Author Archives: 鷹林 将

クリスマス仙台研究の旅 (1/3) ~ 分光器移設と勉強会 ~

 12/24(土)~26(月)の間、毎度の東北大学 at 仙台を訪問しました。今回は複数の仕事、分光器移設・勉強会・TOF-SIMS測定・Nanoterasu見学をこなしにやって来ました。学生さん達は、5E 2名と4E 1名の計3名を選抜して連れてきました。資金に限りがありますのでね。内2人は初めての仙台でした。

 到着して少しの時間ですが、観光しました。といっても冬場で観光施設は休みが多くて、とりあえず仙台城跡を訪れました。でも肝心の伊達政宗騎馬像は修復中でした。

仙台城跡から仙台の街を眺めます。相変わらず壮観な一望です。

 目的の片平キャンパスへと移動しました。片平キャンパスは仙台の中心部にありますので、中心アーケード街を散策しました。仙臺四郎さんもクリスマス支度でした。

仙臺四郎さんもサンタです。

 東北大学正門で記念写真を撮りました。

東北大学正門です。
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科挙と朱子学とテスト

 学生の皆さんには常日頃、「研究 > 実験 > 座学」の順に重視するように言っています。と言いますのも、世の中で必要とされるのは、「如何に社会に価値を提供できるか?」、言い換えれば「如何にアウトプットできるか?」であって、テストの点数ではないからです。図書館だよりにも詳しく書きましたけど。

 一方で「必要悪」として、テストの成績で席次を決めて諸事を判断しています。決してBestな制度ではありませんが、Betterな制度とせざるを得ません。中等からシームレスな高等教育機関運営の悩みどころです。特に近年はこれが重視されていて、何でも点数で評価する風潮で、懸念を覚えます。点数評価は一見偏りなく平等ですが、無責任でもあります。

 有明高専では、4年次後半から卒業研究が始まります。正に冒頭の訓練です。しかしここで、必要悪が生み出してしまう一番駄目なパターンを懸念します。

 それは、「テストの点数が良いから私は優れている」と思い込んでいる、勘違いさんです。よりはるかに大切な研究や実験はなおざりで、とにかく丸暗記でテスト重視です。数字がハッキリ出て分かりやすいからですからね。思考回路は単純です。

 でもそういう人って、世の中で「最も使えない人」です。アウトプットができない上に、やたらプライドだけは高い。企業にとっては、いや大学など研究機関でも、「最も要らない人」です。

 そんな人はたとえば、何かをするために大学/大学院に入るのではなく、大学/大学院に入ったこと自体に満足する人です。そんなイキリはグローバルな世の中では全く通用しないのに、そういう道を歩みたがる人が絶えることはありません。一体どこ情報??

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ISIE2022

 12/20(火)と21(水)の2日間、ISIE2022 (International Symposium on Innovative Engineering 2022)という国際シンポジウムに参加しました。有明高専からは学生3名が発表し、内2名は当研究室の5E学生でした。これは、九州・沖縄地区(第5ブロック)の9つの高専(北九州・久留米・佐世保・熊本・大分・鹿児島・都城・沖縄・有明)とマレーシアのペトロナス工科大学(Universiti Teknologi PETRONAS, UTP)との間で毎年共同開催されている学生向け国際シンポジウムです。

 本年は北九州高専が主管でしたが、コロナ下のためオンラインで開催しました。学内会議室に配信セットを用意しました。いわゆる女優ライトも用意し、万全の体制で臨みました。

まずは福田君です。丸い女優ライトが光っていますね。写っていないところに鷹林他、担当教職員が控えていました。もっとも撮影者自身が鷹林ですけどね。
続いて、古賀君です。

 まだ5年生には英語での発表は重荷かもしれません。しかし色々チャレンジしていくことで、世の中の広さを知り、自分自身への課題を把握してもらい、今後の飛躍の糧にしてもらえればと思います。経験に損はありません。「若い時の苦労は買ってでもせよ」というやつですね。

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電気磁気学II Advanced

 着任してから毎年、後期中間試験を終えて冬休みを跨ぐこの時期に「電気磁気学II Advanced」という補講をしています。正式な単位科目ではなくて、ボランティアでやっています。

 正規授業「電気磁気学I」と「電気磁気学II」では、最終的にMaxwell方程式の応用として、表皮効果と電磁波まで行っています。4年生でそこまで・・・という意見もあるかもしれません。しかし高周波回路設計をする上で、表皮効果は必要不可欠です。否、交流大電流を流す上でもその知識は要りますよね。教え子達が就職して、無知を叩かれるのは忍びないので、表皮効果を教えることを目標に授業計画を立てたら、ついでに電磁波までやっちゃいました。

 しかしながら電磁気学という学問全体を考えた場合、やはり特殊相対性理論まで行って完結かなと思います。なぜなら、相対論を考慮しないと、Maxwell方程式からローレンツ力が導出できないからです。Maxwell方程式から導けないものが残るなんて、何か落ち着かないですよね。

 というわけで、そこを補うためにこの補講を行っています。希望者のみの参加にして、かゆいところに手が届くスケールで行っています。

 そもそも、学問というものはこうあるべきだと思います。強いられて行うのではなく、自ら知りたい・学びたいという気持ちが大切です。高専の厳しいカリキュラムではそれを見失いがちです。何のために学ぶのか?

 伸びたい気持ちのある学生達に、自分の手の届く範囲で、伸びる方法を教えています。まあ、年の功っていうやつですかね。

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デザコン

 12/10(土)と11(日)、大牟田市文化会館でデザコンが行われました。デザコンとは「全国高等専門学校デザインコンペティション」の略で、高専が行う何とかコンの一つです。ロボコンが最も有名ですが、プログラミングのプロコンやこの建築関係のデザコンもあります。本年度第19回大会は有明高専が主管校でして、会場は大牟田文化会館でした。教職員とA(建築)コースの学生さん達は総動員で運営に当たりました。

 前日9(金)の準備から動いていました。私は、構造デザイン部門の審判をしました。構造デザイン部門では、紙製の橋の耐力(何kgまで耐えられるか)の勝負でした。軽くて丈夫でデザイン性のあるものが優れているのですが、出場作品の中には一見軽くて華奢だけど、ものすごく丈夫なものがありました。もちろんそんな橋は上位入賞となったのですが、いや、素人ながらすごいなーと思いました。

構造デザイン部門会場の大牟田文化会館大ホールです。
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第49回炭素材料学会年会 at 姫路 (1/2)

 12/7(水)はクラスマッチでした。日中のその行事を終えて、夕方から翌日8(木)の炭素材料学会での発表のために、新幹線で姫路へ向かいました。よく働きます。

夜の姫路駅に着きました。

 姫路駅と言えば、名物えきそばですね。ホームでご相伴にあずかりました。昔から食べています。

えきそばです。天ぷら入り大盛りです。
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ドライポンプ勉強しました

 12/7(水)はクラスマッチでした。担任として、学生達が楽しみ頑張っている姿を写真に収めつつ、一方でドライポンプ(Dry Pump, DP)に関するオンライン講演会を聴講していました。

 私が無知だったのか、最近のDPの進化は著しく、その性能はロータリーポンプ(Rotary Pump, RP)と遜色ありません。RPはオイルの逆流が懸念材料なものの、歴史が古く、安価で安定な性能です。ですから、これまでDPをさほど注視してきませんでした。パワーがあるものはうるさいし、まあ、真空デシケーター用かなと。

 しかし過日のIVC-22での企業展示とその説明を受けて、最近のDPの高性能さと静音に衝撃を受け、勉強し直すことを決心した次第です。スミマセン。

 ただし、価格はRPの3倍ですね。う~ん、お金があればナー・・・。

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第32回MRS年次大会 at 横浜 (2/2)

 さて翌日12/6(火)は発表の日です。朝イチで会場へと出かけました。会場までは横浜の歴史的建造物が目白押しです。さすが近代最初の港町ですね。雰囲気は小樽や神戸とよく似ていました。良いですねー。

神奈川県庁です。
象の花パークから近代赤レンガ倉庫(右)と現代高層ビル群(左)を望みます。

 会場は第二会場の波止場会館でした。

波止場会館玄関です。
発表前です。
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第32回MRS年次大会 at 横浜 (1/2)

 早いもので師走となりました。9~12月は学会シーズンです。その締めくくりとして、今週は学会を2件ハシゴしました。最初は日本MRSです。MRSという国際的な組織の日本支部の大会です。本場アメリカの大会には昔出たことがありますが、日本のは初めてでした。いや、8月のはその一つでしたね。今回の会場は、横浜の産業貿易センタービルでした。

横浜スタジアム(ハマスタ)です。しかし今回はこちらで用務ではありません。シーズンオフですからね。
会場に着きました。
案内掲示板です。
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応用物理学会 九州支部学術講演会 at 大分 (3/3)

 あっという間に2日間の予定を終えて、帰路につきました。帰路は来た道を遡るだけです。大分駅では時間があったので、食事とお土産とぶらつきました。駅にいると、名物ぶんぶん号が走っていました。

大分駅名物ぶんぶん号です。

 ホームに出ると、ななつ星in九州の機関車がいました。残念ながら、これに乗るわけではありませんのです・・・。

ななつ星in九州の機関車正面です。
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