だと思います。何かを始めることは、意外と容易いものです。しかし何かを終わらせたりすることは、とても勇気が要ることです。自然は変化を嫌うのです。たとえ現状が良くないことであっても。

 何かを始めることは部下に任せて、リーダーには、何かを終わらせたり、交通整理をしたりして責任を取ることが最も必要だと思います。

Continue reading

Views: 74

モノの価値となぜなぜ?

 目下世間では、疫病や他国間の戦争などの影響で物価が高騰しています。先日コンビニにポテチを買いに行ったら、えらく高くなっていて買うのを止めました。いや、むしろ毎度Suicaで支払っていて現金を使っていないので、気づかなかっただけかもしれませんが。

 物価高なのに給料は変わらないどころか減るので、生活は苦しくなるばかり。しかしそんな世の中でも業績好調な企業があります。何か画期的なモノや経営法があるのかと思えば、確かにあるのかもしれませんが、最も分かり易い相違点は「外国と商売している」ことです。貿易ですね。

 貿易が何故儲かるかといえば、「適正な価格で」商売できているためです。

 日本国内の企業は大抵、コストダウンに涙ぐましい努力をします。それは取引先にも要求します。どの業界も複数の企業の繋がり、いわゆるサプライチェーンで成り立っていますから、一つの支配的な企業のコストダウン要求はサプライチェーンを渡り歩くにつれて、非常に厳しい要求となっていきます。

 このような厳しい要求は、結局給料に跳ね返ることは言うまでもありません。一生懸命コストダウンに努力したのに、もらえる給料は雀の涙。その上日本人は大の貯蓄好きです。当然、支出は削減し生活は切り詰めます。

 結局、世の中にお金が回らなくなり、経済は疲弊していきます。お金は、世の中を豊かにするための触媒です。

 このような話は昔々にもありましたね。ダイエー・松下戦争ですね。今から見れば、当時は高度成長時代でしたから、そのようなことをしても経済へのダメージはなく、それどころか購買層が増えて経済は好転していったと思います。今やったら、自滅かと思います。

Continue reading

Views: 33

というわけで、雪です

 昨日1/24(火)は寒波から雪になり、吹雪きました。仙台東北大学にいた頃は何ともない光景だったのですが、ここは南国九州です。ニュースによると、10年に一度の低温だそうです。

 4限目から一斉休講になりました。ただし、学生達は見慣れぬ雪にはしゃいでいました。

 本日25(水)は自宅待機です。雪への対策ですか? 私には何の問題もありませんよ~。

Eコースの中庭です。吹雪いています。なお、ここは九州です。
担任である4E学生達が雪だるま作っています。
作っています。
これは5E学生達の作。卒業論文の〆切間近なんですけどね・・・。

Views: 45

たかが同窓会

 同窓会というものが日本では充実しています。旧交を温めることですね。たとえば、年末年始などの一斉にまとまった長期休みには、課外活動などにおいてOB/OGが訪問してきたり、またそのための会を開くことがあります。

 でも、注意すべき点があります。組織をダメにする最速切符は、OB/OGでもあるということです。ほとんどの人は、他人特に若い人達に対して自分の過去を美化するものです。それが度を過ぎて、現在の体制にちょっかいを出してくる。正当な資格や現行職務があれば別ですが、大体は「過去に在籍していたから」という理由だけです。現行職務といっても、常勤ではないので、過去に比較して権限は大幅に限られます。けど、昔を今に持ってきたがるんですよね。

 大体そんな人は、現在の自分と置かれた境遇に満足できていない人です。満足できないから、美化した過去に逃げるのですね。人間の心の弱さです。

 かくいう私も、若い頃はそんなことがありました。しかし今は天職を得て、過去はどうでも良いです。強い心がなければ、自分の名前で商売できません。

 長く生きていれば、複数の同窓会に入ることになります。今の人達にはその人達の考えがあるでしょうから、遠くから見るだけです。それよりも今ですよ、今。

 もっとも、学会活動自体が同窓会の側面を含んでもいますけどね。ただし皆さん、今を持っている人達ばかりです。

 さあ、春は学会のメインシーズンです。企業生活とコロナでだいぶご無沙汰していましたが、鷹林ここに有りといきますか。生きてますよと。

Views: 60

倹約と殖産

 コロナや世情不安定の只今は、日常のコストにも影を落としています。最もわかりやすいのは、電気代ですね。節制が求められる時世です。ただし、よく考えなければなりません。

 節制とは短絡的に、「清貧」というイメージに繋がります。自らを制することは、一般に良い印象を持たれます。でも果たして、それだけで良いのでしょうか?

 入る、すなわち収入の確保が必要です。けれども、稼ぐということは、儒教的には良いイメージを持たれません。士農工商という言葉にあるとおり、商は最下層ですから。

 とは言っても歴史を紐解いてみると、節制、質素倹約だけで世の中が治まった事例はありません。仁徳天皇の竈の煙のような神話の時代は別として。史上有名な上杉鷹山の改革でも、質素倹約とペアで殖産興業が奨励されています。後者は前者に比べて評価が疎かにされがちですけど。一方で松平定信の寛政の改革は、質素倹約のみを強いて、結局失敗に終わっています。

Continue reading

Views: 36

時間・空間・お片付け

 世の中には、何かと買いだめをする人がいます。買ったもので、部屋はもので溢れかえります。端から見ると、片付いていません。一つ間違えれば、ゴミ屋敷。「それ、必要?」というものをよくもまあ、溜め込みます。

 そんな人が主張することとしては、「いつか使うから~」や「安かったから~」ということがあります。しかし自分の人生の記憶のどこを探しても、この「いつか使うカード」が発動されたところは見たことがありません。

 子供のカードバトル白熱に眉をしかめ、口うるさく言う大人はいるでしょう。しかしその当人は、自分が「いつか使うカード」を買い溜めることには無頓着です。

 そんな人には、決定的に抜けている視点があります。それは「時間と空間はタダではない!!」ということです。モノで溢れ返させることによって、空間は狭められます。それにより、現在必要な作業ができなくなる場合があります。

 空間が狭められることにより、必要な作業空間が確保できず、時間が余計にかかり、無駄に流れてしまいます。

 そう、いくら購入当時安かったとしても、失われた時間と空間の価値は計り知れないのです。

Continue reading

Views: 46

教員の過重労働

 最近、教員の過重労働が盛んに議論されるようになっていますね。まあ、私も渦中の人物の一人にはなりますので、多少興味があります。

 単純に労働時間を考えると、給料は安いようです。「ようです」というのは、個人的にはあまり気にしていないから。総額としては社会平均より高く、かつこの有明地域は物価が安いので、生活には困っていません。むしろ、首都圏など都会の人達は大変だなーと思います。

 忙しくても、前途有望な学生さん達と学んでいくことは、結構楽しいものです。企業の品質部門でめんどくさい大人達を相手にするよりも100万倍楽しいです。

 さてさて、過重労働の原因は色々議論されていますが、個人的には「学校の自治」にあるんじゃないかと思っています。学問の独立に基づく自治でして、その自治のために、教員は運営に関する事務仕事、経営仕事も負わねばならなくなっています。「それ、教員の仕事??」というのがあることも事実です。

 「経営や人事や総務etc.のプロを揃えればいいじゃん!?」と、曲がりなりにも民間企業経験のある私からすれば、そう思うのです。教員は、結局突き詰めれば各専門教育のサービス担当なのであって、何でもする必要はありませんし、何でもできるわけではありません。教員は格別に偉いわけではありません。

 ちょっと前、ナントカ会議という偉い先生達の集団が学問の自治に吠えておられました。いや、吠えるだなんて失礼ですね(^_^;)。でもね、社会というのは、偉い先生達だけでは回らないんですよ。

Continue reading

Views: 60

言葉遣い

 社会で働いている人なら至極当然のことですが、言葉遣いは気をつけます。年長者や地位が上の人だけではなく、下の人にもです。だって明日、下だった人が上に来るかもしれないのですからね。今日の学生さんは、明日の上司かもしれません。

 ただ一般に、学校という文化圏の中では、何故かそれが廃れています。

 自分の人生を振り返ると、中学校から大学までがそうでした。中学校に入ったら、やたら教員の言葉遣いが荒くなったのを不思議に思ったものです。

 そんな環境を受け入れて成長して、大学院に入りました。そうすると、周囲は一変して丁寧な言葉遣いをされるようになりました。大学院生ともなりますと、学生とはいっても一角の研究者として認められたからです。逆に言うと、自身の振る舞いは自身で責任を持たねばならない立場になったという事でした。

 ちょっと話が横道にずれました。言葉遣いというものは、相手をどう思うかではなく、自身が周りにどう見られるかということが重要です。敬語一般にそうですね。言葉遣いは結局、自分を守るためのものです。言葉遣いが荒い人と仲良くなりたい人は、少数派だと思います。人が近寄らない人は、得るものが得られませんね。

Continue reading

Views: 53

MMTと人新世と真の豊かさ

 春休みの読書、斎藤 幸平先生の「人新世の『資本論』」を読みました。頭の中で長年もやもやしていたことを氷解させることができました。非常な名著だと思います。

 遠回りに感想を述べていきます。

 前職では会社で働いていました。会社の目標と言えば、取りも直さず、「利益を上げること」です。利益を上げて、共に働く仲間達と生活を豊かにしていくことです。一見、至極当然のことだと思いますが、心の中はもやもやし続けていました。それは、「どこまで行ったら、我々は豊かになるのか?」ということです。

Continue reading

Views: 17

オレンジジュースとリンゴジュース

 子供の頃、まだオレンジ自由化(1991年)がなかったころのお話です。米国からの牛肉とオレンジの輸入自由化要求は、当時大変な社会問題となっていたのを記憶しています。結局自由化は実行されて、以降、農産物のブランド化が推進されて、現在に至ります。

 翌1992年にオレンジ果汁の輸入自由化がされるまで、オレンジジュースは高嶺の花でした。現在は果汁100%が当たり前で、しかもコンビニで手軽に安く買えますが、当時は100%なんて高級品でした。

 しかし年に数回、オレンジジュースを無料で飲みまくることができるイベントがありました。某家電メーカーの小売店が、地域店共同で行う製品の「展示会」です。そこはメーカー新製品の一大展示販売会で、まだ高度成長の余韻の残る時代でしたから、毎回毎回の新製品は注目でした。それと同時に、サービスでオレンジジュースを無料で飲むことができました(※100%だったかは実は不明)。新家電とオレンジジュース、我が家の一大イベントでした。

Continue reading

Views: 15

動画配信サービス

 この度我が家では、とある動画配信サービスと契約しました。

 理由は単純で、「はたらく細胞」と「PUI PUI モルカー」が見たかったからです。

 経営幹部の指示により、有料BS放送は解約して、こちらにしました。日常忙しくて、結局カープ中継もなかなか見られなかったし。

 ちょっと時代に遅れてしまい、今更という感じですが、すごいですね~、動画配信サービスって。何でも見れちゃう。

 タブレットやスマホではなく、Chromecast with Google TVを介して、テレビの大画面で楽しみます。

 時代は移り変わります。

  • 芝居、コンサート・・・ 見たかったら、この日時にこの場所に来い。
  • 映画      ・・・ 見たかったら、この日時にこの場所に来い。ただし、機会は多く用意する。
  • テレビ     ・・・ 見たかったら、この日時に家に居ろ。
  • ビデオ     ・・・ 見たかったら、この日時に録画して、後で見ろ。もしくは店に借りに来い。
  • 動画配信    ・・・ 見たかったら、好きなときに選んでね。

 まあでも生の迫力、芝居やコンサートはなくなることはないでしょう。授業も同じです。

 選択肢っていうものは、多くあるに越したことはありません。少ないと、不正の温床になりますから、適度な競争原理は必要です。

 そんな大量情報時代を生きる私達に大切なものは、「情報を如何に取捨選択するか」です。

 情報に流されるのではなく、情報を楽しめるように勉強しましょう。

Views: 11